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2021.11.06
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カテゴリ: あんな本こんな本
​​久しぶりに地区センターの図書館で、なんの気なしに借りた本です。
だいぶ前に亡くなったロシア語通訳だった 米原万里 さんの「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」
この本が話題になっていたのはどのくらい前かしら?一時期話題になっていたので覚えています

米原さんはお父さんの赴任先のプラハに移住して、その地のソビエト学校に通っていました。日本で言えば中学校くらいのときの同級生との思い出を綴ったドキュメンタリーです。三つのお話に別れています。それぞれ三人の女性の親友のエピソードになっています。、ソビエト学校在学中の出来事、卒業後、20数年経ってから尋ねて行った先の同級生三人の生活ぶりなど、細かく書かれていて興味深かったです。

共産圏っていうのは、今も昔もなぜか秘密主義で、報道規制ばかりです。だから、実際生活してみるとどんな感じの社会になっているのかなかなか掴めません。でも、この本を読むと、ソビエトがまだ、共産圏を牛耳っていた頃の、東側の国の教育がどんな感じだったのがよく分かりました。

読み始めて、内容がプラハの春の前の東欧諸国の話だと言うことに驚きました。まだソ連が力が相当あって、東欧諸国を押さえていた時代に、プラハのソビエト学校にいたって! プラハにあるソビエト学校とは、いわゆる日本でいうインターナショナルスクールで、様々な国籍の子供たちが学んでいたようです。そんな共産圏の国に、米原さんのお父さんが日本の共産党の代表として、家族で移り住んでいたことに本当にビックリしました。

日本共産党については、何も知らないのですが、今でも、共産圏に誰か派遣しているのかしら? ロシアはもう共産圏じゃないし、今の共産国と言えば中国と北朝鮮。もし、北朝鮮につながりがあるのなら、拉致被害者の問題にもっと力を発揮してもらいたいものです。

一話目はギリシャ系のリッツァのお話。ギリシャはその頃共産圏に属していたのですね。確かに地理的にいえば、東ヨーロッパには違いない。リッツァは、ギリシャには行ったこともないのに、母国の空と海がどんなにキレイかを自慢していたのですが・・・。それから30年近く経ってから訪れてみると、ドイツで医者になっていて、憧れていた母国には帰っていませんでした。

二話は、ルーマニア系のアーニャ。彼女の父親はルーマニアの共産党幹部。プラハでは広々とした貴族風の家に住んでいて、いわゆる特権階級。でも、本当はルーマニア人ではなくて、ユダヤ人。東欧はトルコ系の人や中近東系の人もいっぱいいるから、国籍なんて意味がない様な気がしますが、やっぱり、母国から離れている人ほど、自分のルーツが大事らしい。


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫) [ 米原 万里 ]

第三話は、ユーゴスラビ出身のヤスミンカのお話。ユーゴは長い間内戦状態だったので、彼女の消息を辿って行くのは、大変な困難だったようです。そして、ヤスミンカのディズダレービッチという苗字から、彼女の父親がボスニアの最後の大統領だったことなどが分かるのですが・・・。結局、元ユーゴスラビア、現セルビアの首都、ベオグラードで再会を果たします。

アラン・ドロンはユーゴスラビア人なのよ! 」 バルカン半島あたりは、美男子が多いのだそうです。現在はユーゴスラビアっていう国はないから、セルビア系かボスニア系か、もしくはクロアチア系か? そのあたりのどこかの国系なのでしょう。フランスって、来る者を拒まずっていう国だから、人種などどうでもいいのかも。

旧友を探しに東欧諸国を旅した米原さんですが、英語を使っていることが多いので驚きました。ソ連が崩壊したあとは、東欧でも、国際語は英語ということになっているのかな?

私のパリ在住の友達はチェコ人と結婚しています。その夫は英語は全然話せません。日常語はフランス語。ソビエトの影響化で育ったので、ロシア語は堪能らしい。彼は、いわゆるプラハの春で、ソ連軍が侵攻してきたときフランスに逃げて来たのだそうです。ソ連が崩壊するまで、故郷プラハには帰っていませんでした。リタイアする前は、フランスの国鉄に勤務していました。難民だったのだから、フランスで国鉄に勤めるまでになったのには、大変な努力だったことでしょう。

もっと前にこの本を読んでいたら、友達の夫のチェコ人にプラハの春のことなどいっぱい聞きたかったのに、コロナ禍の今となってはパリに行くことも出来なくて残念です。もっとも、私はフランス語は初級だし、Rがひっくり返った様なアルファベットを使うロシア語など、まったく分からないから、やっぱり意思の疎通など不可能なのかも知れませんが。しょんぼり​​





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Last updated  2021.11.07 10:20:12
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