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「今回は一味さんが来られないそうだから一味さんだけプレイ済みの3人専用ゲーやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。このゲームについて話してたときの一味さんの表情にもっと気を配っていれば、これから起こる惨劇は避けることができたはずなのだが……いたるさん、旅団長さん、私の3人。●スカイホープ:最後の飛行 メインディッシュのこれから。帯に書いてある通り、脱出ゲームで定評のあるSCRAP作。それぞれ箱絵の3人のうち1人となり、その人物の視点で書かれている本を読んで、互いの情報を統合して謎を解いていく。謎はwebで出題されるのでインターネット接続必須。多人数でやるザッピングアドベンチャーゲームみたいなものだ。 何しろ謎解きなので、例によって内容に詳しく触れることができない。だから普段は曖昧なことしか書けないが、これについては簡潔に表現することができる。超つまんないw 背景設定にそぐわない舞台とキャラ設定。3人の役割の比重の偏り。一人称なのに、プレイヤーに情報を与えないことだけを目的とした不自然な文章。不自然な思考、言動。単なる国語の問題に過ぎない第一部。ミステリーで破ってはいけないとされる古典的原則の違反。 本当にこれがSCRAP製なのか? と目を疑う出来。同じSCRAPで同じミステリーゲーム(システムは全然違うが)の「御仏の殺人」はこのジャンルの最高傑作なので、やはり謎解きとミステリーは違うんだな、ということを改めて実感させてくれる。ミステリーゲーム作るならシナリオは作家に任せるのが唯一の正解だなー。 3分冊という着想は面白いだけに本当にがっかり。プレイするのはまったくお勧めできない。●なんかダイソーで100円で売ってる自称「(マーダー)ミステリー」ゲーム 写真撮り忘れ。100円だし子供向けだし、こちらももちろん相当にハードルを下げて挑んだが、そのハードルの下をやすやすとくぐり抜けてきた。まず(マーダー)ミステリーではなく、出来の悪い「ウミガメのスープ」だったw この時点で話にならない。詐欺みたいなもんだろw 最初のいくつかのステップを通過して、あまりにしょうもないので途中で協議終了。子供向けというよりは子供だましだ。ダイソーゲームには出来のいいのもあると聞いてたが、こんな爆弾仕込まれたらいくら100円でも恐くて手を出せないわw●Unboxing the Cryptic Killer 旅団長さんが帰られたあと、2人でこれ。ボドゲではなくPCゲームの2人用協力謎解きゲー。以前紹介したデモ版「Unsolved Case」の本編。 プレイヤーは2人の探偵となる。長年追っていた犯人を追い詰めたと思ったら、それぞれ隔離された場所で拘束されている民間人を発見。その近くには爆弾がある。互いに無線で連絡を取り合い、愉快犯が仕掛けた謎を解いて爆弾を解除しよう……というストーリー。 本当は、現実世界でも別々の場所(それぞれの自宅とか)でPCを前にしてプレイし、互いの情報を口頭のみで伝えて謎を解くのだが、たぶんそれだと相当難しいと思うw 我々は同じ部屋でPCとタブレットを使ってプレイし、どうしても口頭で伝えきれないときには諦めて相手の画面を眺めるという方法でやった。 基本的には連続するパズルを解いていくだけなので、面白いかどうかはそのパズルの出来による。さすがに1つ2つは「これはわかんねーだろ!」というのもあったが、全体として充分によくできてたと思う。デモ版無料、本編700円(2023年11月)と安価だし、デモ版も本編とはまったく別のゲームになっており、かぶってる謎はいっさいないのでぜひ両方やって欲しい。別に2人プレイにこだわらず、PCやタブレットを合計2台用意できる環境で、多人数で両方の画面を見ながらわいわいプレイしても充分楽しめると思うよ。日本語対応してないので、1人は英語読めないと苦しいけど。
2023.09.26
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「鬼才チャデクの新作とか雑誌の付録ゲーとかやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●応仁の天下 先に旅団長さん持ち込みのこれから。「ゲームジャーナル」84号付録ゲーム。 応仁の乱のころの日本を舞台にした「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」っぽいゲーム。とはいえもちろんそのまんまではなく、細かい違いがある。時代ごとにドラフトした元ゲーとは異なり、ドラフトするのは前半後半に分かれてるうちの前半開始時のみ。ここで前半の数ラウンドにわたるすべてのカードを決める。後半はすべて山引き。 得点の仕方もだいたい同じだが、中立の大勢力である東軍と西軍のどちらかに味方することができ、各ハーフ終了時にのみ「通常通りに計算した味方勢力の得点×自分の貢献度」だけ点が入る。さらに、勝ってる方でも負けてる方でも、味方してればその陣営内でのマジョリティに応じた点も入る。この2つが結構でかいのでどっちかにはつきたいところだ。 元ゲーが面白いのである程度の面白さは保証されてるが、前半はドラフトするといってもすべてのカードを混ぜた中からのドラフトだし(時代ごとに分かれてたりしない)、後半は山引きなので、まあ運の要素の方が強い。元ゲーは版を重ねるたびに短時間化の工夫がされてるが、最新版でも3時間くらいはかかるのに対し、こちらはさらに短い時間で終わるので(2時間はかからないだろう)、「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」の入門にはいいかもね。充分な時間があるなら最初からそっちやった方がいいとは思う。●Aegean Sea 前回のプリントアンドプレイ版のプレイ記録はこちら。 2020年発売予定だったチャデクの新作がついに登場! ということで超期待してプレイ。こういうときにはたいていろくなことがないが、やはり今回もろくなことがなかったw いくつもの島に人々を入植させ、物資を生産させ、船を作って送りこみ、その船に物資を積み込んで本土に持ち帰ればようやく得点。各アクションには簡単に実行できるものもあれば、その島でマジョリティを取ってないと実行できないアクションもある。つまり得点するためにかなりの苦労をすることになる。 ただしそれは、全プレイヤーが実行できる一般的な手順を踏んだ場合の話。各国家には固有の特殊能力があるのだが、そのうち1国は「休憩(手札補充)のたびにうまくすればランダムに物資を手に入れて本土に置ける」というもの。強すぎるだろw それに対して、私が担当したクレタの能力は「休憩のたびにランダムに島を襲撃する」というもの。一見強そうだが、襲撃してもその島が荒廃するだけで私にいっさいのメリットがない。しかも襲撃するのは“海賊”であって我がクレタではないので、クレタにとって大事な島が襲撃されることすらある。使えないにもほどがあるw プリントアンドプレイ版を遊んだときの感想は「おもしろいが、まだまだまだまだ練っていく必要があるレベル」だった。この“まだまだまだまだ練っていく”に期待しての“面白い”だったのだが……今回の感想は「まるで成長していない……(画像略)」だw もうほんとに、この4年で何をしてたのかと思うくらい変わってない。地獄のように分かりにくい謎用語満載のルール。国ごとのバランスを取ったとはとうてい思えない能力格差。通常点が取りにくいのに、特殊な得点方法がある国とない国があったらある国が勝つに決まってるだろw 出た当初は信者が高得点をつけてたBGGの評価も、2023年11月時点で6.4まで下がってる。さもありなん。 これは「ローマに栄光あれ」や「イノベーション」で積み上げたチャデクの(なけなしの)名声をすべて泥まみれにするレベル。入手が難しいので気にする必要はないと思うが、念のために言っておく。まあまあ見栄えのいい箱絵にだまされて買わない方がいいよw
2023.09.12
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ボードゲーマー夢の祭典「シュピール」が10月5日~8日にドイツのエッセンで開催される。その前後に発表される注目ゲームのご紹介。 出る数多すぎ時間なさ過ぎのため、ほとんどルール読んでない。選んだ基準は箱絵、テーマ、システム、対象年齢、プレイ時間など。最近はメジャーな出版社がつぶれることも多いので、海外から購入するかどうかは自己責任で。 邦題は適当(おおむねカタカナか直訳)。紹介順も適当。敬称略。画像全部BGGか公式サイトからの借り物で、プロトタイプの画像もあるかも。もう発売済みのもあるかも。シュピールではデモ展示のみのものもあるかも。クラウドファンディングで出資募集してて目新しくも何ともないのもあるかも。日本での流通が発表されてて私が関わっているものは宣伝臭くなるのでできるだけ省いた。タイトルにBGGか公式サイトへのリンクを貼っておく。●カオス・コーブ 一発目は我らがマーティン・ワレス師の新作だ! アートワークはコミカルだが、Youtubeの紹介動画によると、サトウキビやラム酒を交易している島が海賊に狙われているので、4ラウンドにわたって防衛しつつ得点を稼いで個人勝利を目指していく競争ゲーらしい。まだ詳しいことは何も分からんのでここで書くことも何もないけど、ワレス師のゲームに間違いなし!(多くの例外から目を逸らしつつ)●グレート・ハーバー 新鋭デザイナー、Matteo De Nardisの3作目。タイトルの「グレート・ハーバー」はカルタゴのことらしい。本作の箱絵には2作目の「Magna Roma」のロゴが入ってるので、同じ世界設定のゲームということだろう(ローマ帝国が舞台ってだけだが)。地中海にあるローマの植民地の総督となり、キリキアの海賊と戦うための海軍を設立する。 これまた何も分からないが、ダイスの色と数字が重要になる、ダイスを振らずにワーカーとして使うワープレらしい。みんなそういうの大好きでしょ? 私も大好きw 前作はあまり芳しくない評価もあったようだが、このシステムで大外しはしないんじゃないかなー。●主計将校:東部戦線 大人気「主計将校」シリーズ(大人気です。いいですね?)。なんと今度は2人専用ゲームだ。もともと「主計将校」も2人プレイが可能だが、1人3国持ちはさすがに脳みそのキャパをオーバーしちゃう人も多かっただろう。今作はドイツ対ソ連の戦いに焦点を絞り、ラウンド数も最大16ラウンドとかなり短くなってるので、「『主計将校』大好きだけどなかなか大勢集められないし、かといって2人ではプレイしづらいし……」という層にうってつけだ(全然違うシステムだったら申し訳ない)。日本語版出るといいんだが……出るよね!?●ケレス 新人デザイナーのデビュー作。みんな大好き宇宙開拓テーマ。でも火星はもう古い(100年以上前に入植始まったから)! これからのトレンドはアステロイドベルトにある準惑星のケレスだ! というわけでケレスを拠点とする小惑星採掘会社を担当し、ワープレで探査機飛ばしたり取引したり建物建てたりいろいろする。テーマを忠実に再現するために天体物理学者と共同制作したらしい。拡張も同時に2つ発売予定。●ヒューマニティ 「蟻の国」のデザイナーにして「チューリングマシン」のデザイナーの1人、Yoann Levetの新作。たぶん地球外惑星上か宇宙空間で研究施設を作ったり科学的実験を行ったりする。例によってまだ何も分からないが、BGGのカテゴリー欄とメカニズム欄によれば都市建設、テックツリー、タイル配置、ダイスを振らずにワーカーとして使うワープレなどなど……みんなそういうの大好きでしょ? 私も大好きw 重ゲーとしては「蟻の国」以来の9年振り2作目となるわけで、いやが上にも期待が高まる。●パス・オブ・シビライゼーション その「チューリングマシン」のもう一人のデザイナー、Fabien Gridelによる新作。今のところは文明発展ゲーということくらいしか分からない。動画を見る限りではコンポーネントが少々安っぽいが、新人デザイナーの重ゲーは触ってみないと分からないし、BGGのメカニズム欄にある「同時アクション選択」が気になるところ。文明ゲーでこれはちょっと珍しいんじゃないかな。●Queen of 12 「12王国の玉座」シリーズ。いやーまいったね……「King of 12」を「12王国の玉座」と訳しちゃったのに、続編でこんなの出されたらタイトル訳しにくくて仕方ない。「12王国の女王」でいいかな……いやまだ訳す必要があるかどうかは全然分からないんだけど。 それはともかく。問題解決能力のない国王や評議会にうんざりした我々は、奴らから権力を奪って女王として君臨することを目指す。そのためには他プレイヤーも蹴散らさないといけないので、12ラウンドにわたってカードをプレイしてダイスを奪い合い、それに応じてシートにチェックを書き込んでいって、それに応じていっぱい点取った人の勝ちってことらしい。これまでの2作とはまた全然違ったゲームになってそうな感じ。●クトナー・ホラ:銀の町 (ほぼ)新人デザイナー3人によるCGEの新作。14世紀のチェコのクトナー・ホラという町を舞台にした都市発展ゲー。共通ボードにタイルを配置して都市を開発していくことで、全体の経済や他プレイヤーのアクションに影響を与えるらしい。 箱絵は地味だがプレイ風景はこんな感じ。かーっ、こんなん面白いに決まってるわw チェコゲーにハズレなし。CGEのゲームは日本語版の発売が遅い気がするけど全部出るって信じてるから……「悪魔との取引」もお願いしますよ!●エバキュエーション そのチェコが誇るスーパーグレートゴールデンデザイナー、Vladimír Suchýの新作。地球がヤバイ感じになっちゃってあと4年で住めなくなるので、都市圏のインフラとかまるごと宇宙船に積んで新たな惑星に移住しちゃうよ。でも移住が進むにつれて地球の労働力が減って資源が取れなくなるので宇宙船作りづらくなるし、新たな惑星の方では住民が娯楽を求めて施設の建設を要求してるしでもう大変。これを4ラウンドでやらせようっていうんだからマゾゲーマスターのスヒー節は健在だよw●シップヤード(第2版) そのスヒーの往年の傑作がリメイクされて再登場。19世紀の造船会社となって船を作るのだが、そのあとで実際に航行させて、性能をチェックして得点を得るってところが実に独特。旧版を今やっても充分に通用する傑作なのだが、リメイクに当たってきっと手を入れてるだろうから、その違いも楽しみだ。この流れで「20世紀」とか「六都市同盟」とかもリメイクして欲しい。●レオナルド・ダ・ビンチのレスター手稿 数年前に活動を再開したデザイナーグループ、アッキトッカが2006年に出した「レオナルド・ダ・ビンチ」のリメイク。私が興味を持ったころにはすでに入手困難でやったことなかったので、このリメイクは実に嬉しい。限られた時間内で必要なものを集めて発明品を作り、最も儲けることを目指すようだ。こちらも旧版からさまざまな変更がなされ、より遊びやすく、よりリプレイ性に優れているようなので、今度こそ入手したい。●プランタ・ヌーボ 「ラ・グランハ」のMichael Keller、Andreas Odendahlと「アグリコラ」のUwe Rosenbergがまさかの共作。荒廃した地上に住めなくなった人類が、世界を復興させようとして樹上生活する……なんかどっかで聞いたことあるなw しかしもちろんウヴェ様なので、樹上だろうがどこだろうが農業するし変な形のタイルを配置してパズルする。斬新! ぱっと見ただけでは「ラ・グランハ」コンビの色がどこに出てるのかは分からない……何しろルールが32ページもあるのでぱっと見ただけではまったく理解できないからねw これはさすがにデザイナーのネームバリューだけでどこかが日本語版出しそうな気がする。●テラ・ピラミデス クラマー&キースリング! 韓国の出版社なのになぜか独語ルールしか公開されてないので詳細は不明だが、たぶんピラミッドを作る(当たり前)。タイル配置するとその周辺のすべてのタイルが発動して資源もたらしたりするらしい。画像を見るとタイルの上にタイルを重ねたり、その上にピラミッドの1段目、2段目の駒を置いたりして、さらにその上に所有権を示すマーカーを置いたりしてるようだ。いいねー大好物ですよw これもさすがにデザイナーのネームバリューだけで(ry ●アーキアラジック 何とこれも「蟻の国」のYoann Levetの新作。前述の「ヒューマニティ」が14歳以上90分なのに対し、こちらは12歳以上45分なので中量級といったところか。 タイトルは「考古学的な」といった意味だが、ゲームの内容は競争推論ゲーなので、方向性としては「チューリングマシン」や(別のデザイナーだが)「惑星Xの探索」などに近いだろう。 ルールまだ読んでないが、こんな感じのコンポーネント使って古代都市の場所を特定するらしい。はい面白い。もう絶対面白いので買いますw●反逆の王女たち なかなかかっこいいタイトルのトリックテイキングゲーム。プレイヤーは人魚姫や白雪姫などのおとぎ話のお姫様となり、5日にわたるパーティーに出るが、招かれざる王子たちが潜入してきてプロポーズしてくるので、それをかわして独身を貫かなければならない。記憶要素と推理要素があり、各プレイヤーごとに1回だけ使える特殊能力もあるトリテとなってるが……どんなゲームなんだw 以下は気になる拡張。指輪戦争:ミドルアースの王たち指輪戦争カードゲーム:冥王軍への反抗アンダーウォーターシティーズ:ミニ拡張美徳:レストランブーンレイク:アーティファクトオルレアン:ペスト 今年もいいものはばんばん日本語版が出るでしょう。そういったものにできるだけたくさん関われますように。
2023.09.12
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「たまにはなんか持ち込んでくれよー」と言われたので「持ち込むつもりだったクラファン発の謎解きゲーが届いたけど、言語依存どころか英語聞き取り依存があって手も足も出ないお……」と言ったらプレイできる環境を構築してくれたのでやった。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●The Magician's Curse 本命のこれから。呪いをかけられてしまって(誰に?)部屋から出られなくなった! でも大丈夫。魔法を使って呪いを解こう! しかし現代人である我々は魔法を使えない。じゃあ代わりに拡張現実技術(=スマホ)を使って何とかしよう! というゲーム。要するに専用アプリを起動したスマホのカメラを通してコンポーネントを見るとARで動画や画像が浮かび上がるので、それらを見て謎を解いていこうというやつ。 私は画期的なゲームだと思ってキックスターターでバックしたんだが、どうやら「アメリアの秘密」というこのジャンルの先行ゲームがあるらしい。そちらはすごろくやが日本語版を出してくるくらいなのに、BGGでのレーティングは5.8……もうお分かりだろう。こちらがそれを超える可能性などないということをw 内容についても詳しく語るつもりだったが、何と日本にもこのゲームを入手している酔狂な人が私以外にもいることが判明してしまったため、ネタバレは避けることにする。 キックスターターで公開されていた画像。こんな感じのカードやら封筒やら貼って剥がせるシールやらにスマホをかざして謎を解いていく。動画が再生されるものについては、そのままでは聞き取れない私にはどうしようもないので、アンドロイドスマホとPCを連動させるアプリを使い、さらにPCで流れた音声を自動的に書き取ってくれるアプリを使って何とかした。技術の進歩ってすげー! 実プレイ3時間半くらいかな。一応最後までプレイしたが……とにかくARと謎解きの相性が悪すぎる! ARだとコンポーネントの向きも大事なので、基本的に1つのコンポーネントを1人しか見ることができない(反対側からだと見づらいため)。何度も参照したければ何度もスマホをかざさなきゃならない。ヒントも用意されてるのだが、それすらARなので、いちいちスマホをかざしてアプリ内でヒントブックのページをめくらなきゃならない。この日はスマホ4台のうち3台の電池が大ピンチになったよw そしてこれはちょっと驚きだったのだが、ARで浮かび上がった画像をスマホのスクリーン内でタッチして動かしたり変化させたりできるのね。技術の進歩ってすげー! このインタラクションは面白かったが、何せ精度が低すぎる。動かしたくないものが動いたり、触りたいものに触れなかったりするのでとってもストレスフルw そしてなにより、手書きの画像を読み込んでARを再生しようというのは無茶が過ぎるだろ! フリーハンドで書いた直線をきっちり読み込むわけがねーw 謎のクオリティーは可もなく不可もなくといったところで、体験としては唯一無二ではあったのだが……仮に続編が出ても手を出すかどうかはかなり悩ましいところだ。あと少しだけ技術が進歩しないと、ゲームに落とし込むのは難しいかもねえ。●Unfold: Through the Wall 「マジシャンズ・カース」で時間いっぱいになってしまったので、旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。日本でも発売された「アンフォールド:ダークストーリー」や「キッズクエスト:クッキー大作戦」のシリーズのプロモーション用に作られたミニゲーム。今年のジェンコンで配布されていたのをEngamesの杉木さんに入手してきてもらった。持つべき者は業界関係者のコネですなーペロペロペロペロ(ブーツ舐めレベル5) これも内容については伏せるが、正規商品のさわりだけ紹介しているタイプではなく、このプロモのために書き下ろされたシナリオになってる贅沢な作り。ある晴れた朝、市場に向かう途中で恐ろしい犬に襲われている白猫を見かけたので、勇敢にも犬に向かって駆け出した主人公。しかし疲れからか、猫が後ろ足で立ち上がったように見え、驚いた主人公は黒塗りの壁に激突してしまう……そして気がつくと異世界にいた。本邦で大流行の異世界転移ものだw ぶっちゃけ、このシリーズはぱたぱたとページを開いていく理由はほとんどなく、カードで代用できる……ほとんどは。残りのわずかな「ぱたぱたと開いていく理由」がこのプロモにもちゃんと付与されているところはさすがだった。 アンフォールドシリーズは、大人向けの「ピラミッドの生け贄」と子供向けの「ペロペロキャンディー株式会社」が今年出る予定なのだが……日本語版出るかなー。出てくれるといいんだが。●Suzerain 続いてこれ。誰もが知ってる「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のデザイナー、Thomas Lehmannの作品だが、1993年製。つまり「カタン(1995)」以前。はい、お察しの通りクソゲーですw こんな感じのプレイヤーシートに、カードをプレイして農奴、騎士、貴族、王族を表す数字トークンを置いていく。農奴を置けば収穫(引くカード)が増え、騎士を置けば戦闘で有利になり、貴族を置けば防御力が上がり、王族を置けば戦力と防御力が両方上がる。黒いマーカーがプレイヤーで、こいつを農奴から国のテッペンまで持っていくのがゲームの目的。ここまで聞く限り悪くはなさそうだが……。 下から置いていかなきゃならないので、最初の手札(5枚)に農奴カードがないと何もできない。パスして引くのを待つしかない。農奴はトークンの数字に関係なく、1人に付き追加のドロー1枚をもたらすが、「豊作」カードをプレイするとトークンのうち1枚の“数字分”だけさらにドローが増える。この画像だと数字が5のトークンがあるので、追加で5枚引けるところが追加で9枚(5+その他の農奴の4)引けるようになる。雑すぎるw カードプレイフェイズのあと、他プレイヤーと殴り合うこともできる戦闘フェイズがあるが、超序盤以外は殴る意味がほとんどなくなって空気になりがち。カード4枚とか5枚出して戦力15になれば強い方なのに、貴族と王族の防御力だけで20近くまでいっちゃう(当然防御側もカードを出せるのでそれ以上になる)から勝ち目も薄いのだ。 そんなわけで、序盤にうまくやった一味さんが終始リードし、次の手番には勝つかなーと思われたところで、いたるさんがプレイした最強最悪のカード「内戦」が炸裂。何と「対象プレイヤーはカードプレイ、戦争、カードドローをすべてスキップする」というもので、要するにそのラウンドは掛け値なしに何もできなくなる! こんなん私に使われてたらリアルファイト待ったなしだよw おかげで私がうまいことやって勝つことになったが、ほんとにどうでもいい。このゲームの唯一の価値は「トム・レーマンでさえ昔はこれほどのクソゲーを作っていた」と知ることができるという点なので、日々傑作を作ろうともがいているゲームデザイナーはやった方がいいよw そのあとクニツィアのカードゲーム(名前忘れた。カードプレイして数字の大小に従って得点カードを得る。セットコレクションだが一定数とるとバースト、といういつものやつ)やった。誰もバーストしなかったので淡々と進み、あまり面白くはなかった。 最後に記憶ゲー(名前忘れた)やって終了。短期記憶領域が消し飛んでいるおっさんばかりでやると一瞬で終わって笑えるので悪くはなかったw
2023.09.01
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