ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2008年02月09日
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テーマ: Jazz(2004)
カテゴリ: ★★★★★
こんなに気持ち良く聴けるピアノ・トリオは久しぶりだ。ピアノの鳴りっぷりが凄い。猫麻呂はこれまでロシアものは避けて来たが、これがロシアン・ピアニズムなのだろうか?とにかく、ピアノの音が明るく突き抜けた感じがする。音には好みがあるので、レイ・ブライアントやマル・ウォルドロンのような個性的な音の方がジャズっぽくていいや、と思う反面、やっぱり楽器の上手い人は違うなァ、とも思う。概して猫麻呂ブログでは楽器の上手い人は褒める対象になりにくいのだが、今回は素直に認めてしまった。久々の★★★★★で大盤振る舞いなのだ!

何が凄いかって、演奏が熱いのだ。ピアノが超上手いのに、透明感よりも熱気を感じさせるというのが素晴らしい。少なくとも、キース・ジャレットのスタンダーズよりも熱い(例えが悪いって?)と思う。これでバップ臭さをほのめかすようであれば、これからずっと追いかけていく「永代供養」決定であるが、残念ながらそうではない。それに、この人が今後もジャズをやっているとは思えない。猫麻呂がこう言っても説得力ないかもしれないが、「別にジャズじゃなくてもいいんじゃない」と思う。うーん、何だか遠慮がちな書き方になっちゃったなー。率直に言いましょう。この人のやっている音楽は本質的にはジャズではありません・・・と言うと語弊があるので言わないが(でも言っている)、いわゆるジャズとは違うと思う。でも素晴らしい。

こんな話を書いていると、「ジャズの定義は何だ?」という不毛な議論になりかねないので、あまり深入りしたくないのだが、ジャズがジャズであるための一番重要な「臭み」がないのだと思う。しかし、矛盾するようだが、この作品は立派な「ジャズ作品」なのだ。Misha Piatigorskyの他の作品を聴いた事が無いのでよく分からないが、勝手な想像をすれば、Misha Piatigorskyとは共演する相手次第でどんな風にでもバケられる天才肌のミュージシャンで、今回はベースと特にドラムのEric Harlandの熱く激しい演奏により立派な熱血ジャズ作品となったのではないだろうか・・・。

よく知らない人のCDをディスクレヴューだけを頼りに購入すると、概してトホホな気分になるのだが、たまには今回のような大当たりもあるという例である。しかしこのCD、Mishaの自主制作盤なのか、プレス枚数が異常に少ないようである。だから、こんな楽しいディスクなのに知っている人が少ないという「むふふ」なところがマニア心をくすぐるのだが、こういう作品こそ大手が自信持って売り出して欲しい。ジャズファンじゃない人の方が、案外素直に楽しめるかもしれないし・・・。

猫麻呂ポイント:★★★★★(5.0)
Misha Piatigorsky / Pure Imagination (MishaMusic)
MishaMusic





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最終更新日  2008年02月09日 22時03分23秒
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