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ミシェル・ゴーヌー Michel Gaunoux はポマールの生産者で、今回開けたポマール一級リュジアン Pommard 1er Cru Les Rugiens 2003 はこの生産者のフラグシップ。良いワインを作る生産者だが、今風の作りとは大きく方向性が異なっており、昨今のブルゴーニュワイン高騰の波からは外れている感がある。今回開けたワインは、色調は熟成を感じさせる、全体に少し褪色した薄めのルビー色。香りもドライフルーツっぽい赤系果実、枯葉のようで、これまた熟成を感じさせる。アルコール度数表示は13.5%で、果実味は豊かでおおらかな印象。ただ、タンニンは滑らかで最初は気にならないが後になってじわっと歯茎や舌がしびれてくる。料理と合わせずに単独で飲むのは厳しい感じで、このあたりがあまり人気がない理由なのだろう。コルクは50mmの長さで質はまずまず。状態は20年経過しているにしては良好な方だと思う。
2024年05月04日
2018年を最後に引退したショーヴネ=ショパン Chauvenet-Chopin。晩年の彼のワインは私の好みにピッタリであったので、引退が残念で仕方がない。ただ、最後の年の2018年物は、ちょっと味わいが濃い目に偏っているようで、前年の2017年物のほうが好み。 今回飲んだコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ Côtes de Nuits Villages もちょっと筋肉質な印象で、美味しいことは美味しいのだが、ショーヴネ=ショパンはこうじゃないだろうという少し割り切れない思いを禁じ得なかった。コルクは51mmの長さの5年保証のディアム・コルク。状態は極上。
2024年04月29日
ジョルジュ・ミュニュレ Georges Mugneret (現在はジョルジュ・ミュニュレ=ジブール Georges Mugneret-Gibourg)のフラグシップであるルショット・シャンベルタン Ruchottes-Chambertin Grand Cru 2002。このワインは2004年に購入し、20年間セラーで保管していた。今やすっかり高嶺の花となったこのワインだが、購入当時は1万円代半ばで購入することができた。この生産者のワインは優美で繊細な味わいであり、私は飲んでいるとき、マリー・ローランサンの水彩画を思い浮かべる。お気に入りの生産者であり、これまでに80本余りを自宅等で開けている。今回飲んでみると、20年経って流石に飲み頃に入ってきた感じ。色調は全体に少し褪色が見られ、香りもドライフルーツっぽいニュアンスのある赤系果実を感じる。タンニンは解けきっていて単独で飲んでも気にならない。たくさん持っていたはずの、この生産者のワインも残り1桁になってしまった。もう買い足すことも出来ないので大事に飲んでいきたいものだ。コルクは長さ50mmの良質なもの。状態も極上だった。
2024年04月27日
ネゴシアンのMommesin社が単独所有するモレ・サン・ドニ Morey St.-Denis 村の特級畑クロ・ド・タール。過去には2010年に1993年物、2016年に1998年物を飲んだことがあり、これが3回目。1993年物は素晴らしかったが、1998年物はコンディションが悪かったのかもう一つだった。今回の2002年物だが、2004年に1万円代半ばで購入し、セラーで保管してきたもの。このワインもすっかり高嶺の花になってしまい、買い足すのはもう無理だろう。流石にもう飲み頃となっており、色調は褪色が進んだ濃い目のルビー色。黒系果実、鉄、腐葉土のかおり。ミディアム・ボディ(アルコール度数表示は13.5%)で、いぶし銀のような果実味と質の良い酸、解けきった滑らかなタンニンのハーモニーが素晴らしい。20年間待った甲斐があったというものである。コルクは良質で55mmと長い。状態もまあまあだった。
2024年04月13日
ジョブロ Joblot コート・シャロネーズ Côte Chalonnaise のジヴリー Givry 村の生産者。赤白ともに優れたワインを作るのだが、幸いなことに今のところ価格は高騰しておらず、時々バックヴィンテージも出回ることがある。このピエ・ド・ショーム Pied de Chaume 2013 も昨年購入したもの。飲み頃初期という感じで、色調はまだ若々しい印象のルビー色。黒対赤が6対4という感じの果実の香り。ミディアム・ボディ(アルコール度数表示は13%)でやや無骨な感じの果実味と滑らかなタンニンがうまくバランスしている。酸も程良く、単独でも楽しめるが牛肉と合わせると相性が抜群だった。セラーの空きに余裕ができたら買い足しておいても良いかも。コルクの長さは50mm。品質は普通。状態は良好だった。
2024年04月01日
ニュイ・サン・ジョルジュのダモードという畑は一級畑として認定されている区画と村名格の区画があり、レシュノーの所有する畑は一級畑の区画に属している部分と村名格の区画に属している部分との両方を所有しており、2011年までは一級畑と村名畑のブドウを混ぜてワインを生産していた。このため、2011年物まではNuits St.-Georges Les Damodesとしてリリースされていた。ところが、2012年からは一級畑の区画のみでワインを生産するようになり、Nuits St.-Georges 1er Cru Les Damodesとしてリリースされるようになった。レシュノーのニュイ・サン・ジョルジュ・ダモードは、2002年に1993年物を飲んで以来となる。今年に入ってから1万円ぐらいでオファーがあったので購入したもの。2002年に1993年物を飲んだときは、全然飲み頃には入っておらず、随分晩熟なワインだと感じたのがすごく印象に残っているのだが、今回はようやく飲み頃初期に入ってきたかな、という感じ。味わいとしては悪くはないけれど積極的に買いたくなるような魅力を感じることもない。リピートするかどうかは微妙な感じ。コルク長は50mmで品質も結構良い。状態は良好だった。
2024年03月22日
シャンボール・ミュジニー村の一級畑レ・ザムルースは、名前が人気を後押ししていることもあって、昔から多くの特級畑より高く取引されている。今ではすっかり高嶺の花となってしまったが、20年前にはルーミエとかの例外はあったものの、少し無理すれば買える価格帯で、このワインも購入した2005年の時点では1万円台前半の価格で買えた。20年経ってるのだが、まだ飲み頃には少し早かった感じで、色調は若々しく、筋肉質な印象を受けるがっちりとした味わい。タンニンは滑らかだがかなり旺盛で、単独で飲むのはやや辛い。ジャドのレザムルーズは、2005年に1985年物、2010年に1997年物、2019年に1996年物を飲んだ。このうち1996年物と1997年物はなかなかの出来栄えだったが、それと比べると1985年物と今回の2002年物は、まあこんなものかという感じだった。コルクは50mmの長さで良質なもの。ワインの染み込みは少なかったが、経年変化で脆くなっていて、抜栓時に折ってしまった。
2024年03月16日
今回開けたのはオレリアン・ヴェルデ Aurélien Verdet のブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ル・プリュレ Bourgogne Hautes-Cotes-De-Nuit Le Prieure 2018。昨年の3月に2019年ものを飲んでおり、このときの2019年ものの方が良かった気はするが、開けるタイミングの問題もあったかもしれない。どちらかというと熟成させるよりは若くて果実味がフレッシュなうちに飲んだほうが吉のワインのように思える。アルコール度数表示は13.5%と高めで果実味は豊かだがくどくなく、酸もきれいでタンニンは滑らかで単独で飲んでも気にならない。コルクは5年保証のディアム・コルク。状態は良好。
2024年03月06日
最近見かけることが少なくなったシャンドン・ド・ブリアイユ Chandon de Briailles。このペルナン・ヴェルジュレス一級イル・ド・ヴェルジュレス Pernand-Vergelesses 1er Cru Ile desVergelesses 2010は、2015年に4本購入し、3本は2015年に飲んだ。アルコール度数表示12.5%と低めで、若いうちからエレガントな果実味が印象的だった。購入価格を確かめると3,000円代前半。この価格は当時のこのワインの市場価格を考えるとかなり安く、在庫処分のセール品を購入できたのだと思う。2015年に購入したワインのうち最後の1本は2021年に開けた。綺麗に熟成してきており、さらに熟成させたらどうなるか興味深かったものの、もうこのワインに再会することはないだろうなと諦めていた。ところが、2023年にこのワインのオファーを見つけた。価格はほぼ倍になっており、少し躊躇ったが、あの味わいに再会できるのなら安いものだと思って購入した。今回開けたボトルも素晴らしかった。色調は褪色がほとんど見られないやや濃い目のルビー色。赤系果実の芳しい香り。ミディアム・ボディ(アルコール度数表示は12.5%)でエレガントな果実味と綺麗な酸のバランスが秀逸。タンニンは滑らかで単独でも飲めるが、少し時間が経過すると歯茎が痺れて来るので赤身の肉と合わて飲むのが吉だと思う。コルクは結構良質なもので長さは50mm強。状態は極上だった。
2024年03月03日
久しぶりにワイン会に出かけた。持参したワインはルロワのクロ・ド・ヴージョ 2001。今では軽自動車が買えるような価格になってしまったが、私が2005年に購入した時には、まだ頑張れば手の届く価格帯だった。味わいは素晴らしいの一言。まだまだ飲み頃は続くのだろうけど、今が一番良い時期だと思う。瓶は重量級で蝋キャップ。コルクは55mmと長く良質なもの。とはいえルロワのワインではよくあることなのだが、全周に亘って最上部までワインの染み込みが見られた。
2024年02月27日
マルサネの生産者ドメーヌ・コワイヨ。この生産者のワインを飲むのは初めてである。色調はやや濃い目のルビー色。ラズベリーのような赤系果実の香り。ライト〜ミディアム・ボディ(アルコール度数表示は12.5%)で軽やかな果実味と綺麗な酸のバランスが素晴らしい。タンニンは控えめで単独で飲んでも楽しめる。まだ価格は高騰していないようなので、オファーがあればまた買っておきたい。重量級のボトル。コルクの質は、このクラスのワインとしては良い方だが、45mmと長さは短め。
2024年02月22日
昨年も飲んだダンジェルヴィーユのヴォルネイ一級クロ・ド・デュック。今回のボトルのほうが熟成が進んでいたようで、抜栓直後から割と開いていた。それでも本領発揮し始めたのは抜栓後2時間あまり経過した頃からだったけど。アルコール度数表示13.5%と高めな割にはスリムな印象のワインで、いかにもヴォルネイらしい。ダンジェルヴィーユのワインも手持ちはあと2本だけになった。コート・ド・ニュイの人気ワインに比べると価格上昇は穏やかであるとはいえ、もう購入するのは無理なので大事に飲みたいと思う。コルクは50mm強の長さの良質なものだが、経年劣化でかなり脆くなっていた。写真ではわかりにくいが一部裂けてしまい、抜き取るのに苦労した。
2024年02月12日
お気に入りのワイン、ショーヴネ=ショパンのコート・ド・ニュ・ヴィラージュ 2017。今回がなんと15本目である。昨年も2回飲んだ。印象としては昨年とあまり変わらず、エレガントな作りでスルスルと飲めてしまうワイン。ただ、小瓶に詰めて翌々日飲んだときには少しヘタった感じだったので、何日かかけて楽しめるのは終わりに近づいているのかも。5年保証のディアム・コルク。少しワインの染み込みが見られる。
2024年02月10日
最近飲むことの多いドニ・バシュレ。今回はブルゴーニュ・ルージュ 2013。ドニ・バシュレは2年前にバック・ヴィンテージのブルゴーニュ・ルージュやコート・ド・ニュ・ヴィラージュが手頃な価格で売り出されているのを見つけて結構買い込んだ。今でも出回っているようだが、じわじわと価格が上昇しており、買い足すかどうか悩ましいところ。ワインの味わいは、ちょうど飲み頃を迎えている感じで、好印象。色調はエッジが僅かに褪色した濃いめのルビー色。赤系果実、ミントの香り。軽めのミディアム・ボディ(アルコール度数表示は12.5%)で、まだ若々しい薄旨系の果実味と綺麗な酸のバランスが好ましい。コルクの長さは50mm。高級ワインに使われているような上質なコルクではないが、状態は良好だった。
2024年02月02日
前回飲んだ特級畑のクロ・ド・ヴージョに続き、アンリ・ボワイヨのブルゴーニュ・ルージュ 2017を飲んだ。このワインは2020年に6本購入し、2020~2023年にかけて飲んだ、お気に入りのワイン。アンリ・ボワイヨのブルゴーニュ・ルージュは美味しいけれど少し濃いなあと感じることが多かったのだが、この2017年はバランスが良く、好みに合っていた。去年末に今の相場からすると安い価格で出ているのを見つけ、年明け早々3本購入した。2020年に購入した時は3,000円ぐらいだったのだが、今年購入した今回のワインは4,000円超。高くなったものだ。最新の2020年とか2021年になると5,000円以下では見つからず、このワインも飲むことがなくなっていくのかな、と少し寂しい。味わいの印象としては去年飲んだときと変わらず。長期熟成で良くなる感じはしないので、残り2本も来年ぐらいまでには飲むつもり。コルクの長さは50mm。質はACブルゴーニュに使われているものとしては悪くないが、このワインの前に飲んだ特級畑のクロ・ド・ヴージョに使われているコルクとの差は歴然。
2024年01月24日
アンリ・ボワイヨは贔屓にしているブルゴーニュ白の名手。赤ワインも悪くないが、白に比べると飲んだ時の感動が落ちる感は否めない。このクロ・ド・ヴージョ特級 2005は2017年にバックヴィンテージが売り出されているのを見つけて3本購入したもの。当時としても結構高くて15,000円ぐらいした。購入後すぐと2019年に飲んだので、これが最後の1本である。過去2回飲んだときのメモを見ると、飲み頃に入ってきたがタンニンがまだまだ旺盛で、単独で飲むのは辛い、とある。今回飲んだ印象だが、色調はあまり褪色が見られず、まだまだ若々しい色調。アルコール度数表示は13.5%で、ブルゴーニュとしてはパワフルな味わい。過去に飲んだ印象と喰らえるとタンニンはかなり滑らかになってきているものの、まだ単独で飲むには少し辛い感じ。ボワイヨの赤ワインだと、ドメーヌもののヴォルネイ一級各種のほうが価格も安いし、味わいとしても好み。このワインではなく、ヴォルネイ一級を買い込んでおくんだったかな、と思いながら飲んだのであった。コルクは50mmで長さは標準的だが質は良く、状態も良好だった。
2024年01月23日
最近飲むことが多いドニ・バシュレ。バック・ヴィンテージが手頃な価格で売り出されていたので、味わいが気に入ったこともあって結構買い込んだ。このコード・ニュイ・ヴィラージュ 2014は特に気に入ったワインで、今回が3本目となる。1本目を飲んだ時の感想はこちら。アルコール度数表示は12.5%で、今が飲み頃のワイン。滑らかな味わいで、単独で飲んでも気にならない。最近少し値上がり傾向みたいだが、7,000円ぐらいまでで買えるなら買い足しても良いかなという気がする。下位のACブルも結構美味しいので、こちらを狙うのも良いかもしれない。去年飲んだ時の感想はこちら。コルクは長さ50mm。あまり質が良くないが、状態は良好だった。
2024年01月19日
ブルゴーニュワインの高騰が目立つ中、レシュノーのワインは値上がりが穏やかな方だろう。このニュイ・サン・ジョルジュ オ・ショイエ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2013は2023年にバックヴィンテージが手頃な価格で出ていたので購入したもの。アルコール度数表示は12.5%と低めで、香りにミントのようなニュアンスを感じる、まだ若々しい印象のワイン。味わいはニュイ・サン・ジョルジュらしい冷涼な印象を受ける。7,000円近くしたので決して安くはないが、しっかりした生産者の10年経ったコンディションの良いブルゴーニュの村名赤がこの価格なら、まあ仕方がないだろう。コルクは長さ50mm。品質、状態とも良好。
2024年01月17日
これも去年飲んだワイン。ルイ・ジャドはブルゴーニュでは大手のネゴシアン兼ドメーヌ。自社畑の場合はラベルの下の方に Domaine Louis Jadot のように Domaine ***** と記載されていることが多い。このシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2002 もドメーヌもので自社畑からとれたブドウから生産されている。2005年に購入して今まで寝かせておいたのだけど、ちょうど飲み頃を迎えていて、寝かせた甲斐があったというもの。ただ、購入価格を確かめると2万円台半ば。当時この価格を出せばルソーのシャンベルタンやリニエのクロ・ド・ラ・ロシュを買えたので、選択を誤ったかなという気がしないでもない。味わいは、開けてすぐは閉じていたのだが、3時間ほど経過すると果実味が開いてきて、タンニンは旺盛で歯茎が痺れるものの、単独で飲んでも楽しめる味わいとなった。今が飲み頃だろうが、まだ10年ぐらいは十分楽しめそうだ。2023年は素晴らしい2002年もののブルゴーニュ赤を何本も飲むことができた。ジョルジュ=ミュニュレ クロ・ド・ヴージョルジェ エシェゾーユベール・リニエ クロ・ド・ラ・ロシュヴォギュエ ミュジニーVVこれらと比べると今回のルイ・ジャドのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、面白みにかけるというか、もう一つ琴線に触れてこない。このあたりが現在の価格差に反映されているのだろうか。コルク長は55mmで良質だが、脆くなっていた。
2024年01月12日
これは去年飲んだワイン。ユベール・リニエのクロ・ド・ラ・ロシュ 2002。ユベール・リニエは1990年代すでに名手として知られ、息子のロマンが跡を継いでからも評価が高かった。ロマンは残念なことに2004年に病死したため、この2002年ものはロマンがほぼ最初から最後まで手掛けたた最後のヴィンテージとなる。ユベール・リニエのクロ・ド・ラ・ロシュは、ワインに興味を持って間もない頃にワインショップの有料試飲会で1997年ものを飲んで感動し、それ以来結構買い込んだし、家でもそれなりに開けてきた。このワインは2005年に22,000円ぐらいで購入したものだ。これまで、2003年に1994年もの、2008年に2000年もの、2011年に1997年もの、2013年に2000年もの、2016年に2001年もの、2017年に2000年もの、2018年に1996年ものを飲んだが、どれも傑出しているとまではいかないものの素晴らしいワインだった。今回の2002年ものは5年ぶりのリニエのクロ・ド・ラ・ロシュとなるわけだが、これは傑出していると言って良いレベルのワインだった。色調は全体に褪色した薄めのルビー色。ドライフルーツっぽい黒系果実よりの赤系果実、腐葉土の香り。ミディアム~フル・ボディ(アルコール度数表示は13.5%)で、凝縮感がありながら濃すぎない果実味と酸のバランスが素晴らしい。タンニンは後になって歯茎が少し痺れてくるが、滑らかになっていて、単独で飲んでも楽しめる。18年我慢した甲斐があったというものだ。コルクは長さ49mm。状態は良好だった。かなりの量の澱が発生していた。
2024年01月03日
今年最後のワインに選んだのはヴォギュのミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2002。ヴォギュエは特級畑ミュジニの最大の地主で、生産量が多いためにあまり高騰していないようだが、他の高騰したブルゴーニュ赤と比べると過小評価されているように感じる。このワインは2005年にリリース直後のものを購入したが、当時でも4万円近くしたワインだった。私が購入したヴォギュエのミュジニーはこの2002年が最後で、2005年ものも欲しかったが、あまりに高くて購入を断念した。所有しているヴォギュエのミュジニーを開けたのは2016年に1995年ものを開けて以来であり、なんと7年ぶりとなる。味わいは本当に素晴らしい。開栓直後から香りと言い味わいと言い素晴らしいもので、ようやく飲み頃に入ってきた感じ。あと10年どころか30~50年は飲み頃が続きそうな感じだ。単独で飲んでもスルスルと飲めてしまう。今年飲んだ赤ワインの中ではジョルジュ・ミュニュレのクロ・ド・ヴージョ 2002と並ぶワイン。コルクは良質だが意外に短くて51mm。状態は良好だった。
2023年12月31日
今は廃業してしまったジャイエ=ジルのニュイ・サン・ジョルジュ一級ポワレ。この生産者のワインはタンニンが旺盛で硬い場合が多く、このワインもそんな印象。単独で飲むと歯茎が痺れてくる。飲み頃には早いかなと思う反面、このままフェードアウトするかもしれない印象もあり、今飲んで良かったのかもしれない。アルコール度数表示は13.5%。ブルゴーニュの赤はだいたいこのぐらいのアルコール度数に調整されていることが多い。コルクは53mmと長く良質なものだが、かなりの高さまでワインの染み込みが見られ、状態としては良好とは言い難い。
2023年12月26日
シモン・ビーズのサヴィニー・レ・ボーヌは少し前に一級畑のマルコネ2016を飲んだが、今回は村名の2018。アルコール度数表示は13%だが、かなり濃密な果実味を感じさせるワイン。熟成させれば更に良くなりそうだが、今飲んで充分美味しい。コルクは長さ品質ともまあまあ。
2023年12月19日
引越し前に開けたワイン。ジャイエ=ジルは後継者がなく、2015年あたりで廃業したドメーヌ。ドメーヌごと買い取られて、今はホフマン・ジャイエ Hoffmann Jayer というドメーヌとなった。ジャイエ=ジルのワインはタンニンが硬い傾向があり、単独で飲むと、あまり楽しめない。今回のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2011 も果実味は内向的でタンニンは滑らかだが旺盛。これだと瓶詰め間もない頃のほうが、果実味豊かで楽しめたかもしれない。コルクは長くて良質なものだが、かなり劣化しており、1/2~2/3程度ワインの染み込みがあった。
2023年12月12日
引越し当日の夜、外食した際に持ち込んだのが、ジョルジュ・ルーミエ クロ・ド・ヴージョ Georges Roumier Clos de Vougeot Grand Cru 1996。ルーミエのクロ・ド・ヴージョは相続の関係で、一族の他のドメーヌに所有権が移っており、この1996年が最後のヴィンテージ。2005年に購入し、これまでずっとセラーで寝かせてきたワインだが、今まさに飲み頃だった。ルーミエのクロ・ド・ヴージョを飲むのは今回が最初で最後になると思うが、過去に飲んだボンヌ・マール bonne Mares の1996、1997、2000、2001よりも、このワインの方が感動は深かった。コルクは長くて良質なものが使われており、状態も30年近く経っていることを考えれば、かなり良い状態だった。
2023年12月11日
シモン・ビーズは夫人が日本人ということで、何となく親しみを感じていたが、2013年に急逝された。後は夫人が引き継いで、ドメーヌの名声を維持している。このサヴィニー・レ・ボーヌ一級マルコネは夫人の手によるもの。味わいはそろそろ飲み頃に入ってきた感じで、色調はまだ若々しいし、香りも赤系果実の香りが主体だが、口当たりがまろやかでタンニンも滑らか。購入したのは2022年で、既に結構値上がり(7,000円弱)していたが、十分値段の価値はあったと思う。コルクは長くて品質が良い。状態も良好だった。
2023年12月04日
エマニュエル・ルジェは神様アンリ・ジャイエの甥ということで昔から注目されており、このワインを購入した2005年の時点でも結構高かった。といっても当時は3万円ぐらい出せば買えたのではないだろうか。私自身はこのワインを2万円弱で購入していた。今となっては考えられない価格だが。ワインの出来栄えは素晴らしい。抜き取ったコルクがかなり劣化していたが、抜き取った瞬間、芳しい芳香が漂い、これは期待できそうと直感した。香りと言い味わいと言い、綺麗に熟成したブルゴーニュ赤であり、今年開けたワインの中ではベスト5に入るだろう。液面が若干下がっているのが見て取れる。コルク表面はカビてはいなかったが、ワインの染み込みが見られた。コルクは上質で長めのものが使われていたが、全集に亘って最上部またはその近くまでワインの染み込みが見られた。
2023年10月31日
半年ほど前に2003年ものを飲んだブシャールのコルトン2005。飲み始める3時間以上前に開栓しておきたかったのだが、開栓後すぐに飲むこととなった。このワインは2007年に購入して、その後セラーで保管してきたワイン。購入当時は1万円を切っていたワインで、それぐらいの値段であれば非常に満足度は高い。色調はやや暗めのルビー色。赤系果実と黒系果実が混ざりあった印象の香り。アルコール度数表示は13.5%でフル・ボディよりのしっかりとしたワイン。少し野暮ったい感じだが、しっかりとした果実味が印象的。酸とミネラルもそれなり。タンニンは解けており、単独で飲んでも然程気にならない。飲み頃に差し掛かってきたかなという感じで、本領発揮は10年後辺りだろう。翌日に小瓶に移しておいた飲み残しを飲んだが、開栓当日よりも開いた感じで円やかさが増して更に美味しくなった。コルクは長めで品質の良いものが使われていた。状態も良好。
2023年10月16日
最近飲む機会の多いドニ・バシュレのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2015。最近のんだコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは2011、2013、2014で、このうち2014が白眉であったが、この2015も2014と並んで良いワインだ。まだタンニンに若干の粗さを感じるので、あと4~5年待てればなお良いのだろうけれど、今飲んでも十分に美味しい。コルクは品質・長さともそれなり。状態は良かった。
2023年10月02日
ちょっとした慶事があったので、思い切って秘蔵のジョルジュ・ミュニュレ ルショット・シャンベルタン 2003を開けた。このワインはリリース直後の2005年に1万円台前半で購入して今まで寝かせておいたもの。今となっては高嶺の花で、今後購入することはないワインである。熟成具合はピーク前半といったところか。2003年というヴィンテージはフランスが酷暑に見舞われた年で、リリース当初はブルゴーニュらしからぬアルコール度数高めで酸の足らないヴィンテージみたいに言われていたように記憶しているが、このワインもそうだったけど、20年経過した2003年のブルゴーニュ赤は見事に熟成してくれているケースが多いように感じる。ジョルジュ・ミュニュレ ルショット・シャンベルタン 2003はこの1本のみの購入。もっと買っておけばよかった...コルクは然程長くはないが良質なもの。状態も良好だった。
2023年09月28日
ブルゴーニュ高騰、といっても南部のコート・ド・ボーヌの赤はあまり値上がりしていない生産者が多い。プス・ドールも高騰の波からは置いて行かれている感のある生産者。このコルトン・クロ・デュ・ロワ 2009は2011年のリリース直後に9,000円弱で買ったのだが、今でも1万年代なかばで買えるのではないだろうか。ワインの熟成具合はようやく飲み頃に差し掛かってきたかなという感じで、果実味と酸のバランスが良い、サクランボを思わせる甘酸っぱい味わい。タンニンは滑らかだが結構旺盛で、飲んだあとしばらくすると歯茎が痺れてくる。多分、あと10年ぐらい寝かせたほうが良かったのだろう。コルクは長くて良質なもの。状態も良好だった。
2023年09月19日
リジェ=ベレールはあまり縁がなく、過去にはSavigny-lès-Beaune 1er Cru La Dominode 2002を2012年に飲んだくらい。その時のメモを見ると、若いうちはタニックなワインで、飲み頃を迎えるまでに時間がかかりそうと感じたみたいで、その後購入したリジェ=ベレールの唯一のワインが今回開けたヴォーヌ・ロマネ一級オー・レイニョ 2003。ちょうど飲み頃を迎えており、アルコール度数表示は13.4%ということもあり、味わいはほどよい濃さ。買った当時でも2万円近くしたが、その価値は十分あったと思う。とはいえ、この生産者も今では高騰してしまっているので、もう購入することはないが。コルクは少し長めで良質なもの。かなり上部までワインの染み込みが見られた。ラベルを上にして保管していたので、裏側にびっしりと澱がこびりついていた。
2023年09月08日
オーレリアン・ヴェルデは2018年のACブルがリアルワインガイド誌の表紙を飾ったのを見て興味を引かれ、ACブルとこのオー・コート・ド・ニュイを2018、2019と購入したのだが、2020年ものからは結構高くなってしまい、以後購入していない。このワインは3月にも飲んだが今回が最後の1本。ワインは程よい濃さの味わいで、アルコール度数表示は13.5%と高めなのだがスルスルと飲める。ただ、今回はこれまでと比べると閉じ気味の印象で、前に飲んだときのほうが印象は良かった。コルクはディアム・コルクの5年保証もの。若いうちに飲む前提のワインなのだろう。
2023年08月13日
お気に入りの生産者ジャン・フルニエ。この生産者にも価格高騰の波が押し寄せてきて、なかなか買えなくなっているのだが...なんと久しぶりに当たったブショネ。頑張ってグラス一杯分は飲んだが、あえなくギブアップ。残りは料理ワインに供出することに。コルクは品質も長さも普通。
2023年08月08日
ルイ・ジャドのドメーヌもののクロ・ド・ヴージョ 2003は2012年に購入したもの。当時は10,000円ぐらいだった。まだまだタンニンは旺盛で単独で飲むと歯茎が痺れてくるのだが、色調は少し褪色が進んでおり、香りもドライフルーツや腐葉土のようなニュアンスが感じられ、まあそろそろ飲み頃かなという感じ。ジャドのグラン・クリュも随分高くなってしまった。このクロ・ヴージョも購入時の倍以上の価格で取引されている。それでも一部の人気生産者に比べると穏当な価格なのだけれど。コルクは長くて良質。状態も極上だった。
2023年08月07日
ロマネ・コンティを所有するomaine de la Romanée-Conti社の共同経営者であるヴィレーヌ夫妻が個人所有するドメーヌ。ちなみに2015年からは甥御さんがあとを継ぎ、Domaine De Villaine名義となったらしい。昔から人気のワインだったが、それほど価格は高騰しておらず、20年前に3,000円ぐらいだったのが今は7,000円ぐらいといったところだろうか。20年ぐらい前に3,000円ぐらいで購入して飲んだブルゴーニュの赤ワインといえば、ジョルジュ・ルーミエのブルゴーニュ・ルージュとかミュニュレ=ジブールのブルゴーニュ・ルージュとかコシュ=デュリのブルゴーニュ・ルージュとかが当時の記録に残っている。現在の価格は随分と差がついてしまったものである。このワインは2016年に3本購入して、2本は早々に飲んでしまったのだが、1本は少し寝かせてみようという気になってセラーで寝かしていた。若い頃から美味しいワインだし、寝かせることで劇的に良くなった感じでもないけれど、それでも7年間寝かせたことで味わいに円やかさが出てきており、美味しく味わった。コルクは長さは普通で質は良い方。状態は良好だった。
2023年07月31日
ロベール・グロフィエのワインは若いうちはパンチの効いた濃い味わいだが、熟成させると繊細な味わいになる印象がある。過去に飲んだワインでは、2022年に飲んだボンヌ・マール Bonne Mares Grand Cruの2002年ものが思い出深い。2005年ものは熟成に時間がかかる傾向があるので、このワインもまだ若すぎないか心配だったのだが、開けてみたらちょうどよい感じだった。色調は全体に褪色が進んだ薄めのルビー色で、香りはドライフルーツっぽい赤系果実の香りに枯れ葉のようなニュアンス。アルコール度数表示は13.5%で、凝縮感のある程よい濃さの果実味。タンニンは解けきっていて単独で飲んでも苦にならなかった。コルクは長めで上質なもの。状態も良好だった。
2023年07月29日
アレス・ジラルダンのワインと言えば、最初に飲んだのは2001年に1985年もののポマール一級シャルモ Pommard 1er Cru Les Charmots を飲んで感動したのが最初。その後2001年にPommard 1er Cru Les Rugiens 1993とBeaune 1er Cru Clos des Mouches 1990を飲んだがパッとせず、2005年にに飲んだ Pommard 1er Cru Les Rugiens 1985ももう一つだったので、その後長らく買うのをやめていた。ところが2017年にこのワインが売り出されているのを見かけ、最近のアレス・ジラルダンはどうなのかなと思って買ってみた。色調はやや濃い目のルビー色で、アルコール度数表示は13%。果実味はまだ若々しく、タンニンは解けてきているがまだ旺盛で、飲み頃初期という印象。探し求めてまで買おうとは思わないが、手頃な価格でバックヴィンテージが入手できるのなら、また買っても良いかもしれない。コルクは品質・長さとも中程度という感じ。状態は良好だった。
2023年07月28日
ジョルジュ・ミュニュレ(現ジョルジュ・ミュニュレ=ジブール)のルショット・シャンベルタン 1996は2004年に1本、2005年に3本の計4本購入した。価格は1万円を若干超すあたりで、当時リリースしたてだった2001年ものよりは若干高かったが、好きな生産者のバック・ヴィンテージということで買い込んだ。このワインを飲むのは今回が3本目。1本目は2004年に飲んでおり、このときのメモには「まだ三部咲きというところ。今でも美味しいが、おそらくピークは5~10年先ではないか。」とある。2本目は2018年に友人たちとのワイン会で飲んでおり、この時のメモには「ちょうどピークの感じ」とある。ちなみに、この時のワイン会の他のワインは、Zind-Humbrecht Gewurztraminer Gueberschwihr Heimbourg Vendange Tardive 1999Coche-Dury Meursault 2002Comtes Lafon Meursault Clos de la Barre 2002だった。コシュ=デュリの方がラフォンより熟成が進んでいて、意外に思ったのが印象深い。さて今回の3本目。誕生日のお祝いということで、馴染みのレストランに持ち込んで妻と一緒に味わった。開栓直後からジャムやドライフルーツのニュアンスを伴う赤系果実の芳香が全開であり、しばらく陶然とした。色調は全体に褪色が進んだ薄めのルビー色で、まだピークを過ぎた感じは無かったが、そろそろ飲み切っても良さそうだ。最後の1本をいつ開けるか、悩ましい。ラベルは旧ラベル。液面はかなり高い。コルクは長くて良質なものが使われている。状態も良好だった。長い間ラベルを上にしてセラーで寝かしていたので、反対側に澱がビッシリと溜まっていた。
2023年07月27日
最近バックヴィンテージが手頃な価格で売り出されているためちょくちょく飲んでいるドニ・バシュレだが、今回は比較的若いヴィンテージである2018年もののACブルゴーニュ。アルコール度数表示は12.5%と低めで、フレッシュな果実味と綺麗な酸のバランスが良い軽やかな味わいのワイン。タンニンは柔らかく、ほとんど気にならない。熟成のポテンシャルも感じるが若いうちから楽しめるワインだと思う。セットもので買ったらついてきたワインなのだけど、単品で買おうとすると5,000円ぐらいする。もう少し安く手に入ればよいのだが。コルクの品質・長さともまずまず。状態は良好。
2023年07月23日
ドメーヌ・デュ・クロ・フランタンはアルベール・ビショー社の傘下にあるドメーヌ。あまり飲んだことのない造り手で、過去には2009年に1988年もののエシェゾーを飲んだことがあるぐらい。このワインは2005年にヴォギュエのボンヌ・マール2001、フレデミック・エモナンのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ2000の3本セットで29,800円で購入したもの。他の2本はすでに飲んでしまっており、これが3本セットの最後の1本。他の2本の感想は、エモナンは凡庸、ヴォギュエは傑作、だった。クロ・フランタンのリシュブール1999は今がピークだと思うが、まだタンニンはしっかりしていて単独で飲むと結構歯茎が痺れてくる。まだ伸びしろはあるかもしれないが、さrに寝かせるだけの価値はあるだろうか。購入価格からすると満足の行くワインであった。コルクは上質で長いものが使われており、状態も良好だった。
2023年07月10日
ドニ・バシュレのワインは最近ACブルゴーニュやコート・ド・ニュイ・ヴィラージュのバックヴィンテージがお手頃な価格で売り出されているのでちょくちょく買っている。今回のブルゴーニュ・ルージュ2012も今年に入ってから購入したワイン。飲み頃に差し掛かってきた感じで、色調はエッジがわずかに褪色している。アルコール度数表示は12.5%で、軽やかな果実味と綺麗な酸のバランスが好み。個人的には2014や2015のほうが好みだが、その差は僅差。手頃な価格でオファーがあればまた買ってみたい。コルクは長さ品質とも普通。状態は良かった。
2023年07月02日
クロード・デュガは2000年頃はブルゴーニュのトップ・スターだった。このシャルム・シャンベルタンなんかはルソーのシャンベルタンの倍近い価格で取引されていた。このワインも2005年に購入したので結構高かった。この生産者のワインは、濃い抽出による華やかな果実味が特徴で、今流行りのスタイルとは逆の方向。若いうちから美味しく飲めるので、早くに飲まれてしまうことが多い生産者だが、かなり熟成に時間がかかるワインで、今回開けたシャルム・シャンベルタンの場合、熟成の早い2004年のような年でも飲み頃になるには15年ぐらいかかった。今回開けた1999年ものはようやく飲み頃に差し掛かってきたかなという感じで、もう10年ぐらい寝かせたほうが良かったのだろうとは思う。コルクは上質だが長さは普通。状態は良好だった。
2023年06月19日
ショーヴネ=ショパンのニュイ・サン・ジョルジュ一級アルジラ2013。このワインは昨年バックヴィンテージが売り出されていたのを購入したもの。ショーヴネ=ショパンは2018年もののワイン造りを最後に引退してしまったが、まだ時々バックヴィンテージのオファーが時々あるので、気が向けば購入している。ワインの味わいは飲み頃前半というところか。抜栓直後から開いており、楽しむことが出来た。アルコール度数表示は13.5%だが、その割には軽やかに感じるワインで、タンニンは解けきっていて単独で飲んでも気にならない。ヒレカツを塩コショウで味わいながら飲んだが、なかなか相性は良かった。コルクは品質も長さもそれなりというところ。状態は良好だった。
2023年06月11日
ドニ・バシュレは最近バックヴィンテージがお手頃価格で売り出されており、このワインも今年購入したもの。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュについては2011年ものを4月と2月に2014年ものを1月に飲んだ。2014年ものは素晴らしい出来栄えで、2011年ものは価格相応という感じだったけど、今回の2013年ものはその中間という感じ。アルコール度数表示は13%で、程よい果実味と解けきったタンニンのバランスは良いのだが、若干酸が強く出ている感じ。個人的にはこのくらいの酸味はウェルカムなのだが、酸味の強いワインが苦手な人には辛いかもしれない。このワイン、開栓した日には飲みきれそになくて最初に一部を小瓶に詰めて翌日飲んだが、あまり変化は感じられず美味しく飲めた。コルクは品質も長さもそれなり。状態は良好だった。
2023年06月06日
最近マイブームのドニ・バシュレ。といってもACブルかコート・ド・ニュイ・ヴィラージュしか買ってないのだが。このブルゴーニュ・ルージュ 2015は昨年バックヴィンテージが売り出されたときに購入したもの。場酒レのブルゴーニュ・ルージュは先日2014年ものを飲んで感動したが、この2015年ものも美味しい。味わいは2014年もの同様に、酸が綺麗に出ていて、サクランボやラズベリーを連想させる甘酸っぱい果実味のワイン。ただ、2014年ものの方がより繊細で透明感が強く、個人的には2014年のほうが好み。コルクの品質はそれなりで、長さも普通。状態は良かった。
2023年05月23日
最近高くなって買えなくなってしまったジョルジュ・ミュニュレ=ジブール。2008年ぐらいまではニュイ・サン・ジョルジュ一級のワインは高くても8,000円、ヴィンテージによっては5,000円ぐらいで買えたので、結構気楽に購入し、熟成を待たずに飲んでいた。たくさん購入したジョルジュ・ミュニュレ=ジブールのニュイ・サン・ジョルジュ一級も今回のワインが最後の1本。開けてすぐは果実味が内向的でタンニンが結構厳しい感じだったので、単独で楽しむのは厳しい感じだったが、開栓後5時間ほど経過すると果実味が開いてタンニンが和らぎ、単独で飲んでも楽しめるぐらい柔らかい味わいとなった。このワインは2005年に購入したので18年待っていたことになるが、その甲斐はあった。なお、昔はジョルジュ・ミュニュレ氏が先祖から受け継いだ畑から造っていたワインはジョルジュ・ミュニュレ名義、氏の細君が先祖から引き継いだ畑から造っていたワインはミュニュレ=ジブール名義(ジョルジュはついていなかった)でリリースされていた。このニュイ・サン・ジョルジュ一級ヴィーニュロンドはジョルジュ・ミュニュレ名義でリリスされていたもの。コルクは質の良いものが使われており、状態も良好だった。
2023年05月15日
ショーヴネ=ショパンのブルゴーニュ・ルージュ 2017はお気に入りのワインで、今回飲んだのが11本目となる。2019年に2本、2020年に5本、2021年に2本、2022年に1本という内訳である。前回飲んだ時から9ヶ月が経過していた。ショーヴネ=ショパンのブルゴージュ・ルージュ2017のアルコール度数表示は12.5%と控えめ。それでいて果実味には凝縮感があり、赤系果実の芳香は素晴らしく、何度飲んでも心を癒やしてくれる優しい味わい。リリース直後から美味しいワインで、熟成させてこれ以上良くなるかどうかはわからない。このワインもとうとうあと残り2本になってしまった。次はいつ開けようか。コルクは5年保証のディアム・コルク。
2023年05月10日
輸入元のラックによると、フェヴレのボーヌ・一級クロ・ド・レキュは2003年にフェヴレが手に入れた2.37haのモノポール。「斜面上部に位置する石ころの多い土壌。最も古い樹は48年に植えたもの。深みのあるルビーからガーネット。よく熟したラズベリーや赤スグリなど赤い果実の心地よい香り。フレッシュで生き生きとしたアタックにチャーミングな果実味。タンニンはこなれ、スムースな飲み心地。」だそうだ。フェヴレのワインは若いうちはそっけない印象のことが多いのだが、このワインもそんな感じ。飲んだときのメモをみると、「色調は中程度の濃さのルビー色。赤系果実の香りにミントのニュアンスが加わる。ミディアム・ボディ(アルコール度数表示は13%)で、果実味は内向的。タンニンが旺盛で、飲むとかなり舌が痺れてくる。単独で飲むには辛く、本来収穫後10年ぐらいまでは寝かせるべきワインなのだろう。」となっている。なお、小瓶に移して3日後に飲んでもあまり果実味は落ちずに美味しく飲めた。コルクはフェヴレとしては短く品質もそれなり。フェヴレでのこのワインの扱いはあまり良くないようだ。参考までにフェヴレのニュイ・サン・ジョルジュ一級ダモードのコルク。写真でもこちらのコルクのほうが長く上質であることがわかると思う。このワインの詳細はこちら。
2023年05月08日
ドメーヌ・デ・シェゾーは自らワインを造っているわけではなく、地主として畑を貸し出して、その代価としてワインを受け取るという、メタヤージュと呼ばれる契約で得たワインを売り出している。特級畑のクロ・サン・ドニに関してはポンソPonsotに貸し出しており、ワイン自体は樽差や瓶差はあってもポンソのワインと同一のものと考えてよいだろう。とはいえ2002年当時は誰が造っているかを公開していなかった(最近はラベルに造り手が記載されている)ので、ワインの値段はポンソのワインより随分と安かった。このワインも2005年に1万円+税ぐらいで購入した。ワインはちょうど飲み頃。色調は全体に褪色が進んどり、開栓直後から香りも開いていて美味しかったが、抜栓後3時間ぐらいで果実味が開いてきて更に美味しくなった。同じシェゾーのワインでは、このクロ・サン・ドニの1999年もの(2019年と2020年に飲んだ)が素晴らしかったが、この2002年ものもそれに迫る味わいであった。18年間待った甲斐があったというものである。コルクは長くて上質のものが使われていたが、経年変化で脆くなっていた。抜いているときに2つに裂けてしまったが、なんとか抜き取ることが出来た。
2023年05月07日
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