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番組MC 賢井 「では、暗井アナ、よろしく」
暗井アナが画面に映し出されたデータを、陰気な声で淡々と読み上げていく。声音や語り口は、何となくホラ-番組のMCにピッタリである。彼の長いおどろおどろしい説明が始まった…。
"昨年10月、石井前監督の後を引き継いで監督に就任した今江監督です。
昨季の開幕時は2軍の打撃コ-チだったのが、シーズン半ばで1軍打撃コ-チに配置転換され、シーズン後にはなんと1軍監督に抜擢されるという、いわばシンデレラボ-イのように、あっという間に現場トップにまで上り詰めてしまいました。
最年少の監督就任ということで色々話題になったこともあり、また1軍打撃コ-チ時の『今江マジック』ということでもマスコミに取り上げられました。
つまり、楽天イ‐グルスファンからしてみれば、かなり期待されて監督になった人と言っていいと思います。
さて、その今江監督の監督1年目の成績をどう評価したらいいでしょうか?これからチ-ムの成績、
彼の
パフォーマンスを見ながらその点について考えていきたいと思います。
《楽天イーグルス 今季の成績》
10月3日時点
1. 順位とチ-ム成績
順位 試合数 勝 負 引分 勝率 得点 失点 本塁打 盗塁 打率 防御率
4 139 66 70 3 .485 485 566 72 88 .243 3.77
順位 借金3で4位。首位とは22.5ゲーム差、3位とは5ゲ-ム差
得点 リーグ4位
失点 リーグ最下位
本塁打
リーグ4位
盗塁
リーグ3位
打率
リーグ4位
防御率
リーグ最下位
盗塁以外の他の項目は全て、上位3チ-ムには及ばず、チ-ム力の差は明らかと言っていいと思います。特に失点と防御率は5位を大きく下回る、圧倒的な最下位でした。投手陣、特に先発陣は何度も崩壊しかけました。
2. 順位推移
開幕直後はつまずき最下位も経験しましたが、4月末からは3位と5位の間を行ったり来たり、交流戦以降は4位が定位置となり、3位に上がっても長くて数日で4位に陥落するなど好調を維持できずに、シーズン通して安定した成績を残せませんでした。最高順位は3位で、2位には一度も上がれませんでした。
3. 貯金
5月末に貯金がマイナス9のどん底でしたが、6月以降はマイナス3とプラス3の間を行ったり来たりで、結局貯金3が最高でした。
4. 連勝と連敗
5連勝が最高で2回
6連敗が最悪で2回 (現在継続中)
大型連敗はありませんが、大型連勝もありませんでした。退屈な成績と言っていいと思います。
5. チ-ム別対戦成績
首位 対ソフトバンク 9勝16敗
2位 対日本ハム 9勝12敗
3位 対ロッテ 11勝13敗
5位 対オリックス 10勝14敗
6位 対西武 14勝10敗
最下位の西武以外には、殆ど歯が立ちませんでした。
6. 月別成績
3・4月 11勝14敗
1分
5月 10勝13敗
6月 12勝9敗1分
7月 12勝8敗
8月 11勝12敗1分
9月 10勝12敗
10月
3日時点で
0勝2敗 (
直近10戦は2勝8敗)
7. 今江楽天の光と影
1)交流戦初優勝
2013年のリーグ優勝そして日本一以来の『勲章』でした。この時は「ペナントレ-スも優勝するぞ!」と、興奮したものでしたが。
2)悪夢の2試合大量失点敗戦
5月21-22の対ソフトバンク戦で、0-21と0-12という歴史的大敗を連発しました。今季の無様で不甲斐ない楽天の試合振りを象徴する試合と言っていいと思います。
3)上位進出を自滅で潰す勝負弱さが露呈
3位になった途端に3連敗して4位に陥落。その後一時持ち直したかに見えましたが、最終盤に日本ハム、オリックス、ロッテに5連敗して万事休す。CS進出ならず。今季は「ここ一番」という大事な試合に勝てない。そればかりか連敗して自らチャンスを手放している、なんとも歯がゆい戦いぶりに終始。
8. 今季の楽天の戦いを一言でいうと
4位を本拠に3位から5位をうろうろし、勝ったり負けたりを繰り返す戦いぶり。勝負所での取りこぼしが目立ち、勝負弱さを露呈。
これが今季の今江楽天イーグルスの戦いと成績でした。以上です。"
《今江監督の評価》
番組MC
賢井
「 さてさて、ここからは今江監督の評価をしていきたいと思いますが、次の4つのキーワ-ドを基にご意見を窺わせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
ペナントレ-スの戦いぶりと采配
順位
チ-ム力
若手の台頭と新戦力
ミステリー小僧
「よかろう。では、参るぞ」
1)
ペナントレ-スの戦いぶりと采配
・貯金の最大が3、最高順位が3位というのは、シーズン通して一度も優勝争いに絡めなかったということだな。新人監督には荷が重すぎたということじゃよ。だがのう、普通の会社では、新米課長が売り上げを減らしたりシェア-を下げれば左遷の憂き目にあうぞ。だからぬるいプロ野球の世界でも、優勝はまだしもCSにも行けませんで、何もお咎めが無いと思ったら大間違いだよ。もし、何も起きなかったら、球団のお偉方は○○か○○○○だということだな。
・それと同時に、「勝たなければいけない」大事な試合で勝てない勝負弱さが、何回も露呈したことか。特にCS進出を賭けた
最終盤での
5連敗は、CS進出を絶たれたのは勿論、チ-ムの未熟さとチ-ムをしっかり掌握・操縦しきれていない監督の力量の限界も示したと思うぞ。こやつはもうちっと勝負強い男かと思ッとったが、どうも見込み違いの様だったな。
・それになぁ、交流戦で優勝できたのは快挙だが、その勢いをその後のリ-グ戦で発揮できなかったのは何故なんだ? なぜ急に失速したんだ? ここでも監督の手腕が問われたと思うぞ。
・わしもブログでよう書いたが、采配ミスというか、判断ミスがよくあったな。まあ、ただこれはどの監督でもあることなんだが、今江の場合は時に信じられん采配をしとる。それも大事な試合にな。
2)順位
CSを逃がし4位に終わった結果がすべてじゃて。現場の最高責任者である監督の責任は重い。すみませんではすまんぞ。
3)チ-ム力
打撃力
: 新戦力の補強が無かったのでザックリいって昨年並みの成績だな。まあ個々の浮き沈みはあったが。つまりだ、現有戦力の底上げが全くできていなかったということだな。
投手力
: 今季の投手陣は、悲惨だった去年以上に酷かったな。最悪だったのは、投手陣が何回となく崩壊寸前に陥ったこと。特に先発投手の不調が際立っていたな。こんなのは、キャンプ、オープン戦を通して投手陣の力を過信していたのではないか、という監督としてのチ-ム力評価と把握に甘さがあったんだろうて。あいつはホントに採点が甘いからのう。それじゃあ、『上』は務まらんよ。『上』の仕事は、問題点を探して直すように指導することだからな。
4)若手の台頭と新戦力
今季は目立った新戦力の台頭はほぼ皆無と言っていい、不毛の年だったな。9月になって安田や伊藤の活躍が目立つ程度で、シーズン通して新戦力とチ-ム全体の底上げは無かったぞ。新戦力の補強が無かったことばかり取り上げられて、肝心の監督の采配には皆の目が向かなかったな。
番組MC
賢井
「では、今江監督の采配はどうだったんでしょうか?
どう評価されていますか?
ミステリー小僧さんはブログでかなり批判されていたようですが…」
ミステリー小僧
「今江は元内野手でしかも打撃コ-チ出身だから、どうしても打線、打撃力を過信してしまうんだろうなぁ。
楽天打線なんて、長打力は無いし細かい野球は盗塁が得意なだけでそれ程得意ではない。走者を送るのが下手だな。特に2塁にいる走者を3塁に進める打撃ができるものが少ない。投手力が強い今の時代じゃア、外野手の正面に飛んだヒットでは2塁走者はホームインできんからな。
これじゃあ、野球が上手いソフトバンクや日本ハム、オリックスにロッテか、西武以外のすべてだな、細かい野球ができる彼らに適う筈なんか無かろうが。そう思わんか? 賢い坊やさん」
番組MC
賢井
「先ほど『ここぞという試合に勝てない勝負弱さ』というのがありましたが、これは具体的には何がいけないんでしょうか?」
ミステリー小僧
「今までに何回もワシのブログで書いていたことだが、今江には執着心とか執念という気持ちが希薄だな。いや、希薄なんてもんじゃアないぞ。全くないのかもしれんぞ。
大事な試合であれば、それを気持ちや態度や言葉や行動で皆に示さんといかん。大事な試合をミスで落した時は、選手を叱らなあかんよ。インタビュ-でも怒っていいんだよ。ミスを怒られた選手は、例えばバントを失敗したとする、その選手は必至で練習するだろう。今度失敗したら二度と使ってはもらえん、そういう雰囲気を作らにゃいかんぞ!
仕事で、しかも大事な商談をミスでとれなかったら、上司は部下を怒るだろう? でも今江はそれができないんだなぁ。渋い顔して愚痴を言うくらいだろうな。たまに松井なんかが飛ばされたが、あんなのはシーズン中に1、2回程度だからな。
気にくわないプレ‐やだらけたプレ‐をした奴がいたら、遠慮なく怒ればいい、2軍に落とせばいい。ただ、2軍に落とすのは良いが、その後のケア-はしっかりせんといかんぞ。
ワシはなあ、選手は監督が何を望んでいるのか、何を評価基準にしているのか、はっきり理解していないんじゃあないのか、と思っとる。ありきたりの分かったようなコメントを出すよりは、こういうことは俺は嫌いだ、こういうプレ‐をする奴はいらんぞ、ということをハッキリ言葉に出したほうがいい。
今江はアメの時は饒舌だが、ムチについてはハッキリ言葉にせんな。これじゃいかんぞ。
それにだ、あ奴は自分のミスを認めようとせん。『あれは 僕ら
の責任なので』と責任の所在をぼかして居る。そういうことでは下の者はついてこん」
番組MC
賢井
「(大きく深呼吸をして)いやぁ、執念ですか、成る程ねぇ。因みにミステリー小僧さんは執念とか執着心はお強い方ですか?」
ミステリー小僧
「強いぞ。執念深いとよく言われるからのう」
番組MC
賢井
「ハハハ、そうですか、気を付けないといけませんね(ヒヤヒヤ💦)…。ところで、最後に
今江監督の去就
ですが、どうなんでしょうか? 2年契約でしたから、普通なら来年もあるんでしょうが、この成績ではどうなんでしょうか?」
ミステリー小僧
「スポ―ツ紙の報道では、まだ去就が決まっておらぬそうだな。残り試合の采配ぶりを見て、とか書いてあったが。
(その記事は こちら
です)
記事では球団内部で意見の相違、つまり解任派と擁護派が対立しているようだな。だがなぁ、残りの消化試合での結果を見て、一体何になるというんだぁ? 今まで観てきた真剣勝負での結果で判断できないのか? 出来ないとすれば、そいつは○○だな。間違いなく。
じゃあ球団が明言を避けているのは、何故だ? まあ、ファンやマスコミの反応を見るためのアドバル―ンじゃろうな。最終盤に無様で無気力な試合を連発している今江を簡単に留任させたんでは、CSを夢見て真剣に応援していたファンの不評を買う恐れがある。球団としてはそれは避けたい。だからもう少し試合を見て、というのはタイミングをずらして、ということだろう。
まあ、これは今江擁護派の戦略だろうが、今江がこの連敗を止められない、無様な試合を繰り返す、あるいはチ-ムに覇気が感じられないと判断されれば、例え消化試合でも、こうだろうな」
と言って、右手を首のところで構えて手刀のように切る仕草を見せる。つまりクビ、ということらしい。
番組MC
賢井
「それでは、ミステリー小僧さん自身のお考えはどうなんですか?」
ミステリー小僧
極端な話、前半は最下位だっていいんだよ。要は143試合終わった時点で優勝、は無理でもCS圏内にいることだ。要は勝たなきゃいけない時には絶対に勝つ。そういうチ-ムに出来るかどうかが、良い監督と出来の悪い監督かの違いだろうな。今の楽天はそれとは真逆のチ-ムだな。そんなチ-ムにした監督なんぞ要らん、ということだよ。分かったかな、頭のいい坊やさん?」
ということだそうであります。さて、今江監督の去就はどうなるんでしょうか?
何はともあれ、今日はどうも不穏な発言は無かったようで、番組スタッフ一同胸をなでおろしていることでしょう。
お疲れさまでした。
PS) 今回は当初の予定を変更して、スポ―ツ紙で目にした『今江監督去就は未定』という記事から自分なりの考えを纏めてみた次第です。
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