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「二度とスペインの地に足を踏み入れることはないでしょう。
ここは、どんな点でも私に向かない国です。
マヨルカの気候は、
ますますショパンの健康にとって、有害なものになりました。
私は、そこから出るのを急ぎました。
村人たちの習俗といったら!
山からパルマまでの、
酷いでこぼこ道を3リューも行かなくてはなりませんでした。
車や馬、雄ラバなどを所有している人を十人ばかり知っていましたが、
一人として私たちに貸してくれる事はなかったのです。
その理由は?ショパンが咳をするからですわ。
スペインでは咳をする者は、
誰でも肺結核にかかっていると宣告されます。
そして、肺結核の者は、
誰もがペスト患者、らい患者なのです。
至るところから彼を追い払うために
石や棒や警官が足りないほどです。
というのも、肺結核は伝染すると考えていますから。
二百年前に狂犬病にかかった人間を絞め殺したように、
できることなら病人を撲殺するべきだと言うのです。
私の申し上げていることは、文字どおり事実ですわ。
ショパンは咳のために、私はミサに行かないために、
私達はマヨルカでは嫌われ者でした。
子供たちは、道で石を投げられました。
私達は異教徒だと噂されました。
この愚かで、泥棒で、狂信的な国民の臆病さ、
不誠実、利己主義、愚鈍さ、意地悪さを伝えようと思えば、
10巻の書物を書かねばならないほどです。
私がヴァルデモーサを訪れることは、
二度とないと思います。」
サンドは、この悪夢の旅から2年後
「マヨルカの冬」を執筆するが、
美しい自然、風景、焼き物、民族衣装は賞賛しているものの、
土地の人々への批判等、手厳しく綴っている。
それは、差別意識ではなく、純粋にフランスから見て、
礼儀知らずで、困っている旅人に手を差しのべることなく
病人を迫害する人々との共感などできないという結論であった。
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その当時から今日まで
マジョルカ人は全然進化してないし...
ハッキングされたらしいんだが... 2012.04.07 コメント(8)
20120105 引っ越し後の惨事 2012.01.25 コメント(8)
20120121 賀正 ←って、いつだよ! 2012.01.22 コメント(16)
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