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2009年01月13日
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入学式の、その日、雨が降り始めていた。

傘を持っていかなかった自分が歩いていると、「入らんか」と言って傘を差し掛けてきたのが、それから何年も付き合うことになるAだった。

家が近かったこともあって、高校時代は互いの家を頻繁に行き来した。

一緒に旅行もした。

一緒に魚釣りもした。

一緒に古墳を掘り返して、古代から佇んでいるように思える冷たい空気にも触れた。

やがて自分が結婚して2年もたった頃、Aも結婚して、母方の故郷で新居を構えた。

その後は時折電話で会話する程度となり、やがて互いに忙しくなり、年賀状が唯一のコミュニケーションとなった。



昨年末も例年通りに、「元気か?」と一言添えて、年賀状を出した。

正月休みの間には、Aからの賀状は届かなかった。

今日、夕方、6時過ぎだったか、カミさんから電話があった。

今年、年賀状の替わりに届いたのは、寒中見舞いだった。

幾つもの思い出が蘇る。

決して忘れてはいけないし、忘れられるはずもない思い出だ。

夜を徹して、何度議論したか、何度馬鹿笑いしたか。

詩を書くのが好きで、小説を書くのが好きで、考古学が好きで…。

誰にでも命が潰(つい)える時は来るが、A、お前、早すぎだよ。

ほんと、早すぎだよ。





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最終更新日  2009年01月13日 18時53分34秒
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