音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年08月19日
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テーマ: 洋楽(3310)
個性の強さと時代の先取り


 リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)は、シカゴ生まれのシンガーソングライター。家出の末、19歳からロサンゼルスに暮らし、トム・ウェイツと同棲していたこともある(表の面ではないが、『ブルー・ヴァレンタイン』のジャケットの写真に登場する女性が彼女だとのことである)。いくつかの曲がレコード会社の関心をひき、ローウェル・ジョージが彼女の曲をソロ・アルバムで取り上げたこともあって、1979年のこのセルフ・タイトルのデビュー盤(日本版タイトルは『浪漫』となっているが、原題は彼女の名前そのまま)が生まれた。

 本作は全米でアルバム・チャート3位を記録し、大きなヒットとなった。シングルの1.「恋するチャック(チャック・Eズ・イン・ラヴ)」も全米4位のヒットとなった。今風に言えば、ジャジーでブルージーな洗練された女性ヴォーカルがリスナーの心をつかんだということになるのだろう。けれども、その当時の音楽業界の中では、こうした音楽的な方向性そのものが斬新で、センセーショナルだったといえる。ドクター・ジョン、ジェフ・ポーカロ、マイケル・マクドナルド、スティーヴ・ガッドなどサポートのミュージシャンもなかなかの顔ぶれが並んでいる。

 注目の曲をいくつか見ておきたい。シングル・ヒットした1.「恋するチャック(Chuck E.'s in Love)」は、トム・ウェイツとの共通の友人である実在の人物(チャック・E・ワイス)の実話にインスピレーションを受けて作られたナンバー。表題の“チャック・Eは恋してる”というのは、行方が知れなくなった彼からの電話を受けたトム・ウェイツの言葉だという。5.「イージー・マネー」は、上記の通り、ローウェル・ジョージが取り上げ、本デビュー盤の大きなきっかけとなったナンバー。あと、上記5.に加え、2.「1963年土曜日の午後」、3.「ナイト・トレイン」は特に外すことのできない好曲だと思う。


[収録曲]

1. Chuck E.'s in Love
2. On Saturday Afternoons in 1963
3. Night Train
4. Young Blood

6. The Last Chance Texaco
7. Danny's All-Star Joint
8. Coolsville
9. Weasel and the White Boys Cool
10. Company
11. After Hours

1979年リリース。




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浪漫 [ リッキー・リー・ジョーンズ ]




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Last updated  2023年08月19日 14時02分38秒
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