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2023.02.04
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 前回、キヤノンFDズームレンズ 35-70mm ​のお手入れ が上手く行きましたので、今度はカビでうっすら白い幕が出来ている単焦点の準広角FD35mmレンズのお掃除を試みてみます。 前から後ろから光に透かしたりして覗いてみますと、どうも前群の方が侵されているように見えます。なので取り敢えず前から外していくことにいたしましょう。 最前端のネームプレートはカニ目の穴がありませんので、円形のゴムブロックを使います。 このゴムブロックはホームセンターなどでいろいろな径のものが売られていますので数種類を用意しておきます。
  もうかなり古いものなのでフィルタースクリューなどに埃が詰まってしまって、ゴムブロックを強烈に押しつけて回そうとしても頑として固まっていて廻りません。 無理をするとこのプレートはプラスチックで出来ていますので割ってしまいそうですので、ここは浸透潤滑剤を極々少量染み込ませて10分ほど放置して埃を浮かせます。これでスルリと廻るようになり楽に外すことが出来ました。

​​  今度はフード取付用のリングを外していきます。矢印の3本のビスを抜きますが位置確認はしなくてOKです、ちゃんと偏心した位置に穴がありますから再組立の際はその位置に穴を合わせれば元通りになります。 この辺の作り方は再分解を前提にした設計かと思われますがなかなか親切に作ってあります。

 フードリングを取り去りましたら、いよいよ次に最前端のレンズを外します。これは直径32ミリほどのカニ目つきリングで固定されていますから専用工具で簡単に外せます。 私はこのような小径のカニ目リングには100均ショップで売っている「先曲がりラジオペンチ」を使用しています。もちろんオリジナルの状態ではカニ目の小穴にペンチの先端が入りませんのでグラインダーで研ぎ削って鋭利に加工しておきます。 ​​

 これでどうにか2群目にアクセスできるところまで来ました。クリーナーを付けた綿棒で中のレンズを拭いてみますがほとんどクリアーになりません。 これはこのレンズの裏側が問題のようです。仕方がないのでさらに深入りしてみましょう。

写真機やレンズの整備は必要以上に突っ込んで深入りしていくと、私のようなド素人は返って症状を悪化させてしまったり、最悪引き返す道を見失ったりしてしまいます。これでは何のために開けたんだか無意味となってしまいますので無理は避けてギリギリのところで済ますよう心掛けています。 ​​ ​​

 2群目を外すためには、またこの矢印の小ビス3本を抜きます。 ビスを取り去りましたら、受け台とフランジ面がピッチリ癒着したようにくっついていますので、細めのマイナスドライバーなどでゆっくりこじると”パコッ”と外れるはずです。 ​​​

 これで2群目の前後と後群の前側の手入れが出来るようなりました。 うっすらした汚れの白膜はクリーナーで落ちますが、カビの菌糸はそれでは落ちないことがありますので、その場合は消毒薬の「オキシドール」を塗布してしばし放置しておくと簡単に菌糸を除去できます。さて、これでスッキリクリアーなレンズに回復しましたので、元通りに組み戻していきましょう。

  このレンズにはご覧の通り樹脂部品が多用されていますので、ビスを締める際はほどほどの締力で止めることが肝要です。力任せに締め込んでしまうと樹脂材が割れてしまったりネジ山を壊してしまいます、くれぐれも注意して作業を進めます。


 これで今回の整備は終了となります、作業前より症状が悪化せずに一安心と言うところです。ヨカッタ・ヨカッタ・・・
私は写真機やレンズの整備を行うときはご覧のように必ず使い古しの白いタオルを敷いてその上で作業するようになりました。 以前は緑色のゴム製マット上で行っていたのですが、それだと極小のネジやバネが跳ねて飛んだ際に、必ず行方不明なってしまうのでした。しかし 白いタオル上だと小さなネジや部品が落ちでもすぐに居場所が分かりますからこの上なく便利。みなさまも一度白タオルをお使いになってみてはいかがでしょうか。


​今回も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
#canonlenz
#canonfd35f ​2
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最終更新日  2023.11.06 20:47:11
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