音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年05月17日
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問題含みで再発となった“セカンド作”


 1975年にデビュー盤をリリースしたハート(Heart)は、次なるアルバムの制作を進めた。けれども、レーベルとの関係に問題が生じ、異例の経緯をたどったのが、この『マガジン(Magazine)』というアルバムとなった。1977年にレコード会社の独断でセカンド作に向けた音源が一度リリースされたのだけれども、その内容は不完全な仕上がりのものだった。訴訟を経てメンバーは作品を作り直し、結局は1年後に“完成品”が出来上がった(この間、セカンド作として 『リトル・クイーン』 が先にリリースされることになった)。

 本作からは派手なヒット曲は出なかった(シングルの1.「ハートレス」が全米24位になったに過ぎなかった)。けれども、並ぶ楽曲は粒ぞろいで、高クオリティである。静かなアコースティックな側面と躍動感あふれるロック的な部分が同居し、一つ一つの演奏の完成度は高いというのが、筆者が持っている印象である。

 ベスト盤などにも収録されている1.「ハートレス」に続き、2.「デヴィル・ディライト」は、レッド・ツェッペリンを彷彿とさせるインパクトのある曲調。3.「ジャスト・ザ・ワイン」のアコースティックな演奏に続き、ニルソンで知られる有名バラード曲の4.「ウィズアウト・ユー」は、丁寧な演奏と歌唱が印象に残る。

 アルバム後半に入り、表題曲5.「マガジン」は、6分ほどの長めの尺で、ハートの魅力が染み渡るアコースティック曲。6.「ヒア・ソング」もアコースティックなナンバーで、小品ながらデビュー当時のハートらしいよさが凝縮されている。最後の2曲は、1975年のライヴ演奏が収録されている。7.「マザー・アース・ブルース」は、メンフィス・スリムによるブルース曲、8.「アイヴ・ガット・ザ・ミュージック・イン・ミー」は、キキ・ディー・バンドのナンバー。原曲に見られる勢いはそのままに、重厚な演奏に仕上げている。


[収録曲]

1. Heartless
2. Devil Delight

4. Without You
5. Magazine
6. Here Song
7. Mother Earth Blues (live)
8. I've Got the Music in Me (live)

1977/1978年リリース。




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マガジン [ ハート ]

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Last updated  2023年05月17日 20時37分41秒
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