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当園にはシバヤギ・トカラヤギ・韓国在来種ヤギ・屋久島ヤギの全部で4種類のヤギがいる。今日は屋久島ヤギの話。 屋久島ヤギは全部で3頭。メス1去勢オス2。もちろん個体差はあるとは思うが、屋久島はもともと気の荒い種のように感じる。というかうちのがそうなだけかもしれない。 高病原性鳥インフルエンザが京都で発生して、だんだん北上していることもあり、今当園ではほとんどの鳥類を全日隔離している。今まで自由に歩き回っていた彼らには辛いものだろう。特にぽっちやしゃもたの部屋というのは寝るためだけのスペースだ。彼らはいらいらしてヘソ曲がってしまった。なのでヤギの部屋を一部屋空けて彼らのために使うことにした。ニワトリが1羽2羽入るには広すぎるほどの部屋だ。 しわよせをくったのはひとり部屋で暮らしているオスの屋久島ヤギ。彼は半年ほど前に去勢をしたが、まだ現役のオスだったころの名残が残っていて危険なので今だひとりで暮らしている。後の2匹は親子なので一緒だが、その2匹をヒツジと同室にし、親子がいたところにその彼を移した。 彼は立派な体格をしている。角も大きいし気にいらない奴(人も含む)には頭突きをくらわし彼より何倍も大きなポニーにすら恐れられている。だが彼は小心者だった。 「部屋が変わった!部屋が変わった!!」 彼はパニくってしまった。うべーうべ-とわめき散らし挙句扉に頭突きし始めた。ヤギ舎の扉は結構重く、厚いので大丈夫だろうと思っていたが甘かった・・・。奴は扉をあっという間に、たった2回の頭突きで壊してしまったのだ。 やりやがった・・・、ととるべきか、人がいるときにやってくれてよかった・・・、ととるべきか、わたしは悩んだ。とにかくなんとかしなければ。かえりがけの同僚を捕まえてなんとかしようとしたがなんともならなかった。彼はもとの部屋の戻り、かわりにそこにいたしゃもたたちが来ることで落ち着いた。どんなにしょぼい部屋でも彼は古巣がいいらしい。よくわからない。 彼は暴れん坊や。これからしばしの間、彼の話にお付き合いいただきたい。
2004.02.29
再び愛猫しおん話。 朝の『行かないで抱っこ』が習慣化しつつあるうちの娘。つい先日、朝時間があったので行かないで抱っこに少し付き合っていたときのこと。いつもなら肩にしがみつき噛み付き&ネコキックが始まるのだがこの日は違った。なんとちゅうちゅうが始まったのである。 離乳期前に捨てられたネコによくあることだが、人の手や自分の肉球をおしゃぶり代わりにちゅうちゅうする。ネコによっては1、2歳くらいでおさまったりするのだが、しおんは4歳になった今でもなおらない。人の手などにやる子ならこちらの接し方でなおせるのだろうが、しおんは自分の肉球ちゅうちゅう派なので正直なおしようがない。 今までのちゅうちゅうはひざや布団の中などで丸くなっているときがほとんど。というよりそれが普通だろう。まさか抱っこされた(しかもわたしは立っている)状態でちゅうちゅうが始まるとは。 しおんはわたしの腕の中で幸せそうにおしゃぶりの真っ最中。その一心不乱な様子がなんとも可愛い。でも目を見開いて一点を見つめ、みようによってはちょっとやばいネコ。その間どうやらしおんはどこかへイっているらしい。果たしてどこへ?肉球から今だ発見されていないネコの麻薬のようなものでもでているのか?それくらいちゅうちゅう中のネコというのは異様なものだ。 このままさせてやりたかったが残念ながらリミット。しおんをおろし仕事へ出かけた。こんなことは初めてで嬉しい反面、とても驚き。もしかしてわたしの愛情不足?とまたも自分を責めたそんな一件だった。
2004.02.27
久々に愛猫しおんのはなしなど。 最近仕事に行くときの「行っちゃイヤ抱っこ」が頻繁になってきた。されたほうは正直嬉しい、がこのまましおんにつきあっていたらわたしは遅刻してしまう。のでえいやっ、と振り払って家を出て行くのだがそのときの窓越しの「行っちゃうの?」ビームが背中に痛い。わたしは何も悪いことはしていないのにナゼカ後ろ指差されたような後ろめた~い気分でえっちらおっちら出かけるのだ。 仕事を終え帰ってくると朝の甘ったれはどこへやら。よおし今日はたくさん遊んでやるぞ、というわたしの思いはしおんのトイレににぽいと捨てられ、またもや自分を責め悲しい気分になるのだ。 時々なんでかしおんの攻撃スイッチが唐突に入ることがある。わたしの手を、何もしていない手を!やつは標的にするのだ。コタツに入りのんびりテレビなぞを見ているわたしをなんの理由も無く襲うのだ。わたしが何をした?おまえの機嫌を損ねるようなことをしかのかい?朝、おまえを独り置いて出て行ったわたしを、おまえは今になって怒っているのかい?わたしはおまえのまんまを、おまえのトイレ砂を買うために日々汗水たらして働いているのだよ。冬の寒い日おまえがエアコンの効いたあったかい部屋でぬくぬくしているときだって、夏の暑い日おまえがエアコンの効いた部屋で涼んでいるときだって、おかあちゃんは寒い、暑い屋外で労働という名の汗に身を包んで働いているのだよ、娘よ!それなのになんだい、その仕打ちは!!それが今まで育ててもらった親にする態度かいっ!とわたしは涙ながらに反撃する。 娘も負けてはいない。目を吊り上げ、耳を倒し毛を逆立て、その姿は通称『バルタン星人』。どんなに反撃を食らってもバルタンは負けない。間を置いて再び襲来する。体を180℃回転させて腕にしがみつき噛み付き&ネコキック炸裂。だがc-onに抱えられダッシュで逃げ、そして爪とぎをばりばりやって意気揚揚とまたやってくる。 しおんはネコキックが得意だ。両腕でターゲットを掴みこみ、キックする。ネコキックと並ぶネコの技はそう、ネコパンチだろう。 『ネコパンチ』。上から下から、あるいは隙間から、容赦なく浴びせられるジャブはボクシングの世界チャンピオン真っ青な精度と命中率を誇る全世界共通のネコの必殺技。それだけではない。彼らはこのジャブの先に鋭い凶器を隠し持っていて繰り出した瞬間、ジャッとだし相手に致命傷を与えるのだ!げに恐ろしきネコのネコパンチ!! しおんのネコパンチはすごい。まず、ネコパンチのすごいところはパンチの先に凶器を仕込んでいることだ。あんなふわふわでぷにぷになところからあんなものが飛び出してくることがすごいのだ。それが狩人であるネコの必殺技たる所以のはず。しおんのなにがすごいって、しおんのネコパンチからはその凶器がびた一文出てこないことだ。 しおんは爪抜きをしていない。彼女は爪の何たるかをどうやらわかってはいないようだ。必殺技の極意を、本来なら生まれながらに知っているはずのネコパンチの真意を!どうやらわかってはいないようなのだ。彼女のネコパンチは遅い。ネコパンチを受けると肉球の冷っと感が伝わってくる。音もぺちぺち言う。これでは『パンチ』じゃない。『やあ!』だ!! 何故彼女はネコパンチができないのだろう。ネコを飼っている友人はいいね、と言う。確かにパンチされても痛くないし怪我もしない。だが彼女はネコだ!正真正銘ネコなのだ! わたしは悲しい。何不自由なく、ネコとしてのびのび育てたつもりだったのに、一体何がいけなかったのだろう。彼女の不意の攻撃はネコパンチができないことへのストレスか、はたまた教えてもらえなかったことへの腹いせか? いろいろな考えががわたしの頭を回る。きっとこのことが気になってわたしは今夜も眠れないだろう・・・。(ウソ)
2004.02.25
今日モルモットがオス1匹、メス10匹、新たに仲間として加わった。彼らは2週間ほど隔離され、その間に必要な検査をして晴れてモル軍団の一員となる。去年の秋に生まれた、まだちいさいモルだ。 同じ群れの中で交配を繰り返しているとどうしても血が濃くなってしまう。なので定期的にこうして新しい個体を入れる必要がある。今回は他園さんよりわけていただいた。 分園の廃止の話も出ているし、今増やしてもなあ、という気持ちだったが、やってきたモルモットを見るとやっぱり可愛い。短毛とアルビノ。短毛は毛色がクリーム色がはいっていて全体的にパステルチックな色合い。 引き取りに行った担当によるとその園のモルはみなこんな感じらしい。きれいめな色合いで、目が大きくくりくりしていてほんとうにかわいらしい。体系もスリムでお上品。それに比べうちのモルは濃い茶色で黒っぽい色が多い。体格もとてもよろしくてたくましく生きている!という感じ。園によって群れに個性があるようだ。うーん、面白い。 やってきたモルちびちゃんたちは初めての環境でみなおどおどしている。身動きしない。ほとんど人に触れない環境で育てられたらしく固まっている。こやつら大丈夫か?このくらいの大きさならわが園では問答無用で抱っこに使われるぞ。 心配はもうひとつある。わが園のモル軍団にはおばちゃんがたくさんいる。新入りは群れでうまくやれるだろうか。 ちょっとぉ新人が入ったわよ。どこから来たのかしら、モル美さんご存知ぃ?なァにぃ上品ぶっちゃって。ちまちま食べてんじゃないわよ。のろまねぇ。あぁらモルこさん、そんなこと言ったら失礼よ。ちょっとおじょうちゃん邪魔よ、どきなさい! なんて、わが道を行くおばちゃん連中にいじめられる姿が今から目に浮かぶ。 貪欲になれ。そしてえさを奪い取るのだ。でないとうちではやっていけないぞ。がんばれ、ちびモルたち。
2004.02.23
各地で捨てニワトリが増えているらしい。ある神社で捨てられたニワトリに対し住民から苦情が出て健康体にもかかわらず大量処分した、という。 報道も無責任だ。『鳥からヒトへ感染した』という一点でしか報道されていない。各報道機関で情報もまちまちで、報道の仕方によっては知識の無い人が聞いたら誤解を招きかねないものもある。 今の段階では日常の生活で鳥インフルエンザに対する予防は特に必要ないとされている。ヒトからヒトへ感染しない限り、動物との付き合い方の最低限のルールを守っていればそんなに恐れるものでもないだろう。現実に今まで感染している人というのはかなり清潔でない環境でかなり密接にトリと接していた人がほとんどだそうだ。 こういう病気が出た場合、これをしていれば『絶対に安心』というものはない。菌は進化する。いままで『無い』とされていたものが突然『有る』に変わる。わたしたちは菌に囲まれて暮らしている。上手に付き合っていくしかない。それが嫌なら無菌室で暮らすしかない。 飼っているニワトリを捨てたところで何の問題解決にもならない。場合によっては捨てられたニワトリが劣悪な環境で感染し、菌を拡散するということも考えられなくも無い。捨てた人のちっぽけで無責任な安心が不特定多数の確定的な不安に変わっているということに、果たしてどれだけの人が気づいているだろうか。*高病原性鳥インフルエンザについて国立感染症研究所動物衛生研究所
2004.02.22
我が園のニワトリ界を取り仕切るプリマスロックの若。そしてはぐれニワトリのぽっち。彼らの間にはそれはそれは深い溝がある。 この2匹,オス同士というだけではない。ぽっちは常々おもっていた。ああ、なんであいつはいつもメスに囲まれているんだろう、と。俺もあの中に入りたい,いや,やつを倒してニワトリ界を仕切ってやる、と思ったかどうかはわからないが、とにかくぽっちは若のことが気に入らない。 そして若も思っていた。いつもいつも遠くからわたしの妻たちを見つめ、隙あらばやってきて奪おうとする。どこの馬の骨ともわからないさすらいモノに妻たちを渡すものか、と。 とはいえそんな思惑も虚しく、今ではその奥さんの1匹(たまに2匹)が自分の意志でぽっちのもとへと通い妻をするわけだが、若はあまり気にしていない様子?というより気づいていない感じ。いいのか、それで!? まあそんなわけで2匹の仲はよろしくない。だが今この2匹はひとつ屋根の下、毎晩を共に過ごしているのだ。 ぽっちのお部屋は屋内の獣医室。対する若は、隙間風の入るちょっと寒いニワトリ舎。若はもういい年だ。寒さが身にこたえるらしく、よく体を膨らましていることがあったので夜の間だけ獣医室で過ごさせることにした。 一日外で遊んでおなかペコペコでご飯だご飯だ、とご機嫌で帰ってきたぽっちは目の前の若を見てさぞ驚いたことだろう。俺の縄張りに奴がいる!!しかも俺より早くメシ食ってやがるぜ! 当然ぽっちは大激怒。ごはんそっちのけでケージ越しに若に詰め寄る。若も負けじと応戦。首の周りの羽根をぶわっと広げてその姿はまさにエリマキトカゲ。まあまあとぽっちをなだめ、ケージに入れる。 スペースの関係上、彼らのケージは向かい合わせ。ぽっちに敬意を表し、若のケージに布をかけて目隠しをする。まったくオス同士は気難しい。お互いのプライドを傷つけないよう、お世話する方はは大変だ。 彼らの夜の同居が始まって早2ヶ月あまり。日中、若は古巣に戻りメスたちと過ごし、あるメスはぽっちの元へと通っていく。そしてメスがぽっちの元から帰ると若が戻ってくる。なんとも複雑な今のニワトリ界・・・です。
2004.02.10
今日も元気に嫁のぽっちくん通いは続いている。 ニワトリというものは実に面白くて、それぞれの個体によりたまごを産む場所もさまざま。舎内にはきちんと産卵場所があるのだが、そこが気に入らないものは大自然の中で産む。植木の下だったり建物の裏だったりはたまたタオルの上だったり。 ぽっちにはお気に入りの場所がある。それは動物園の建物とそのとなりにあるテニスコートのフェンスのあいだのほんの数十センチの地面なのだが、そこはとてもよく陽があたり、絶好の砂浴び&日光浴ポイントになっている。今ではそこは誰にも邪魔されない二人の愛の語らいの場所。朝嫁がやってくると二人でしけこむ。 あるときから嫁は夕方なかなか帰ってこなくなり、この砂場ポイントで強制収容されることが多くなった。来る日も来る日も嫁はココで発見される。なにをしているんだろうと皆首をかしげた。(プロジェクトX風に)不思議だった・・・。 その答えは思わぬところから導き出された。その謎を解いたのはテニスコートのおっちゃんだった。おっちゃんの示すままに歩を進めるとそこには十数個にも及ぶたまごが・・・。そう,なんと嫁はこの砂浴びポイントのちょっと奥の方を産卵場所にしていたのだ。そのたまごはバケツに入れられ、事情を知らない他のスタッフにより妖しげな物としてしばらく放置された。 この砂浴びポイントはとても狭く奥の方は動物園側からはなかなか見えない。反対側のテニスコート側からは丸見えらしく,その日からテニスコートのおっちゃんは嫁のたまご発見機となった。 だが現在の嫁の産卵ポイントは乾草庫の中。中に入り込み,産む。悲しいことにおっちゃんはお役ごめんになってしまった。 一度、朝、乾草庫を開けたら中から嫁が出てきた。前の日のニワトリ担当者がきちんと数を数えていなかったらしく嫁は乾草庫の中で一晩を過ごした。冬の寒い日だったが嫁はけろっとした顔でコココ、と出てそして去っていった。とってもクールでかっこよかった・・・。それがぽっちの嫁・・・。 こうして嫁のぽっち通いは続いていく。ぽっちも待っている。もはや誰にもふたりの邪魔はできない。
2004.02.04
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