シアナのビブリオテーカ~biblioteca~ 

シアナのビブリオテーカ~biblioteca~ 

2007年10月31日
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カテゴリ: 奥田英朗


邪魔


身近にありそうで怖い 評価★★★★☆

奥田さんの本を初めて読みましたがサクサクいけますね
全く畑の違う二人の主人公が次第に絡み合っていく度に
だんだん壊れていく様に目が離せませんでした
恭子と九野を比べると甲乙つけがたいくらい悲惨です
恭子は絵に描いたような生活をしていたのに
ちょっとしたことから簡単に壊れてしまうのが
本当にありそうで身震いがしました
マイホームがあって元気な子供が二人
恭子はパートするくらいで生活が成り立っている
誰が見てもうらやましいけど、根本的なとこが
ダメだったのですね
旦那も恭子も本当に好きで結婚したわけじゃなく
結婚ができれば誰でもよかった風に思える
でも、九野は本当に大切な奥さんと赤ちゃんを亡くしている
恭子にないものを九野は持っていて
九野にないものを恭子が持っていた
無い物同士補えればよかったのになぁ
そんな狙いはなかったのかもしれないけど
私はそんな風に思えました
結局九野の義母はやっぱり幻だったのでしょうか?
子供たちはどうなっちゃうのかと考えると
胸が痛いですね・・・・
重い話だったけど、ついついのめり込んでしまいました






【内容情報】(「BOOK」データベースより)

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚・花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長・及川に疑念を抱く。わずかな契機で変貌していく人間たちを絶妙の筆致で描きあげる犯罪小説の白眉。




次回は イン・ザ・プール の予定です



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最終更新日  2007年10月31日 19時40分59秒
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