音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年02月27日
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テーマ: 洋楽(3310)
古き良きアメリカン・ポップスの残響


 ポール・ウィリアムズ(Paul Williams)は、1940年生まれの米国のシンガーソングライター、俳優。2009年からはASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)の会長も務めている人物である。いきなりアーティスト名だけでピンとこない人も、「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」(スリー・ドッグ・ナイト)の作詞作曲者、ロジャー・ニコルズとのコンビでカーペンターズの 「雨の日と月曜日は」 「愛のプレリュード」 などを書いた人物と言えば、心当たりがあるのではないだろうか。

 そんな彼は1970年代を中心に複数のソロ・アルバムを残している。それらのうち、ソロ・デビュー盤となったのが、1970年リリースの本盤『サムデイ・マン(Someday Man)』である。収められた10曲すべてが、ウィリアムズの作詞、そしてコンビを組んでいたロジャー・ニコルズの作曲。さらにニコルズはベースなどの演奏や、いくつかの楽曲のプロデュースでも本盤に携わっている。

 どの楽曲も古き良きアメリカン・ポップスといった佇まいで、アルバム全体としては、そうした楽曲を集めたソング・ブックといった風情である。そして、感情表現の豊かなウィリアムズのヴォーカルが印象に残る。1.「サムデイ・マン」は、1969年のモンキーズのシングル曲のB面だったナンバーで、本盤のタイトルにもなっているナンバー。2.「光ある世界へ(ソー・メニー・ピープル)」は、筆者のお気に入りナンバーの一つで、レターメンが取り上げた曲でもある。流れるようなバラード風の5.「タイム」は、詩的な歌詞もいい。

 アルバム後半(アナログ盤では6.以降がB面)では、8.「真心はどこへ(ドゥー・ユー・リアリー・ハヴ・ア・ハート)」がとくに秀逸。それから、忘れてはならないのは、本盤の演奏、アレンジ、プロデュースのレベルの高さである。例えば、アルバム末尾の10.「ローン・ポニー」に顕著に見られるように、しっかりと練られ、高い演奏力に支えられた完成度というのも、本盤の魅力ではないかと思う。


[収録曲]

1. Someday Man

3. She's Too Good to Me
4. Mornin' I'll Be Movin' On
5. Time
6. Trust
7. To Put Up with You
8. Do You Really Have a Heart
9. I Know You
10. Roan Pony

1970年リリース。




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Last updated  2024年02月27日 10時37分15秒
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