音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年12月01日
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前作を上回るセールスを上げた第9作


 1998年に若干15歳でデビューして以来、マルー(Malú)はスペインだけでなく、スペイン語圏のポップ界の王道を歩んできた。現時点で彼女は38歳なのだけれど、デビューが若かったこともあり、既に貫禄もある20年選手である。そんな彼女の余裕と貫禄はいつから出てきたのかと考えてみると、スタジオ作として9枚目となったこの『シー(Sí)』の辺りからではなかっただろうか、と思ったりする。

 本盤がリリースされたのは2003年秋だったが、母国スペインのチャートでは初登場1位を記録し、最初の1週間でゴールド・ディスクになった。その後、翌年にかけて国内チャート10位内に51週間も留まるという驚異的セールスを上げた。この間にはアルバムから4曲(1.,3.,4.,7.)がシングル発売され、さらにリリース直後から翌2014年12月まで60都市を超える大規模な国内ツアー(+1公演のみ海外のメキシコシティ公演)を行い、推定45万人を動員した。

 個人的な好みで本盤収録のお勧め曲を挙げておきたい。まずは、本盤からのファースト・シングルとなった1.「ア・プルエバ・デ・ティ(あなたから放たれて)」。曲の演奏も展開も、そしてもちろん歌唱も、攻めの姿勢の勢いのあるポップ・ナンバーである。苦悩の末に男性の元を去る女性をテーマにした3.「メ・フイ」は、マルーの十八番とも言える叙情系バラード曲。4.「デサパレセール」もシングルカットされたが、元のヴァージョンに加えて、11.のアコースティック・ヴァージョンもいい。8.「ニ・ウン・パソ・アトラス(一歩も引かない)」は、筆者的には上記の1.に次ぐ本盤のお気に入り曲。さらに、もはや余裕や貫禄すら感じるバラード曲として、6.「アンヘル・カイード(堕ちた天使)」と10.「オハラー」の2曲も聴き逃がせないという風に思う。

 以上のとおり、完成度の高さと表現者(ヴォーカリスト)としての成熟が本盤のキーワードと言ってもいいように思う。この後も現在までにもう2枚のアルバムを制作しているが、まだまだ名作を残していきそうなアーティストなので、個人的にもマルーの今後を楽しみにしていたりする。


[収録曲]

1. A prueba de ti
2. Te voy a olvidar
3. Me fui

5. Qué más me da
6. Ángel caído
7. Deshazte de mí
8. Ni un paso atrás
9. Lo mismo que yo
10. Ojalá
11. Desaparecer [versión acústica]

2013年リリース。




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Last updated  2020年12月01日 05時33分34秒
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