ヴェルジェの白ワインは結構気に入っており、かなり飲んだ。今でも思い出深いワインも多い。 2000年に飲んだサン・ヴェラン1997は、当時ワイン初心者だった私がブルゴーニュ白にのめり込むきっかけとなったワインだし、2002、2003、2009、2012年と4回飲んだシャサーニュ・モンラッシェ一級ロマネChassagne-Montrachet 1er Cru La Romanéeは毎回素晴らしい味わいだった。 コルトン・シャルルマーニュ特級Corton-Charlemagne Grand Cruは、2002年に1997年もの、2002、2010年に1995年もの、2011年に1996年ものを飲んだが、特に2010年に飲んだ1995年ものは至高の味わいだった。バタール・モンラッシェ特級Bâtard-Montrachet Grand Cruとは縁が薄く、1993年ものを2004年と2007年に飲んだだけだが、2回とも素晴らしい味わいだった。また、1995年ものがワイン・アドヴォケイト誌で100点をつけたシャブリ特級ヴァルミュールChablis Grand Cru Valmurは1995年ものを2003,2008年に、1996年ものを2003、2007、2013年に、1997年ものを2002年に飲んだが、どれも素晴らしく、特に2008年に飲んだ1995年ものは素晴らしかった。 一方、ヴェルジェのワインでは熟成前酸化premature oxidationに当たることも多く、1995年のコート・ドールのワインは高率に熟成前酸化のワインにあたってしまい、随分凹んだものだった。 他にも印象深いワインは多いのだが、最近では2019年に蔵出しで出てきたと思しきサン=ヴェラン・シャタニエールSt. Véran Châtaigniers 2006が思い出深い。1本試しに買って飲んでみたら、綺麗に熟成したシャサーニュ一級のような味わいに驚愕して、まとめ買いした。もう最後の1本を残すのみとなってしまったが、飲んだワインは外れなしであった。最後の1本をいつ開けようか。楽しみである。