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ボックスアート

デジカメを向けると笑顔認識するよw
ゲームボード
箱を見れば一目瞭然、デザイナーは緑のあいつ、Friedemann Friese。もちろんパブリッシャーは2F-Spiele。「ビール公爵」「Friday」と一筋縄ではいかないデック構築ゲーを送り出してきたフリーゼが、今度はさらにワーカープレイスメントまで組み合わせてきた! ……と、発売前はずいぶん話題になったが、あっという間にエッセン新作の波に飲まれ、誰もがその存在すら忘れかけてる不遇のゲーム。タイトルの「コピーキャット」とは“模倣犯”という意味で、さまざまなゲームからメカニズムのアイディアを拝借して作ったことを皮肉っている。なお原題(ドイツ語)は「Fremde Federn」(いつも通りFがついてるw)で、“借り物の羽根”という意味。イソップ童話「おしゃれなカラス」で、カラスが他の鳥の抜けた羽根を使って身を飾ったことを引用して、やはりメカニズムを借りたことを自ら公言してるわけだ。タイトル1つにも大切な意味が込められてるんだねえ。タイトル大事ですね!
プレイヤーは大統領選を戦う政治家になる。当選に必要なのは崇高な意志でも実効性のある政策でもなく、コネとマネーと「有能そうだ」という評判だw そのために金持ちの友人たちと付き合いを深めたり、マスコミに顔を出して有権者に覚えてもらったり、学歴を金で買ったりする。選挙期間(11ラウンド)が終わるか、それ以前に誰かが当選確実な名声(95点)を得たらゲーム終了。最多得点プレイヤーの勝ち。
いろんなゲームメカニズムを混ぜているが、基本はデック構築。各プレイヤーは初期カード10枚を山札として、ラウンドごとに5枚を手札とする。その5枚を駆使して新たなカードを購入したり、勝利点を得たりする。
初期山札10枚。1金カード7枚に1勝利点カード3枚。ザンシンな組み合わせですねw
まずはラウンド開始時に手番順を決める。各プレイヤーは手札から1枚を選んで同時に公開し、その番号が大きい方が先手となる。後半に出てくるカードほど番号が大きくなり、その効果も強力になるのだが、この手番決めのために出したカードは、そのラウンド中は使えなくなる。強力なカードをラウンド中に使うために残しておくと手番順が遅くなり(相当不利だ)、逆に先手を取りに行くとラウンド中にたいしたことができなくなるという仕組み。
手番順を決めたら、メインのアクションフェイズ。ゲームボード上にあるのは選挙に関連するオフィスで、プレイヤーはそのオフィススペースに運動員駒を1個ずつ置いていく。ここでワーカープレイスメントが採用されているわけだ。当然、すでに他の運動員駒が置かれてるオフィスにはもう置けない。で、オフィスに駒を置く前かあとに、プレイヤーは任意の手札や、すでに置かれている運動員駒を使って、その能力を発動させることができる。手札のカードであるか、共有のオフィスであるかが違うだけで、能力としての扱いはどちらも同じ。「カードを1~3枚引く」といった能力はこのフェイズ中に使えるし、「1~3金を得る」といった能力は次の買い物フェイズ中に使うことになる。オフィススペースは最初は5カ所(4人プレイ時)しかないが、ラウンドごとに1スペースずつ増えていき、選択の幅もその分増えていく。
オフィスカード。たとえば右上隅のカードは「5勝利点を得る」オフィスで、最終ラウンドにしか出てこない。序盤に出る「3勝利点を得る」オフィスや、少し前に出る「4勝利点を得る」オフィスより強力なのは明白。これ1つ取っても、手番順がいかに重要かが分かるだろう。
全員が手持ちの運動員駒(ラウンド中に一時的に増やすこともできる)を使い切ったら買い物フェイズ。ここでは「スルー・ジ・エイジス」のシステムが採用されており、5ステージに分けられたカードが順番に(もちろんそのステージ内ではランダムに)ボード上に並ぶことになる。列の先端に近いカードほど安くなるところも同じだが、カードの補充はフェイズ終了時にしか行われないので注意。このため、ここでも手番順が相当重要になる。あとになると高価なカードしか残ってないからねw
さらに、購入したカードより安いスペースに赤いカードがある場合、そのすべて(すべてだ)を取らなければならない。これは「高校卒業証明書」とかで、何の役にも立たない。失点にならない分「ドミニオン」の呪いカードよりはまし、ってくらいに役に立たないw 当然できるだけ取らずにすませたいところだが、やむを得ず取ってしまった場合は「カードを破棄する」効果を持つカードやオフィスを利用して処分することになる。
ステージ2のカード。いくつかのアイコンを見れば分かるように、オフィスの効果と同じものも多い。使い方が違うだけだ。左上にあるのがゴミカード「大学基礎過程修了証書」と「学士課程修了証書」。トイレットペーパー扱いはひでえw
このタイミングで勝利点を生むカード(オフィス)も使う。「ドミニオン」とは異なり、カードは持ってるだけでは勝利点にならず、ここで使うことでその分の勝利点をゲームボード上のトラックで記録することになる。アクション数という概念はないので、買い物フェイズ中に手番が来たら、手札を全部どんと出して欲しいカードを買い、勝利点を得ることになる。
全員が買い物フェイズをプレイしたら、カード列に並んでるカードを詰めて新たなカードをめくる。オフィスにはオフィスカードを1枚追加する。このラウンド中に運動員駒が置かれなかったオフィスがある場合、そこに1勝利点マーカーを置く。次にそのオフィスに運動員駒を置いたプレイヤーは、そのアクションと共に1勝利点も得ることができる。このメカニズムは「プエルトリコ」から拝借したものだ。しかしほんとに借り物で作ったゲームだなw
こうして11ラウンドプレイしてオフィスカードがなくなるか、誰かが95勝利点以上を獲得したらゲーム終了。最多得点プレイヤーの勝ち。
先日プレイしたが、なんとも言えないプレイ感w システムに破綻したところはなく、それは実にすごいことなんだけど、カード構成を事前に把握しておかなかったのがまずかった。↑の画像で分かるように、ステージ2には3金カードが2枚しかない。そしてステージ1には2金カードが3枚あるのだが、なんとお金カードはこの5枚しかないのだw 確かにオフィスからもお金を得ることができ、そっちは(早い者勝ちとはいえ)毎ラウンド使えるわけだから、お金カードはある程度少なくしないとゲームにならないのかもしれない。しかしそうとは知らなかった私は序盤のお金を軽視し、その結果全然カードが買えない羽目にw 知っていれば、知ってさえいれば1枚くらいは買ったよ! もっと積極的にお金生むオフィスを取りに行ったよ!
また、さまざまな効果を2倍にする効果があるため、ややおおざっぱな印象も受ける。これも2回目以降はその重要さを理解して、積極的に押さえに行くことになるんだろうけど、初見ではそんなプレイができるわけもなく、最終ラウンドに10点カードを2枚プレイし、2倍オフィスを2カ所押さえて40点稼がれたときには渇いた笑いが漏れた(しかもそのプレイヤーも負けたw)。この「●●を2倍にする」系効果を重ねたときの処理が少し煩雑なのもいただけないかな。
先に気になる点を列挙したが、どれも初見のときにしか問題にはならないだろう。多くのデック構築系ゲームがそうであるように、何度か繰り返しプレイすることで面白さが増すゲームなのは間違いない。時間が許すなら、最低2回は連続してプレイして欲しい。残念ながら初回プレイには少々時間がかかるだろうが(公称プレイ時間は95分となっている)、2回目は4人でも1時間弱で終わるだろう。フリーゼによれば「10点カード×2倍は強い戦術だが、それ以外にも勝ち筋はいくつもある。初見じゃ分かりにくいから、その秘密を見つけてくれ」とのこと。実際プレイしてみて、私もそう思った。ほぼすべてのゲームを初見でクソゲー扱いする私だが、このゲームに関してはあと数回やるまでは評価を保留したい。そうすれば何かが見えてくる気がする……そんな気にさせるゲームだ。
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