やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2004年06月08日
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カテゴリ: 読書2024
佐世保の事件。怜美さんのお父さんの手記を泣きながら読んだ。
親の想いは同じだから、察するに余りある。胸が痛む。

ところが私は、情報がないのでわからないところもあるが、加害者の両親の気持ちも察してしまう。
それとても痛ましい。

加害者の女児の精神鑑定の申請も検討しているらしい。
そう、事件は異常な行動、してはいけない衝動だ。

どうして殺人が起こったのか。どうしてそうなってしまったのか。
異常だけで結論付けられない何かがあるのか。

この事件が起こってからの私の日記を読みかえしてみると、女児の年頃に置ける心理に同情的になってるようだ。被害者、加害者の両方にだが。


私のことを書こう。

私のハンドルネームがばあチャルといっても、けしてバーチャルな世界で私は日記を書いていない。
いや、書けない。

性質、気質によるものだろうが白黒はっきりさせないと厭なような、すっきりしないようなものを持っている。つい本音を書いてしまう。

しかし、その本音が正しいこと、世間に通ることという保証はない。
自分だけが正しいのでもないし、変な考え方をしているのかもしれない。

でも、書けば誰かが聞いて下さるかもしれないし、解って下さるかもしれないしという淡い望でこの日記が張合いあるものになっている。

新聞、TVに左右されない自分だけの意見を言う。それが許されるような「バーチャルな世界」とわたしは思っているのだ。



この「白黒はっきりさせないと厭なような、すっきりしない」気質のため、実人生ではいろいろのことがあったのだが...。罪も犯したと思う。(勿論刑事罰になるほどでなくて)





『あなたのように素直に世の中のことを考えると、あのような出来事はどうかんがえていいか分からなくなる。あれは白が黒、黒が白と平気でいいぬけているような事件です。』

『では、不正が罷り通ると…』

『そういうことでもありません…公正か公正でないかは、その立場で異なることがあるということですね。』

『では本当に正しいことなど存在しないと…』

『この世には人々がいるだけ、それだけ公正な生き方があるのです。すべての人は自分は正しく生きていると思っています。』



『いいでしょう。ただしその際、正しいことをしていると思ったり、そう言ったりすべきでないでしょうね。むしろそんなものはないと思い定めるべきですから。あなたも何が正しいかで苦しんでおられる。しかもそんなものは初めからないのです。いや、そんなものは棄てたほうがいいのです。正しいことなんかできないと思ったほうがいいかもしれません。そう思い覚ってこの世をみてごらんなさい。花と風と光と雲があなたを迎えてくれる。正しいものを求めるから、正しくないものも生まれてくる。それをまずお棄てなさい』



(そのままではなく、中略してある)
いま、いちばん私の気持ちに添う文章。





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最終更新日  2004年06月08日 18時43分26秒
コメント(9) | コメントを書く
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Re:この矛盾にみちた社会(06/08)  
好幹  さん
<正しいものを求めるから、正しくないものも生まれてくる。それをまずお棄てなさい

難しいことは解りませんが、中庸を求めなさいということでしょうか。 (2004年06月08日 22時20分07秒)

Re[1]:この矛盾にみちた社会(06/08)  
ばあチャル  さん
好幹さん
><正しいものを求めるから、正しくないものも生まれてくる。それをまずお棄てなさい

>難しいことは解りませんが、中庸を求めなさいということでしょうか。
-----
これから読む本なので恐縮です。西行ですから出家なさるのでしょうが、出家だとて厳しいものがあるでしょうね。 (2004年06月09日 09時23分53秒)

Re:この矛盾にみちた社会(06/08)  
alex99  さん
まことに、仁(じん)に志せば、悪しきことなし。                 [孔子]  
(2004年06月09日 09時23分54秒)

Re[1]:この矛盾にみちた社会(06/08)  
ばあチャル  さん
alex99さん
>まことに、仁(じん)に志せば、悪しきことなし。                 [孔子]  
-----
ありがとうございます。「仁徳」という言葉は知っていても、「仁」がはっきりしませんでした。漢和辞典引いてしまいました。辞典の意味はいつも無味なのですが、今回は私の心情がそうさせるのでしょう、深く心に迫りました。

写します。(新選漢和辞典 小林信明編 小学館)

『会意』として『イと二をを合わせたもの。二人である。自分一人ではなく、相手がある生活には、したしみ合い、愛し合う心が第一であり、時には、社会のルールに従って、自分をおさえることも必要になる。そこから仁は愛することとか、己(おのれ)に克(か)ち礼にかえるとかの意味になる。一説に、仁は、任(じん)と通じて、人がにもつをせおうことで、こらえる意味になるともいう。』

出来るかどうか自信はありませんが...。 (2004年06月09日 10時36分56秒)

Re:この矛盾にみちた社会(06/08)  
alex99  さん
私の方は「学研漢和大字典」藤堂明保 学習研究社をひいてみました。

1)人間
2)自分と同じ仲間として、すべての人に接する心。隣人愛や同情の気持ち。また、その様な気持ちをもつさま。

要するに自信を持て善意を持って事に当たれば間違いなし・・・ということでしょけれど。
「善意」の使い方がむずかしいのでしょうが、「まことに」という所にそれが含まれているのでしょうね。
いずれにしても善意が基本。


(2004年06月09日 11時25分05秒)

Re[1]:この矛盾にみちた社会(06/08)  
alex99  さん
alex99さん
>私の方は「学研漢和大字典」藤堂明保 学習研究社をひいてみました。

>1)人間
>2)自分と同じ仲間として、すべての人に接する心。隣人愛や同情の気持ち。また、その様な気持ちをもつさま。

>要するに自信を持て善意を持って事に当たれば間違いなし・・・ということでしょけれど。
>「善意」の使い方がむずかしいのでしょうが、「まことに」という所にそれが含まれているのでしょうね。
>いずれにしても善意が基本。
-----
善意は、やはり適当でないかな?
「愛」かな?
日本人って、愛という字に照れますね。

(2004年06月09日 12時47分40秒)

「仁」についてのalex99さんへのお返事  
ばあチャル  さん
>善意は、やはり適当でないかな?
「愛」かな?
日本人って、愛という字に照れますね。


そうですね。生活の中に響いてきませんね(笑)
恋愛とか夫婦愛とか家族愛とか熟語にしていますものね。

はからずも今日孫の4歳の誕生日にてFAXで「あいしていますよ」って送ったばかり、自然に出ました。いとしいという意味もあるでしょうが、無償の愛です。
そのように、均しく皆に「愛」がむけばいいのですが、なかなか。エゴがでてしまいます。

宗教の方の「愛」はまた問題が難しくなり手に負えなくなります。

アア、ムズカシイ。
(2004年06月09日 13時24分08秒)

Re:この矛盾にみちた社会(06/08)  
☆かよ  さん
正しい、正しくないと区別できない事って多く有りますよね。
私も昔よく言われました。「白か黒か」どちらかの性格だと。そして「世の中には、ほらグレーって色も存在しるでしょう」って。
(2004年06月09日 15時45分10秒)

Re[1]:この矛盾にみちた社会(06/08)  
ばあチャル  さん
☆かよさん
>正しい、正しくないと区別できない事って多く有りますよね。
>私も昔よく言われました。「白か黒か」どちらかの性格だと。そして「世の中には、ほらグレーって色も存在しるでしょう」って。
-----
ほんとにそう!グレー色、いい!

我が家の一番の被害者(私による)は夫。
「君はいいところもあるけど、ものさしで測るように物事を見ることをやめないと不幸だよ。」って言われ続けています。夫に言われただけではかなりいいかげんだったのですが、それこそ正念場にきております、私は。
(2004年06月09日 17時01分22秒)

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