音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年07月18日
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テーマ: 洋楽(3314)
1983年のデビュー盤


 1980年に結成され、翌年にインディー・レーベルからシングル「レディオ・フリー・ヨーロッパ」を出したR.E.M.は、1983年に本デビュー盤『マーマー(Murmur)』を発表した。I.R.S.というレーベルから出たアルバムだが、カレッジ・ロックやニュー・ウェーヴ、オルタナティヴ・ロックといったジャンルのアーティストを輩出していたA&M傘下(当時)のレーベルである。

 全米36位、全英100位というのがこのアルバムのチャートの最高位だった。けれども、本盤は高く評論される盤でもあり、『ローリング・ストーン』誌の年間ベスト・アルバムにも選出れた。その当時としては新鮮さをもったサウンドでなおかつ完成度の高い作品だったのがその理由と言えるように思う。マイケル・スタイプの独特のヴォーカル・スタイル(ただし何と言っているのかよくわからない歌い方だけれど)、メロディックなベースライン、当時のロックの主流に乗るというよりは、パンクやサイケなど一巡したロック音楽の動向を消化し、自分たち独自の音楽に仕上げている。

 注目曲をいくつか挙げておきたい。1.「レディオ・フリー・ヨーロッパ」は、最初にインディーズで火が付くきっかけとなったナンバー。4.「トーク・アバウト・ザ・パッション」、6.「パーフェクト・サークル」、12.「ウエスト・オブ・ザ・フィールズ」といったあたりは、既にR.E.M.の音楽スタイルが出来上がっていたことを如実に示す曲と演奏と言えるように思う。その一方、9.「9-9」なんかに顕著に見られるように、実験的要素も随所に取り入れていて、その後の進化の布石になっていたのだろう。2011年にバンドとしての歩みを止めたR.E.M.だけれども、出発点となった本作は、繰り返し評価され続けて然るべき1枚と言うことができるように思う。


[収録曲]

1. Radio Free Europe
2. Pilgrimage
3. Laughing
4. Talk About the Passion

6. Perfect Circle
7. Catapult
8. Sitting Still
9. 9–9
10. Shaking Through
11. We Walk
12. West of the Fields

1983年リリース。




 ​
マーマー [ R.E.M. ]




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Last updated  2020年07月18日 21時18分12秒
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