音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年08月23日
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テーマ: 洋楽(3388)
65歳、30年ぶりの全米1位作


 ボブ・ディラン(Bob Dylan)は、1941年出身のミュージシャンで、2016年に歌手として初めてのノーベル文学賞を受賞した。1962年のデビューの少し前から数えると、既に60年以上の活動期間があり、今年(2021年)の5月には、80歳の誕生日を迎えている。

 長い活動期間の中で、ディランのアルバムのセールスがもっとも伸びているのはどの時期の作品だろうか。有名なのは1970年代半ば、『血の轍』(1975年)や『欲望』(1976年)といった作品の辺りである。これらのアルバムは、さらに前年の 『プラネット・ウェイヴズ』 とともに、全米チャートで1位を獲得している。21世紀に入って、再びディランはアルバム売上を伸ばした。2006年に発表された本盤『モダン・タイムズ(Modern Times)』は、ディランのアルバムとして全米チャート1位を30年ぶりに達成し、当時としては全米1位の最高齢アーティスト(当時65歳)を記録した。さらにリリース翌年のグラミー賞では2部門で受賞を果たしている。

 アルバムが多く売れたから、チャートが上位だったから名作ということは、当然ながら言えないわけだけれど、この『モダン・タイムズ』はいい作品であると思う。00年代のロックのベスト作品の一つという声も納得できる。そのよさは、レベルが高くヴァラエティに富んだ楽曲、セルフ・プロデュースの成功(プロデュースのクレジットのジャック・フロストというのはディラン自身の変名)、そして何よりもディラン自身の歌と演奏の安定感にある。

 個人的な好みで何曲かピックアップして触れておきたい。1. 「サンダー・オン・ザ・マウンテン」 は、ディラン節全開の本盤ベスト・トラックの一つ。同じくディランらしくて、本盤を代表する曲の一つと思うのが、3.「ローリン・アンド・タンブリン」。さらに、シングルとなった5.「サムデイ・ベイビー」も本番を代表するナンバーで、上記の2つのグラミーの受賞の一つ(ソロ・ロック・ヴォーカル賞)の対象となった。最後に、もう1曲、聴き逃がせないと思うのは、アルバム最後の10.「エイント・トーキン」。詞は難しくて十分に理解できていないけれど、やっぱり詩人なのだと思う。


[収録曲]

1. Thunder on the Mountain
2. Spirit on the Water
3. Rollin' and Tumblin'
4. When the Deal Goes Down
5. Someday Baby
6. Workingman's Blues #2
7. Beyond the Horizon
8. Nettie Moore
9. The Levee's Gonna Break
10. Ain't Talkin'

2006年リリース。




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Last updated  2021年08月23日 21時40分05秒
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