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為替相場が徐々に円高に振ってきました。30年になるでしょうか?変動相場制への移行前(固定相場)は1ドル=360円でした。日米貿易摩擦(アメリカでは摩擦と呼ばず戦争でした)、円高誘導のプラザ合意以降、更に円高が進行しその後のリーマンショックにより、世界経済の歯車が可笑しな動きとなっています。中国は基本は統制経済で、為替はほぼ固定ですから他国より安定し、そして有利な貿易を行なって繁栄していましたが、どうも成長が止まり怪しくなってきています。民族問題や領土拡張などの諸問題が、これからクローズアップしてくるでしょう。ただし、自治区以外で中国が侵略した事実が全くないことに戦略の不味さが見て取れますね。わが国日本は、ドルのように基軸通貨でもないし、ユーロのように各国が支えあう訳でもなく、単独すなわち孤軍奮闘するしかありません。スケープゴートになっているわけですから、慎重に老練なテクニックが為替に於いて求められます。円高が進行すると日銀は数兆円もの介入を繰り返しますが、全世界の通貨の0.02%ほどですから、ほとんど効果がありません。介入しても焼け石に水の状態です。アメリカ、EU、中国の日本以外の3極において、これからどのような問題が起こり、そして経済にどのようなダメージを与えるのか?日本はこれからの市場をどこに求め、互いに発展を模索していくのか?そのためのプラン(戦略)は?高齢化対応で、内需である医療分野が伸び、緩やかな成長などと言われてますが、あらゆる内需は海外からの輸入によるもので製造しなくてはなりませんから、プライマリーバランスを考えれば、輸出を伸ばしていかなくてはなりません。貿易赤字では日本は成り立たないのです。一般的な自動車、ミドルクラスまでは日本の技術を応用した韓国車や内需が縮小するであろう中国が、発展途上国に輸出をはじめ、国内生産車は価格面では太刀打ちできないでしょう。ですからトヨタ、日産をはじめとする自動車メーカーの現地生産は進むのです。プレミアムクラス、例えばベンツ、BMWクラスや、ブガッティーアストンマーティン、フェラーリなどは大量生産車ではありませんが、そのエッセンスのカケラ、いや日本の伝統工芸などを採用した高級車のエントリーが待ち望まれます。安価な大量生産車から、少しづつ電気やハイブリッドなど、電子制御を使った安全性の高いクルマなど付加価値を持ったクルマやプレミアムカーで対抗するしか今のところ道はないでしょう。他の産業(製造業)も似たところでしょうなぁ~これからは、そのターゲットになるであろう国々の言語をマスターさせる教育で、取引国に食込む「国家戦略」が必要かと思います。英語も怪しいし、大学での第二外国語も役に立っているとは到底思えません。ゼネラリストより言語のスペシャリストを創造し、企業戦士を育んでいくプログラムが日本を救う道ではないかと思います。
2012.05.24

※)音声が出ます。ご注意ください。しびれるねぇ~
2012.05.14
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