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最近、日本語の発音のおかしなアナウンサーが目につく…というか耳につく。
イントネーションに方言が混じる、とかいう話ではなく、発音そのものがおかしい。

また、ネット上をさまよえば”てにおは”の使い方がおかしい文章も多く目にすることができる。

先月末から伊吹文科相の発言が新聞で取りあげられている。彼の主張は明快だ。

早期英語教育は大きな矛盾を孕んだままである。

大きな矛盾を象徴するのが、国際化という言葉だ。

曰く、英語が流ちょうに話せなければ、

国際人になれない!
国際化に乗り遅れる!



アメリカ人やイギリス人は英語を母語としている。

では、アメリカ人やイギリス人の全てが国際人だというのか?

英語が流ちょうに話せれば、他国の人と仲良くなれる?

バカを言ってはいけない。

同じ日本語を話せば、全ての日本人と仲良くなれるというのか?

そんな事があろうはずもない。

英語が上手になったら、何をしたい?

小中学生なら「外国の人とお友達になりたい」という答えは許される。

大人なら判っているはずだろう。

べらべらと中身の無い話ばかりする人間が、世間でどのように思われるか。

また、まともに英語教育に携わったことのある人間なら、或いは今社会人で英語を勉強している人間なら、週1時間程度の英語学習など焼け石に水どころか、焼け石に二階から目薬(?)以下であることは、よく判っているはずだ。



20年以上にわたって受験英語が槍玉に挙げられてきた。
確かにトリビアを競うような受験問題も過去にはあったようだ。

だが、英語を用いたコミュニケーションができない人間が多いのは、受験英語のせいではない。

英会話ができないという人、それを悔やんでいる人、みんな考えてもらいたい。
自分達が会話の練習をどれほどやってきたか。


言い方は悪いが、それから30年以上すぎた現在、英語に関する限り、見る影もない。二人の内一人は大学でも教養英語をやらされた。

方や、中学から普通に勉強を始めて、発音はクイーンズイングリッシュ、米語発音は嫌いだなどと英国人と冗談を笑いあう知人もいる。

二人の違いは何処にあるのだろうか。

前者がどれだけ英語の勉強をやったかはしらないが、後者がどれだけ英語に時間を費やしたかは知っている。受験前から真剣に英語と格闘し、大学時代にはある映画のセリフを最初から最後まで真似できるまでに覚えた。彼の発音が段違いに良くなったのは、そこからである。

そんな実例を知っているからこそ、小学生から英語をやれば発音(だけ)は上達する、という意見を自分はせせら笑いたくなる。

今、現実に英語を仕事の現場で使っている日本人は、少なからず存在している。必要だから使う。必要でなければ使わないだろう。

小学校から英語を導入しても、英語が堪能な人間が増える保証は何処にもない。
早期に始めれば英語が堪能になるというのは幻想である。

自分は文章を書くのが好きだ。
話すのも好きだし、大勢を前にして話をすることについても、それほど苦にはならない。

だが、同じように50年近くを生きてきて、まともな文章を書けない人間もいる。彼にとっては、書くことは苦痛であるし、人前で話すことも苦痛である。

母語である日本語を使っているにもかかわらず、このように差は出る。

これは国語教育の問題なのか、それとも別の要因であるのか。

「あんたはいいよな、英語もコンピュータも判って」

こういうふうに自分に言った人がいる。

自分の持つ程度の知識や経験を羨ましがる人間がいるのは、実に不思議なことだし、また、耳にして頭が痛くなるセリフでもある。

「同じ時間だけ費やせば、俺以上になれるよ」とだけ答えておいた。

朝も昼も夜も、全く関係のない文字を見て好きな分野の言葉と錯視する程に夢中になれば、たいていのことは上達するものだ。

さて、小学生英語必修化の10年後或いは20年後、その時にもまだ”国際化の社会の中で英語ができなければ国際人にはなれない”なんてことを、どこかのバカが叫んでいるのだろうか。

その言葉、20年前からずっと聞き続けているような気がするのだが(笑)





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最終更新日  2006年10月12日 01時14分08秒
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