前々から書こうと思っていた内容ですが、書くのに時間がかかりそうなので、延び延びとなってしまいました。ここでは 核心に触れず 、わかりやすさをモットーに書いてみることにします
シンセチューニングという言葉は、ラジオのカタログなどに記載されてはいるものの、一般的には馴染みのない単語ではないかと思います。ちなみに シンセチューニングの反意語は、 アナログチューニングといいます。普通 アナログの反意語は、 デジタルということが多いですが、ここでは何故か シンセなのです。
ところで、かつてどこかに以下のような説明を書いたことがあります。
シンセチューニングとは、デジタルチューニングともいわれるもので、 周波数が デジタルで表示されており、一般的にボタンを操作して 周波数を変えるものです。
この説明で、ほとんど合っているとは思いますが、あまりにも説明が簡単すぎるので、誤解を招くこともあるかと思い、もう少し丁寧な説明をすべきであると思ったのです。
まず、 チューニングという言葉ですが、 ラジオの世界では「選局」といい、受信しようとする放送局を選ぶという意味になります。
これは、空間上に無数に存在するいろいろな 周波数の電波の中から、受信したい電波だけを選び出すということです。すなわち、 ラジオというものは、聞きたい 周波数の電波を選び出して、その電波から音の信号に変換するもの(実際には電波から音の信号と取り出すという感じ)ということになります。
次に シンセチューニングラジオと アナログチューニングラジオを チューニングという観点から特徴を見てみると次のようになります。
シンセチューニングの シンセとは何かということなのだが、 シンセとは、 シンセサイザーのことをいう。一般的に シンセサイザーといえば、電子楽器(キーボードともいう)を指すことが多い。
シンセサイザー[synthesizer]の元の意味は、シンセサイズ[synthesize]を名詞化したものであるが、"synthesize"を辞書で引くと、統合する、合成するという意味である。
これは一般的な意味であるため、電子楽器や ラジオとどういう関係なのか、よくわからない人もいらっしゃるだろう。ちょっと専門的だが、信号処理で"synthesize"というのは「複数の異なる信号を合成することで、新しい信号を発生させる」という意味になる。
電子楽器でいえば、いくつかの音を合成することで新しい音色を作り出すということになり、 ラジオでは、なんだかの信号を合成することで、特定な 周波数の信号を作り出すということになる。
これ以上難しい話はしたくはないのだが、ここで終わるのももったいないので、 シンセの正体は何かということだけにしておく。 シンセチューニングの ラジオでは、 PLLシンセサイザーといわれる回路が使われている。本来ならPLLのことを書かなくてはならないのだろうけど、冒頭に述べたように「核心に触れず」ということで、 PLLシンセサイザーに興味がある方は、各自で調べてみてほしい。
PLLシンセサイザーには、1つ重要な特徴とがある。それは デジタル回路で制御することにより、特定の 周波数の信号を発生させることができるという点である。
デジタル回路として最も多く使われていると思われるものは、 コンピューターだと思われる。 コンピューターという単語は、一般的にも多く使われているので、知らないという人はおそらくいないだろう。
しかし、 コンピューターとは何か?といわれたら、明確な回答ができるだろうか…。一般的によく使っているパソコンとは、パーソナルコンピューターの略であり、 コンピューターの種類のひとつでしかない。
そこで、 コンピューターの特徴をあげてみた。おおよそこういうことができるものを コンピューターと呼ぶ。
シンセチューニングの ラジオは、 PLLシンセサイザーにより デジタル回路で 周波数の制御可能になる。
これは コンピューターによって制御がすることにより、新たな 機能を持てるということである。
短波が受信できるUSBラジオを使ってみまし… 2009/12/30
強力なEスポが発生しているようです。 2009/05/16 コメント(3)
NHKラジオの外国語講座 2009/03/16