音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年10月28日
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テーマ: Jazz Latino(2)
カテゴリ: ジャズ
ラテン・ジャズの巨匠が解釈するマンサネーロ曲集


 パキート・デリベーラ(Paquito D’Rivera, パキート・デリベラやパキート・デリヴェラと表記されることもあり)は、1948年キューバはハバナ生まれのサックス、クラリネット奏者。父もサックス奏者(ティト・デリベラ)で、パキートは7歳の頃から神童とされ音楽活動を行ってきた。1979年にグラミー賞を受賞し、その後まもなくキューバを捨てて拠点を海外に移し、現在に至るまで活動している。

 一口で言うと、彼らしさが発揮されて、ノリのよさや独特の情緒感のある演奏が展開されている。ただ一つ、いつもと大きく違っているのは、ラテン音楽界の大御所、アルマンド・マンサネーロ(アルマンド・マンサネロ)の曲を取り上げていて、ゲスト(パキートのクインテットが基本で、バンドネオン奏者がゲストになっているが、さらに上の“スペシャル・ゲスト”がマンサネーロ本人)として、いくつかの曲でヴォーカル参加している点である。

 マンサネーロが参加していない曲は、文字通りデリベーラによる解釈として楽しむことができる。例えば、6.「ソモス・ノビオス」(プレスリーのカバーでも知られる曲、 参考過去記事 )なんかはその典型であるように思う。他方、一般論として、本人が出てくると原曲らしさが強くなってしまうのは否めない。けれども、本盤では、4.「ジェバテラ」のように、聴き逃がせない大成功に仕上がっている曲もある。思えば、マンサネーロはこの録音時には79歳(本記事執筆の2018年現在は82歳)。それでいて、ジャズ・ミュージシャンのアルバムに参加してこのパフォーマンスというのは、驚くべきことなのかもしれない。円熟のパキートに、さらに円熟のマンサネーロ。若さや勢いに任せるのとは全く違う次元の完成度を楽しむ、そんなアルバムと言ってもいいかもしれないように思う。


[収録曲]

1. Amanecer
2. Esta tarde vi llover
3. Voy a apagar la luz

5. Contigo aprendí
6. Somos novios
7. Por debajo de la mesa
8. Mía
9. Te extraño
10. Parece que fue ayer



[パーソネル、録音]

Paquito D’Rivera (as, ss, cl, tarogato)
Diego Urcola (tp, flh, vtb)
Alex Brown (p)
Carlos Henriquez (b)

Ariel Lud (bandneon)
Armando Manzanero (vo)

2014年8月26~28日、NY(Freiberg Music Studios)録音。




 ↓ベスト盤です(マンサネーロとの本共演盤ではありません)↓
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Last updated  2018年10月28日 05時45分04秒
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