マナーとして4枚目のスタジオ作となる本盤『クアンド・ロス・アンヘレス・ジョラン(Cuando los ángeles lloran)』は、1995年4月にリリースされた。セカンド作やサード作とこれらからのシングルのヒットで既にバンドの人気に火がついていたものの、インターナショナル・アーティストへと成長していくきっかけはこの盤と言えるだろう。アルバムとしての出来も、収録曲それぞれの工夫やクオリティも格段にアップしている。筆者的にはリアルタイムで本盤のヒットを体験したというひいきもあるのだけれど、それを差っ引いても、後のマナーの活躍から聴き始めたという人がいたら、ぜひ本盤あたりまでは少なくともさかのぼってほしいと思ったりする。