音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2022年12月03日
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テーマ: 洋楽(3310)
次世代の子どもたちへ捧げた盤 


 オリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)は、1970年代から80年代にかけていくつものヒットを残した。そんな彼女の80年代の作品の中で、例外的に“売れなかった”作品の一つが、1989年の『美しい星と子供たちに~ウォーム・アンド・テンダー(Warm and Tender)』である。

 “売れなかった”と述べたが、その理由は明白である。時代のアイコン、若者の憧れの的としてのオリビアも、30歳代を経て40歳を迎える頃となっていた。1980年代も後半になると、結婚を機に音楽界とは少し距離を置くようになっていた。そして、出産後、『噂~うわさ』(1988年)に続いて届けられたのが、この『美しい星と子供たちに~ウォーム・アンド・テンダー』だった。

 娘の誕生(1986年)が本盤の構想のスタートになったのだという。8.「きらきら星」、10.「ロッカ・バイ・ベイビー」、14.「星に願いを」、15.「リーチ・アウト・フォー・ミー~ブラームスの子守歌」といった曲などからわかるように、娘および次世代の子どもたちに捧げた歌唱集なのである。ついでながら、表題曲の9.「ウォーム・アンド・テンダー」は自作曲で、これもアルバムのコンセプトをよく伝える好曲である。

 以上のように、多くのファンが欲する“オリビア像”と本盤の内容に間に、そう簡単には埋まらないギャップがあったというのは確かだったのだろう。けれども、当時、まだ若者だった筆者は、意外と本盤が気に入った(手元にあるCDも、その当時に入手したものを未だに聴き続けている)。最初に聴いた時の感想は“やっぱり歌がうまいな”というものだった。母性がどうとか、次の世代がどうとか、本当は本盤を評するのに必要なのかもしれないけれど、筆者的には、このシンプルな美しさだけで十分。先頃(2022年8月)、オリビアは亡くなってしまったけれど、このアルバムもまた聴き継いでいってほしい作品の一つに違いないと思う。 


[収録曲]

1. Jenny Rebecca
2. Rocking
3. Way You Look Tonight

5. You'll Never Walk Alone
6. Sleep My Princess
7. The Flower That Shattered the Stone
8. Twinkle Twinkle Little Star
9. Warm and Tender
10. Rock-A-Bye Baby
11. Over the Rainbow
12. Twelfth of Never
13. All the Pretty Little Horses
14. When You Wish Upon a Star
15. Brahms Lullaby(intro)~Reach Out For Me~Brahms Lullaby(reprise)






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Last updated  2022年12月03日 08時29分43秒
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