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最新研究|実は“ガンと戦う栄養素”だった!ほうれん草や卵黄に含まれるゼアキサンチンの驚きの力/yoga
●がん細胞を直接攻撃するCD8+T細胞を活性化
●マウス実験:ゼアキサンチン摂取群で腫瘍増殖抑制、免疫CP阻害薬との併用で効果向上
●がん予防への期待
https://yogajournal.jp/29208
【記事の概要(所要1分)】
米シカゴ大学の最新研究により、目に良いとされてきた栄養素「ゼアキサンチン」に、がんと戦う新たな力があることが判明した。
ゼアキサンチンはホウレンソウやトウモロコシ、卵黄などに含まれるカロテノイドの一種で、がん細胞を直接攻撃するCD8+T細胞の働きを活性化させる。
これは、T細胞受容体の安定化と細胞内信号の強化によって免疫反応を高める仕組みだという。
マウス実験では、ゼアキサンチンを摂取した群で腫瘍の増殖が抑制され、免疫チェックポイント阻害剤との併用でさらに効果が向上。人のT細胞でもメラノーマや多発性骨髄腫、膠芽腫への攻撃力が確認された。
一方で、構造が似たルテインにはこの効果が見られなかった。
ゼアキサンチンはトウモロコシ、ケール、卵黄、オレンジピーマン、マンゴーなど身近な食材からも摂取できる。
日々の食事で意識的に取り入れることで、自然に免疫力を底上げし、がん予防の一助となる可能性が示唆されている。
この記事の元となるシカゴ大学の論文↓
https://www.cell.com/cell-reports-medicine/fulltext/S2666-3791%2825%2900397-0?utm_source=chatgpt.com
論文タイトル(英語):Zeaxanthin augments CD8+ effector T cell function and immunotherapy efficacy
掲載誌:Cell Reports Medicine:世界トップクラスの学術出版社Cell Pressが発刊。各研究機関や大学図書館でも主要購読誌として扱われている。投稿論文はすべて専門家による二重~三重査読を通過。
概要(要点):
・血液中の栄養素をあつめたライブラリを用いたスクリーニングで、ゼアキサンチン(ZEA)が CD8⁺ T 細胞の腫瘍細胞への細胞傷害性を強めることが発見された。
・ゼアキサンチンを経口投与すると、マウスモデル(B16F10 メラノーマ、MC38 結腸癌)で抗腫瘍効果が確認された。
・免疫チェックポイント阻害剤(anti-PD-1 など)との併用で効果がさらに強まること、さらにヒトの TCR 遺伝子操作 CD8⁺ T 細胞に対しても細胞傷害能が強化されることが示された。
・ゼアキサンチンは T 細胞表面の TCR(T 細胞受容体)複合体の安定化やシグナル伝達強化を通じて作用すると考えられている。
・対照として、構造異性体であるルテイン(LUT)には同様の効果は見られなかった。
少し詳しく説明しますと、まず、マウスへの投与は飼料に混ぜる形でなされています。
つまり、食べさせているということです。
ただこれ、あくまでも実験上ですが、効果が発現した量のゼアキサンチンをヒトの摂取量に換算すると、概ね、一日に2.8g程度摂取に相当してきます。
毎日の食事から摂るのは到底無理な量です。
卵黄で計算すると、一日に40,000個です。
ただし、この摂取量と言うのは、薬理用高容量であり、通常摂取量を大幅に超える量をあえて実験や治療目的で投与されています。要するに、メカニズムを確認するための動物実験用量ということです。
まだまだ研究がその次元、ということも言えそうです。
ですから、この量でないと意味がないとか、同じようにヒトに効果が確認されるというものではありません。
よって、人間が健康維持のための摂る量としては、現状はっきりとした事は言えませんが、1日卵1~2個に加えて緑黄色野菜や果物を摂ることで、ゼアキサンチンやルテインを複合的に少量ずつ補うのが理想と言えそうです。
食事のことなんか気にしない、という方でも、普通に食べていそうなメニューです。
これを習慣化したり、既に習慣化されている方にとっては、励みになる記事ではないでしょうか。
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