全17件 (17件中 1-17件目)
1
#がん治療研究サルモネラ菌が大腸がんに効く?マウスでは治癒例も/FuturoProssimo・マウス試験、腫瘍増殖を大幅に抑制・生存率向上・腫瘍完全消失ケース有・同菌が腫瘍内で一定以上に増殖すると”自爆”→同時に免疫刺激物質を放出し対がん免疫増強※サイエンス姉妹誌掲載https://ja.futuroprossimo.it/2025/09/salmonella-kamikaze-contro-il-cancro-al-colon-topi-guariti/【記事の概要(所要1分)】シンガポール国立大学などの研究チームは、感染症の原因として恐れられてきたサルモネラ菌を大腸がん治療の「生きた薬」として利用する新戦略を発表しました。弱毒化サルモネラに遺伝子操作で「同期溶解回路」を組み込み、腫瘍内で一定量に達すると一斉に自壊し、免疫刺激タンパク質「LIGHT」を放出します。この作用により腫瘍周辺には成熟した三次リンパ組織が形成され、キラーT細胞や自然リンパ球ILC3が活性化して強力ながん免疫応答を引き起こしました。大腸がんマウスでは腫瘍縮小や生存延長、さらには腫瘍の完全制御が報告され、従来免疫療法が効きにくい大腸がんに新たな可能性を示しました。ただし現段階ではマウスでの成果にとどまり、人間の免疫や腸内環境では異なる反応が予想されるため、安全性と有効性を確かめる臨床試験が今後の焦点となります。それでも「腫瘍の内側から免疫の戦場を作り変える」という発想は、チェックポイント阻害薬やがんワクチンとの併用によって次世代治療の扉を開く可能性を持っています。-----------------日本ではまだ紹介されていないものですが、査読ありの論文誌に掲載されているものということで、取り上げてみました。掲載されたのは、Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーショナル・メディシン)で、自然科学系最高峰のサイエンス誌の姉妹誌とされています。ちょっと、本文もロボット翻訳をそのまま掲載されているようなものなので、言葉をならしてまとめてみました↓今回シンガポール国立大学の研究チームが発表した成果は、これまで感染症の元凶とされてきたサルモネラ菌を、逆に「がん治療のための薬」として利用するものです。研究者たちは、弱毒化されたサルモネラ株VNP20009を遺伝子操作し、「同期溶解回路」を組み込みました。この仕組みは、菌が腫瘍内で一定以上に増殖すると、一斉に自壊するようプログラムされています。単なる自滅ではなく、その瞬間に免疫を強力に刺激するタンパク質(LIGHT)を放出するのが特徴です。サルモネラは本来、酸素が少なく栄養が豊富な環境を好みます。腫瘍はまさにその条件を満たしているため、菌は自然に腫瘍組織へ集まります。腫瘍に入り込んだサルモネラはそこで増殖し、一定の密度に達すると一斉に崩壊し、LIGHTが放出されます。LIGHTは免疫細胞上のHVEM受容体に結合し、局所の免疫を一気に覚醒させます。その結果、腫瘍の近くに成熟した三次リンパ組織mTLSが形成されました。これはいわば臨時の免疫中枢であり、B細胞とT細胞が秩序立って集まり、強力ながん免疫応答を起こします。さらに、通常大腸がんの進行とともに減少してしまうILC3が回復し、腫瘍を攻撃するキラーT細胞CD8+が活性。インターフェロンγやグランザイムBといった抗腫瘍分子を分泌しました。研究は、自然発症型と化学誘発型の2種類の大腸がんマウスモデルで行われました。その結果、腫瘍の成長は大幅に抑えられ、生存期間が延長されました。さらに、一部のマウスでは腫瘍が完全に制御される、治癒に近い状態が得られました。ただし、この成果はあくまでマウスでの前臨床です。人間の免疫システムや腸内細菌叢はマウスとは大きく異なるため、そのまま応用できるとは限りません。また、遺伝子改変した生菌を体内で使うことには、感染や炎症、予期せぬ副作用のリスクが伴います。そのため、臨床応用に向けては安全性を徹底的に検証する必要があります。それでも、これまでだ大腸がんでは免疫チェックポイント阻害薬の効果が限定的であったことを考えると、このような「腫瘍そのものを免疫の戦場に作り変える戦略」は大きな可能性を秘めています。将来的にはチェックポイント阻害薬やがんワクチンとの併用によって、より強力な治療手段となるかもしれません。まとめると、これは「腫瘍に潜り込んだ上で自ら爆発して免疫を呼び覚ますサルモネラ」という発想の治療です。臨床応用はまだ先の話ですが、がん治療の新しい未来を切り開く可能性を感じさせますね。
2025.09.26
コメント(0)
#膵臓がん【米国】経口薬「アテビメチニブ」転移性膵管腺がん初期試験で好結果 6か月生存率94%を達成/cancernetwork・ゲムシタビン&ナブパクリタキセルと併用第2相試験・従来標準治療の6ヵ月生存67%を大きく上回る、無増悪生存率72%(従来44%)https://www.cancernetwork.com/view/atebimetinib-plus-soc-chemo-improves-survival-responses-in-front-line-pdac?utm_source=chatgpt.com【記事の概要(所要1分)】米バイオ企業Immuneeringが開発中の経口薬「アテビメチニブ」を、ゲムシタビンとナブパクリタキセルという標準の抗がん剤と併用する臨床試験(第2a相)で、有望な結果が出ています。対象は進行した膵がん患者34人。解析の時点では、まだ中央値の生存期間は出ていませんが、6か月後の生存率は94%と非常に高く、従来の標準治療(約67%)を大きく上回りました。また病気が進まないまま生存できていた人の割合も72%で、標準治療の44%より良い数字でした。腫瘍が小さくなる、あるいは安定した患者は81%にのぼり、腫瘍が消えて見えなくなったケースもあったとされています。副作用としては貧血や白血球の減少が報告されましたが、治療が原因で亡くなった例はありません。膵がんは治療の選択肢が極めて少なく、これまで標準治療に大きな進歩がなかった領域です。今回の結果は、患者さんがより長く、そして安全に治療を続けられる可能性を示すものとして注目されています。今後は標準治療と直接比べる大規模な国際試験が予定されており、承認に向けた大きなステップになると見られています。------------------「アテビメチニブ」を開発した製薬会社からの発表があったもので、この影響で同社株が50%もの高騰となっています。効果の持続と副作用の軽さが特徴のようです。以下、日本語訳です。経口MEK阻害薬 Atebimetinib (IMM-1-104) を、修正ゲムシタビンおよびナブパクリタキセル(アブラキサン)と併用する治療が、膵がん患者を対象とした進行中の第2a相試験(NCT05585320)において、生存率を中心に良好な結果を示したと、開発元であるImmuneering社が発表した。2025年5月26日時点のデータカットによると、1日1回320mgのAtebimetinibを投与された32人の患者で、6か月全生存率(OS)は94%(95% CI 77–98%)、6か月無増悪生存率(PFS)は72%(95% CI 50–85%)であった。いずれも中央値は未到達だった。標準治療の指標(第3相MPACT試験)では、6か月OSは67%、PFSは44%である。評価可能な36人の患者において、奏効率(ORR)は39%(14人)、病勢制御率(DCR)は81%(29人)だった。腫瘍の深く持続的な縮小が確認され、個別病変が検出不能になるケースもあった。参考となる既存データではORR 23%、DCR 48%であった。治療抵抗性は2例、治療中に進行を示したのは1例のみで、大半の患者(23人)は腫瘍径の縮小や安定を示した。シティ・オブ・ホープのVincent Chung医師(本試験の責任医師)は、「Atebimetinibは膵がんにおいて新たで耐久性の高い治療オプションとなる可能性がある。これまでの標準療法は効果の持続性が限られ、副作用も重く、患者の転帰は不良だった」とコメントした。この試験には転移性膵管腺がん(PDAC)の患者34人が参加。Atebimetinibを240mgまたは320mgで毎日投与し、ゲムシタビン1000mg/m2とナブパクリタキセル125mg/m2を4週サイクルの1日目と15日目に投与した。対象は18歳以上、未治療の局所進行または転移性PDAC患者で、ECOG PS 0–1、RECISTで評価可能な病変を有し、臓器機能が十分な者。患者の中央値年齢は69歳で、65%が65歳以上。65%が男性、90%がCA19-9高値を示していた。安全性については、グレード3以上の有害事象は貧血(18%)、好中球減少(15%)、低カリウム血症(3%)、嘔吐(3%)、疲労(3%)が報告され、グレード5(死亡例)はなかった。現在、Immuneering社はグローバル第3相試験を計画しており、Atebimetinib+ゲムシタビン+ナブパクリタキセル vs 標準療法の比較を通じて加速承認を目指す。Chung医師は、「何十年も標準治療に大きな改善はなく、より持続的で忍容性の高い新しい治療が切実に求められている」と述べた。ただし、Chung医師は開発企業の諮問委員を務めている。
2025.09.25
コメント(0)
#がん治療骨転移に新たな治療法 がんの栄養絶つ動脈塞栓術 患者の90%が症状緩和/NEWSjp・放射線治療が効果が無い場合の手段として開発・カテーテルを使って腫瘍に血液を運ぶ栄養血管に塞栓物質や抗がん剤を投与しがんの栄養補給を断ち切る方法https://news.jp/i/1343423956694663831?c=768367547562557440【記事の概要(所要1分)】がんが骨に転移すると、強い痛みや骨折、まひなどの症状を伴い、患者に大きな負担となります。従来は放射線治療が最も効果的で、約70%の患者で症状緩和が得られていますが、残りの患者には十分な改善が得られず、再照射や麻薬系鎮痛薬での対応に頼ることがありました。こうした限界を補う新しい治療法として注目されているのが「動脈塞栓術」です。カテーテルを使って腫瘍へ血液を運ぶ栄養血管に塞栓物質や抗がん剤を投与し、がんの栄養補給を断ち切ることで活動を弱める仕組みです。本来は救急医療で出血を止めるために行われてきた手技を応用したものです。骨転移に対しては、動脈塞栓術により約90%の患者で症状が和らぐことが示されており、今後は放射線治療と並んで、がんの痛みを抑える新しい選択肢として普及が期待されています。-------------------------残念なのは、まだこの療法が保険診療としては認められていない点です。また、もし自費で受けたいとしても、実際に治療可能な病院は定かではありません。「有痛性の骨転移に対する緩和的動脈塞栓術の多施設共同試験」というものが実施されており、その説明を行っているのが千葉県の国立がん研究センター東病院です。https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/diagnostic_radiology/020/020/index.html?utm_source=chatgpt.comIVRと呼ばれる画像下治療の領域に属するもので、同病院では問い合わせや相談にも応じているとのことです。また、IVRの実施施設としては、京都の福知山市民病院https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/hosp/2983.html?utm_source=chatgpt.com秋田県の秋田大学病院https://www.hos.akita-u.ac.jp/departmentlist/diagnostic_radiology_radiation_oncology.html?utm_source=chatgpt.com神奈川県の海老名総合病院https://ebina.jinai.jp/facilities/facility29.html?utm_source=chatgpt.comなども相談が可能ではないかと思われます。この治療が骨転移時の疼痛緩和に実際に有効かどうかは症例ごとに異なりますが、相談してみる価値は十分にありそうです。
2025.09.24
コメント(0)
#緑茶東北大、緑茶中のカテキンが主要な歯周病関連細菌を死滅させることを確認/マイナビ・5種類の歯周病菌に対して効果、虫歯菌でも効果確認・歯周病予防に緑茶が役立つ可能性https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240822-3010252/【記事の概要(所要1分)】東北大学の研究チームは、緑茶に多く含まれるカテキン「エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)」が、主要な歯周病関連細菌に強い殺菌作用を示すことを明らかにしました。研究では、Porphyromonas gingivalisやFusobacterium属など5種類の歯周病菌に対して、2mg/mlのEGCGを4時間作用させると全てが死滅し、う蝕原因菌のStreptococcus mutansよりも感受性が高いことが確認されました。EGCGは細菌の代謝を抑制することで増殖を止め、死滅に導くほか、菌体を凝集させて唾液中から除去しやすくする働きも示しました。特に歯周病菌は細胞壁が薄いグラム陰性菌であるため、EGCGの影響を受けやすい可能性が示唆されています。ただし、今回の実験は浮遊状態の細菌で行われたため、実際のプラーク形成や口腔内での効果は今後の検討課題とされています。緑茶カテキンの抗菌作用が歯周病予防に役立つ可能性が期待されています。--------------------------1年ほど前に取り上げさせていただいた記事です。日本にある歯医者さんの件数は約66000件にも達し、コンビニの約58000件を上回る程です。歯医者さんが、虫歯治療だけではとても維持出来ないという現状は、歯周病菌などが健康にどのような影響を与えるかの研究が盛んに行われている裏返しだなと感じるのですが、そのおかげで、口腔の状態が全身の健康と関係することが次々と明らかになってきています。こちらの研究は、歯医者さんではなく、お茶の研究なのですが、大変にタイムリーなものであると思っていました。この他にも、口腔と茶カテキンの研究は数多く進められているのですが、ヒト臨床の結果はまだ出ていません。まあこの辺は、金のかかるヒト臨床の実施で、どれほどのリターンがあるかがポイントとなってきますから、珍しくもなんともなく単価も低い緑茶では、なかなか難しいものです。それでも、商品化へと近づいているものも中にはあるのは興味深いところです。さて、ではこの東北大学の研究から、単純に緑茶を使って、口腔の健康維持を図っていこうとすると、いったいどうしたらよいのかを考えてみました。1.お茶をそのまま飲むだけでは不十分緑茶に含まれるEGCGは唾液で希釈される上、口腔内にとどまる時間が短いため、研究ほどの高濃度・持続性は得られにくい。2.口腔内にとどめる工夫・緑茶で「軽く口をすすぐ」ようにして飲む。・食後や間食後にうがい代わりにお茶を口に含むと、口腔表面にEGCGが触れる時間が増える。3.濃いめの緑茶や抹茶がよいEGCGは玉露や抹茶に比較的多く含まれます。粉末状の抹茶は茶葉ごと摂取するため、摂取量はより多くなる。4.歯磨きとの併用が効果的フッ化物入り歯磨きとカテキンを組み合わせると、相乗効果でむし歯予防効果が強まることが既に確認されているようです。だいたいこんなところでしょうか。私が少し懸念するのは、いくら緑茶が口腔衛生に役立つからと言って、あまりに摂りすぎるとカフェイン過多になってしまうのでは、ということです。また、よく言われることですが、茶渋による歯の黄ばみもありますね。それらを考えると、歯医者さんと相談の上、適度にやるのが良策と言えそうです。
2025.09.22
コメント(0)
#乳がん乳がん血管擬態を制御する新規分子発見、診断・治療応用へ期待-慶大ほか/医療NEWS・血管擬態がある場合は完治不可例が多い・マウス実験、腫瘍増大は血管新生ではなく血管擬態の増加によると判明https://www.qlifepro.com/news/20250919/ang-1-iso6-2.html【記事の概要(所要1分)】慶應義塾大学らの研究グループは、乳がんの進行や転移に関わる「血管擬態」を制御する新たな分子として、接着関連タンパク質Ang-1の新規アイソフォーム「Ang-1 iso6-2」を発見しました。血管擬態は、がん細胞が血管のような通路を自ら形成し、治療を難しくする現象ですが、これまで診断の指標となる分子が不明でした。研究では、乳がん細胞でAng-1を欠損させると血管擬態が促進し腫瘍が拡大することを細胞実験とマウス移植で確認。さらにAng-1 iso6-2を再発現させると血管擬態が抑制され、ヒト乳がん組織でもがん部では発現が低下していることが分かりました。これにより、Ang-1 iso6-2は乳がんの診断マーカーや治療標的となる可能性が示され、早期診断や予後予測、新しい治療法開発、さらには他のがん種への応用も期待されています。----------------------このリリースは、一つ重要な発見を含んでいますね。それは、がん細胞が増えていく原因が、血管新生よりも血管擬態だとわかってきた点です。血管新生が原因ではなかったということではなく、血管擬態が大きな役割を担っていた、と言う方が妥当かと思います。これまで、がんが大きくなるのは血管新生が主な原因と考えられており、実際、多くの抗がん剤はこれをターゲットにしたものです。ところがこの研究では、乳がん細胞でAng-1を欠損させたマウス腫瘍は有意に大きくなった、のです。このことは、がん研究の常識を一部塗り替えるほどのインパクトではないのかな、と思います。また、既存の血管新生阻害薬では効かない理由を、一部説明できる可能性もあります。この視点が確立すれば、がんは増大にあたって血管を増やす他に、血管のようなものを作る、という考えで新しい治療戦略が見いだされることになるでしょう。言わば、がんを兵糧攻めにするために血管を止めるだけではなく、この血管擬態をも止める必要が見いだされるわけです。こちらの研究の現在地は、その血管擬態に関わる”サイン”が見つかったということですから、がんの悪性度の把握や、先回り戦略に役立てられるものと言えそうです。
2025.09.19
コメント(0)
#食で健康に捨てるのはもったいない!ナスのヘタに含まれる注目の成分とは【管理栄養士が解説】/yoga・ヘタに含まれる天然成分「9-oxo-ODAs」がHPV関連疾患→子宮頸がんに有効な可能性(動物実験)・ナス自体、抗酸化成分豊富に含むhttps://yogajournal.jp/29015【記事の概要(所要1分)】普段は切り落として捨ててしまうナスのヘタですが、最近の研究で健康効果が注目されています。名古屋大学の研究では、ヘタに含まれる天然成分「9-oxo-ODAs」が、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患、とくに子宮頸がんに対して有効な可能性を示し、がん細胞の自死を誘導する作用や動物実験での抗がん効果も確認されました。ナス自体も皮にはアントシアニン、果肉にはクロロゲン酸といった抗酸化成分が豊富で、丸ごと食べることで健康効果が高まると考えられます。調理の際はトゲのあるガクを取り除き、固いヘタ部分は加熱して炒め物や味噌汁に使うと食べやすいです。効果の詳細は今後の研究次第ですが、これまで捨てていた部分を工夫して取り入れることで、健康維持に役立つ可能性があります。-----------------名古屋大チームによる、なすのへたに関する研究は以前とりあげさせていただきましたから、私もよく覚えています。HPV陽性の子宮頸がん細胞において、増殖抑制とアポトーシスの誘導が見られたことが報告されています。また、細胞周期、P53経路の変化など、何がその効果に関与しているかまで見出されているようです。https://www.nature.com/articles/s41598-023-44365-3?utm_source=chatgpt.com更に、同系統化合物が卵巣がん細胞など、他のがん細胞系でもアポトーシス誘導が報告されています。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25724148/さて、このなすのへたに関する研究ですが、現状どのようになっているかというと、残念ながらヒトでの効果はまだ確認されていません。がんへの治療効果を確認するために、本格的な治験を実施するのはハードルがかなり高くなります。もし、効果があらわれない場合には致命的ですから。ではこの記事は、単なるちょうちん記事で意味はないのかと言うと、私はそうは思いません。食は、味の楽しみだけではなく、健康増進への楽しみでもあるからです。なすそのものが、皮に含まれるポリフェノールによって活性酸素消去や脂質過酸化抑制作用が強いことは、古くから知られることです。また果肉にも実は、抗炎症やアポトーシス誘導による抗腫瘍メカニズムが存在しているとの報告が多数の研究により示唆されています。更に、食物繊維が便秘対策になります。そして、なずは水分を多く含みますので、口内炎などがあっても、比較的摂取しやすい食品だと言えます。つまり、がん治療中の方が、味の楽しみとしても、健康増進への楽しみとしても、摂取するのにとても向くものの一つだろうと、私は思います。へたも食べてしまうというのは、ちょっとした期待とかお守り程度のものかも知れませんが。キャベツやブロッコリーに代表されるように、体に良いよ、ということがわかっている食品は数多くあります。ただそればかり食べているわけにもいきませんから、なすもまたそのローテーションに入れて、食されるのが良いと思います。
2025.09.19
コメント(0)
#食で健康に美味しいだけじゃない!“カレー粉”に秘められた驚きの効果とは?【管理栄養士が解説】/yoga・クルクミンによる強力な抗酸化作用、抗炎症作用・抗菌作用、腸内環境を整えるhttps://yogajournal.jp/28923【記事の概要(所要1分)】カレー粉に含まれるスパイスには、体を元気に保つ多彩な力があります。ポリフェノールによる強力な抗酸化作用は、細胞の酸化を防いでシミやしわを抑えるだけでなく、がんや生活習慣病の原因にもなる活性酸素の働きを和らげ、体を内側から守ってくれます。さらに、抗炎症作用によって慢性的な炎症を抑え、動脈硬化や糖尿病などのリスク低下にもつながります。免疫力アップにも関与し、腸内環境を整えたり、殺菌作用で細菌やウイルスから体を守る働きも期待できます。特に注目されるのがターメリック由来の「クルクミン」で、強い抗酸化作用と抗炎症作用をあわせ持ち、肌の老化を防ぎ、全身を若々しく保つサポートとなります。海外ではクルクミンががん治療の副作用を和らげる可能性や、がんの増殖を抑える働きがあるとの研究も進んでおり、国内でも将来的な新しい治療の候補として注目されています。--------------------------あえて”カレー粉”としているところがポイントです。カレールーもカレーには間違いないのですが、その多くで風味を出すための油脂や小麦粉、砂糖、塩などがかなり含まれています。また、肝心のスパイスが少なめになりがちです。味は美味しいし、作りやすさも抜群なのですが、カレールーでは摂取できるクルクミンは少量になることが多いでしょう。ただ、カレールーを使うことで、例えば、たくさん野菜が入ったカレーが簡単に出来たりもするので、とにかく野菜を取りたい時などは便利ではあります。クルクミンの健康効果を狙ってカレーを摂取する場合、やはりカレー粉(そのままですが)がおすすめです。S&B純カレー、GABANカレーパウダーなどがあります。ではカレー粉で健康効果を引き出すためにはどんな食べ方があるでしょうか。一つは、油と一緒に摂ることです。炒め物に使う、オリーブオイルとあわせてスープに使う。などなど。私がよくやるのは、多めにポトフを作っておいて、残りを翌日カレー粉を入れるとかなり美味しくなります。大事なポイントとしては、煮込み過ぎないことです。クルクミンは熱に弱いので、仕上げに使うようにしてください。カレー粉は調味料として使いやすいので、カレー風味がお好きな場合は、どんどん使えばよいと思います。ヨーグルトとはちみつに少量のカレー粉を入れると美味しい、という説もありますので、よろしければお試しください。
2025.09.18
コメント(0)
#がん治療研究難治性のがん治療、"最終兵器"として世界中で注目されている「アルファ線療法」とは/マイナビ・従来のX線、ベータ線より強力・分子標的薬によりがん細胞を的確に攻撃→前立腺がんで効果確認・2030年実用化が見込まれているhttps://news.mynavi.jp/premium/article/20250918-3442681/【記事の概要(所要1分)】アルファ線療法(TAT:Targeted Alpha Therapy)は、分子標的薬と放射性同位元素を組み合わせ、がん細胞だけを正確に攻撃する新しい治療法です。従来のX線やベータ線と異なり、アルファ線は飛距離が極めて短いものの破壊力が強く、わずかな量でもがん細胞を効率的に壊せるのが特長です。これまで治療に使えなかったアルファ線を活かせるようになったのは、がん特有のたんぱく質を狙える分子標的薬の登場によるもので、診断と治療を一体化した「セラノスティクス」という新しい枠組みが誕生しました。代表的な放射性同位元素「アクチニウム225(Ac-225)」では、特に前立腺がんなどで高い効果が報告されており、他にも鉛212などの開発が進んでいます。世界的に開発競争が激化し、日本も国立機関や大学を中心に体制を強化中で、2030年頃には多くの病院で実用化が期待されています。既存の治療が効かない難治性がんに対し、新たな希望をもたらす“最終兵器”として注目されています。------------------がん細胞の表面にのみ存在している標的分子(特有のたんぱく質)にジャストで結合出来る分子標的薬を見つけ、これに、アルファ線を放出する放射性同位元素(これがアクチニウム225など)を混ぜ込んで注射します。血液を通じてそのアルファ線はがん細胞に到達して標的分子と結合し、がん細胞を強力なパワーでやっつける、と。ものすごく簡単に言えばこういうことで間違っていないと思います。アルファ線というのは、少量で大きな力を発揮しますが、これのみだと正常細胞まで破壊してしまいます。そこで大事なことは、がん細胞のみに到達させることで、分子標的薬の重要な役割となります。日本では、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに対し、ラジウム223という療法が承認されています。アルファ線治療としては、これのみです。ラジウム223は、骨転移に効果を発揮するのですが、骨以外の臓器には効きにくいようです。一方、現在研究が進むアクチニウム225、つまり次世代型のアルファ線治療は、標的分子を持っていれば全身どこのがんでも攻撃は出来ることになっています。アクチニウム225の日本での臨床試験はまだ始まったばかりです。対象は高リスク局所前立腺がんです。アクチニウム225の国内製造の見通しがついており、国立がん研究所やQSTなど日本でも最高の研究機関が主体となって開発を進めています。海外データとしては、長期追跡での奏効・生存延長の示唆が報告されており、安全性も概ね良好です。安定供給への道が出来ている点で、日本でのアクチニウム225によるアルファ線治療の実現が期待できます。そして臨床試験も進んでいます。
2025.09.18
コメント(0)
#がん治療研究【個別化がんワクチン】モデルナ+メルクは28年までの申請視野、NECも開発進展/AnswersNews・モ+メ:悪性黒色腫・肺がん、ビオンテック:進行がん治療への応用検討・NEC:臨床試験中→頭頸部がん全16人2年以上再発なし(P1)、免疫CP阻害薬併用で更なる期待https://answers.ten-navi.com/pharmanews/30917/【記事の概要(所要1分)】がん治療の新しい希望として「個別化がんワクチン」の開発が世界的に進んでいます。これは、患者ごとに異なるがん細胞の遺伝子変異から生じる「ネオアンチゲン」をAIや計算科学で解析し、その情報をmRNA・DNA・ペプチドなどの形でワクチン化し、免疫細胞に学習させてがんを狙い撃ちする治療です。つまり、一人ひとりの「オーダーメイドがんワクチン」です。米モデルナはメルクと組み、悪性黒色腫や非小細胞肺がんを対象にP3試験を実施中で、早ければ2028年の承認申請を視野に入れています。ビオンテックも開発を進め、進行がん治療への応用が検討されています。いずれも抗PD-1抗体「キイトルーダ」との併用療法で、再発予防を目的とするアジュバント療法としての実用化が期待されています。国内ではNECがAI技術を武器に、独自のアルゴリズムで高精度のネオアンチゲン予測を行い、2種類のワクチン候補を臨床試験中です。ウイルスベクターの「TG4050」では、頭頸部がん患者16人全員が2年以上再発なく経過するというP1試験結果が報告されました。経口投与型の「NECVAX-NEO1」も安全性と免疫応答を確認し、今後は免疫チェックポイント阻害薬との併用でさらなる効果が期待されています。市場規模は2030年に世界で445億ドル、日本でも2033年に37億ドルに達すると予測されており、がん治療の柱となる可能性があります。AIと免疫学が融合したこの分野は「究極の個別化治療」と呼ばれ、標準治療が終わった患者だけでなく、手術後の再発予防や進行がんの補助治療としても活用が広がる見通しです。-------------------がんワクチンについては、今後大きな進展が確実視されている療法と言えますが、その中でも開発をリードしているのか、モデルナ+メルク、ビオンテック+ジェネンテックです。モデルナは、その名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、コロナワクチンで名を馳せたあの会社です。現在、悪性黒色腫を対象とした臨床試験は既にフェーズ3まで進んでいます。また、非小細胞肺癌対象試験も同様にフェーズ3。この進展状況が、2028年までの申請を豪語する根拠と言えます。モデルナの強みは、mRNAワクチンの設計についても製造についても既に備わっているところです。商業科→一般化はもうすぐ、と言える状況です。薬の位置づけとしては、手術後の再発予防(アジュバント)として最も実用化が近いものと考えられます。そしてビオンテック+ジェネンテックは2番手として有力です。こちらは大腸がん、膵管がんでフェーズ2進行中。悪性黒色腫の1次治療としての試験では、フェーズ1で効果が確認できずに中止になったという経緯があります。こちらも、1次治療としてではなく、アジュバントに重点が置かれています。モデルナ勢ががん種を絞ってその効果を出しているのに対し、ビオンテックはまだその辺は模索中といった状況です。そのがんに効くか、その治療ラインで最も有効か、要するに、最も効果が出る使い方がまだわかっていないようです。モデルナもビオンテックも、手術後の再発予防→アジュバントがその主戦場になっているという点では共通しています。ご自分に該当する、という方も多くいらっしゃると思いますから、本当に、本当に期待が大きいものです。これまで、がんワクチンは効果が疑われていたものですが、個人の遺伝子変異に合わせることが出来るようになっている点で、その精度が格段に上がっていると言えます。再発予防ということで効果を示すことが出来れば、これは直接、長期生存への道が大きく開けてくることになります。免疫チェックポイント阻害薬と個別化がんワクチンの組み合わせが、次世代の主たるアジュバントになっていく可能性が益々高まっているように思えてなりません。ところで、NECがこの分野に参戦しているのは、ちょっと面白いところです。おそらく、日本ではがんワクチン最右翼ですが、ウィルスベクターや自社開発のバクテリアベクターを使用したもので、ウィルスベクターについては頭頚部がんで効果が確認されています(フェーズ1)。バクテリアベクターは、経口型、つまり飲み薬にすることが出来るようで、これが実用化されれば患者さんへの負担が激減しますね。NECのこのがんワクチンは、個人の遺伝子変異をAIで解析し、たった一つのワクチンを作り上げるというやはり個別化医療です。免疫チェックポイント阻害薬が効かない人への追加治療として期待されているようです。個人的には、経口型のバクテリアベクター版は大注目だと思っています。これが一定の効果が成せるとすれば、飲み薬でがんを治せる時代が到来しますからね。
2025.09.16
コメント(0)
#がん治療研究トリプルネガティブ乳がん、がん細胞とマクロファージの特定分子を介した転移機構を解明 筑波大ほか/医療NEWS・がん細胞が出す「GPNMB」が、免疫細胞マクロファージに作用しがんを守り進行させる・マウス実験→同阻害で肺転移著しく減少、がんへの免疫活性https://www.qlifepro.com/news/20250912/tnbc-2.html【記事の概要(所要1分)】筑波大学などの研究グループは、転移や治療抵抗性が強く治療選択肢が限られるトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新たな仕組みを解明しました。研究では、がん細胞が高発現する糖タンパク質GPNMBがシアル酸修飾を受けて免疫受容体Siglec-9と結合し、マクロファージを免疫抑制的な性質へと変化させるとともに、がん細胞自身の転移能力を高めることが示されました。さらに、がん細胞とマクロファージの間で自己増幅ループが形成され、腫瘍微小環境全体ががんの進行を助ける方向へと作り変えられていくことが確認されました。一方で、マウスモデルでSiglec-9の相同分子とPD-1を同時に阻害する併用免疫療法を行ったところ、肺転移が著しく減少し、免疫抑制性細胞の働きも抑えられることが分かこの成果は、GPNMB-Siglec-9軸がTNBCにおける進行と治療抵抗性の中核であることを明らかにし、将来的に新しい治療標的となる可能性を強く示しています。現在の治療に限界があるTNBC患者にとって、転移抑制や免疫環境の改善につながる新たな希望の道筋が示されたといえるでしょう。---------------がんは自分の周りの環境を上手に利用して、成長や転移を進めるのですが、その中でも大事なポイントが「腫瘍随伴マクロファージ(TAM)」と呼ばれる免疫細胞です。本来なら体を守るはずのマクロファージが、がんの働きかけによって逆にがんを助ける役割に変えられてしまうというのです。今回のこの研究は、がん細胞が大量に作り出す「GPNMB」という糖タンパク質がそのカギになっていることがわかったというものです。GPNMBは「Siglec-9」という免疫のブレーキ役のような受容体と結びつきます。するとマクロファージががんを守る性質に変化し、さらにがん細胞自身も転移しやすい姿に変わっていきます。この仕組みはがんとマクロファージの間で「悪循環のループ」を作り出し、がんがより強く広がっていく原因になっていたのだと。すごい発見です。悪の根源がわかったようなものです。そして、この情報をもとにマウス実験を行ったところ、免疫をブレーキしてしまうSiglec-9と免疫療法でお馴染みのPD-1という分子を同時にブロックすると、がんの転移が大幅に減ることが確認できたとのこと。マウス実験ですから、まだまだ可能性の領域を出ないものですが、難しいトリプルネガティブに新しい治療法になるかも、ということです。
2025.09.12
コメント(0)
#適度な運動95歳まで歩くために鍛えるべき「知られざる筋肉」があった 医師が教える「トレーニング法」/現代・国がん名誉総長垣添忠生氏、大腸がん、腎臓がんサバイバー、82歳で1025km踏破・前脛骨筋を鍛えること→毎日つま先立ちとかかと立ちを100回※10回ずつから始めるhttps://gendai.media/articles/-/156209【記事の概要(所要1分)】国立がん研究センター名誉総長の垣添忠生さんは、自ら大腸がんや腎臓がんを経験しながらも、82歳で「みちのく潮風トレイル」1025kmを踏破しました。その背景には、がんにかかってもここまで元気になれるという姿を示し、多くのサバイバーに希望を届けたいという思いがありました。歩く力を保つために大切なのは下半身の筋力であり、特に転倒予防に重要なのが「前脛骨筋」と呼ばれるすねの筋肉です。太ももの筋肉を鍛える人は多いものの、この筋肉を意識する人は少なく、垣添さんは毎日つま先立ちとかかと立ちを100回続けることで前脛骨筋を鍛えています。無理のない範囲で10回から始めれば誰でも取り入れることができ、継続することで歩行の安定につながります。歩くことは単なる運動にとどまらず、脳を活性化させ、人生を振り返ったり未来を考える時間を与えてくれるものです。カントやシュレディンガーのような偉人も歩きながら思索を深めたとされ、歩行は心の豊かさをも育みます。がんを経験しても、また高齢になっても、一歩を踏み出すことから新しい可能性が広がるという事実は、多くの患者に生きる力を与えてくれるでしょう。----------------垣添先生は、知り合いというわけではありませんが、カンファレンスなどでよくお見かけしてあいさつ程度させていただく機会がこれまで何度もありました。垣添氏のお話では、ご自身のがん治療の体験よりも、むしろ奥様の事が語られることが多いように思います。その体験を通して、より心情的思い入れ強くサバイバー支援にあたられて来られたのではと感じるのです。さておき、がん治療をされてから既に20年が経過しているのですが、そのご本人がおすすめされる「トレーニング」ですから、お医者様としてはもちろんですが、20年というエビデンスをお持ちがゆえに、説得力もまた感じます。歩く、ということがもたらすメリットは、思いのほか大きいものであることが、最近の研究でわかってきています。歩くことを続けるためには、やはり歩かなくてはいけないのですが、それにあたって特に気をつけて鍛えた方が良い筋肉が「前脛骨筋」なのだと。わずかなトレーニングで鍛えることが可能なようですから、実践されてはどうかと思います。
2025.09.11
コメント(0)
#多発性骨髄腫多発性骨髄腫と共に明るい未来を生きる:新薬「タービー」の登場とその意義/オンコロ・奏効率が従来30%から70%超に改善、完全奏効3割以上(日本人ではほぼ半数)・週1または隔週投与・余命3年宣告から12年生存中例https://oncolo.jp/news/250909ra02【記事の概要(所要1分)】多発性骨髄腫は再発を繰り返し、標準治療を使い切った後は選択肢が乏しくなる難しい病気ですが、そんな中で2025年8月に新しく登場した二重特異性抗体「タービー(一般名トアルクエタマブ)」は、大きな希望の光として注目されています。これまでの二重特異性抗体が骨髄腫細胞のBCMAを標的としていたのに対し、タービーは世界で初めてGPRC5Dを標的とし、T細胞のCD3と結びつけてがんを攻撃する仕組みを持ちます。臨床試験では奏効率が70%を超え、従来の約30%を大きく上回り、しかも完全奏効に至る患者が3割以上(日本人ではほぼ半数)という深い効果も示されました。週1回または隔週の投与が可能で、CAR-T療法の適応外の人やBCMA標的治療後の再発にも使える柔軟性があり、今後の治療の幅を広げる存在となっています。副作用として味覚障害や皮膚・爪のトラブルはあるものの、感染症リスクが比較的抑えやすく、安全性にも工夫が見られます。セミナーでは、実際に再発後も治療を続ける平山美穂さんが登壇し、診断時は絶望を感じたものの「治療を続ければ新薬の恩恵を受けられる」との医師の言葉に支えられてきた経験を語り、新薬登場は命に直結する希望であり、治療の励みになると強調しました。「余命3年」と言われてからすでに12年、仕事や趣味を楽しみながら生きる今、「平均寿命まで生きたい」という新しい願いを持てるようになったと語り、同じ患者への力強いメッセージを送りました。
2025.09.10
コメント(0)
#がん治療 #自由診療「不治のがんに光明」それでも日本で広まらないのはなぜ? 『はたらく細胞』監修医が語る現実/AllAbout・プレシジョンメディシン・遺伝子変異に基いて最適の分子標的薬を選ぶ治療法・高費用、医療制度の壁・米国で普及、他国でも導入機運高https://allabout.co.jp/gm/gc/513776/【記事の概要(所要1分)】がん治療の新しい可能性として注目されているのが「プレシジョンメディシン(精密医療)」です。これは、患者ごとのがん細胞が持つ遺伝子変異を徹底的に解析し、その結果に基づいて最も適した分子標的薬を選び出す治療法です。従来の抗がん剤は「効くか効かないか分からない」という不確実さを伴いましたが、この方法では、標準治療を終えたステージ4患者の半数以上に効果が見られています。まさに「もう打つ手がない」とされた患者にとって、新たな光となる可能性があります。一方で、日本ではまだ十分に普及していません。理由の一つは費用の高さで、遺伝子検査に40〜50万円、治療薬は月額60〜100万円と高額な自費診療になってしまう点です。さらに、医療制度の壁もあります。臓器別に診療科が分かれているため、本来は有効な薬があっても「胃がんに肺がんの薬を使う」といった柔軟な対応が難しいのです。大学病院など大規模な施設ではガイドラインに縛られ、挑戦的な治療が進めにくい現実もあります。その中で、江戸川病院副院長の明星智洋医師は、自ら全国のクリニックをマネジメントし、プレシジョンメディシンを実践する数少ない医師の一人です。研究会を立ち上げ、産学連携を通じて保険診療化を目指し、日本のがん医療の新しい道を切り拓こうとしています。米国ではすでに広く行われ、台湾やインドネシアなどアジア各国でも導入の機運が高まっています。プレシジョンメディシンは、臓器別の治療という従来の常識を超え、「その患者の遺伝子に合った薬を選ぶ」時代を切り開こうとしています。--------------------------------日本でも遺伝子パネルが登場していますから、進行がんで標準治療が出来なくなった場合などは保険適用となっているものです。ただポイントとしては、その結果見つかった薬が「保険で使える薬」でなかれば、治療につながらないケースが結構多くなっているようです。ということは、治療へと踏み込んだ時に、依然として自由診療の領域にはみでてしまうものと言えます。日本には誇るべき標準治療がありますから、これを基本の治療・医療として考えるのは当然の流れと言えます。ただ、この標準治療を当然のものとせずに、一旦、概念的に捉える時、プレシジョンメディシンのアプローチが少し違うところにあるのが見えてきます。標準治療というのは、臓器別やステージ別に「平均的」に効く治療法のこと、と言えます。つまり、治験で効果が測定されてその平均が測られるのですが、これで「有意」→一定の人一定の効き目があるわかった時に、標準治療として承認され得るわけです。言うなれば、集団平均に基いた治療法です。一方、プレシジョンメディシンというのは、平均がどうかとか、集団がどうかとかの概念は基本的に存在していません。対象となる患者に合わせた治療、よく言われるところのオーダーメイド医療が相当してきます。これ、個人的には、あまりにも標準治療の標準化プロセスが標準概念化しているため、「プレシジョンメディシンはどれくらいの人に効くのかわかっていないんでしょ、だったらその治療は一か八かになるんじゃないですか」という考えに落ちていきます。しかし、治療法をあみだす概念がそもそも違うことを理解しておかなくてはと思います。標準治療は全体主義的治療、プレシジョンメディシンは個人主義的治療、政治じみてきますが、このようにすみ分けて良いかも知れません。一つ、プレシジョンメディシンを考える上でフィルターがかかってしまうのは、それが自由診療に該当してくるということです。日本ではとかく、保険外治療はタブー視されます。それは、故民会保険制度の特性とも言えますが、平等に同じ医療を受けることが出来る、医療は平等に施されるという根底意識がとても強く、保険外治療は金持ちの特権というような看板が最初についてしまうところがあると思います。それから、そもそも保険、保険外の混合医療が制限されているという、制度的問題があります。保険外治療を導入した時点で、基本的には保険治療を受けることが出来なくなってしまうというものです。もちろん、これには理由がありますから、悪手扱いしてはいけないものです。しかし結果的には、治療を「保険でいく」か「全部自費でいくか」その2択がいつも存在していることを意味しています。あとは、標準治療への信奉とでも言いますか、お医者がそもそも標準治療以上に科学的根拠が最も確かなものは存在していない、としている傾向が強く、それを医師ではない人も受け入れている状況があります。実際、それ(→標準治療が最も患者に効くという科学的根拠を有しているということ)は正しいと私は思っています。ただし、そこには前提条件に伴う”限界”が存在していることを認識しておかなくては、とも思うのです。標準治療とは要するに、RCTなど多数の臨床試験で有効性と安全性が検証されて、最終的には学会のガイドラインにまとめられた治療方法です。確かに「現時点で多くの患者に最も効果があると証明されている方法」 と題することは出来ますし、科学的に最も確からしい平均的解答と言えます。しかしその平均的効果に基いているということに限界は当然に存在しています。つまり、これが先述の概念の話に関係するのですが、要するに標準治療とは、多数派に効く治療のことなのであり、それが必ず個人に効く治療ではない、ということです。多数派ではなくなってしまう要素は、人間誰しも抱えているものです。人それぞれ、遺伝子が違います。生活習慣が違います。体質が違いますから。当然のように、限界はあるのです。まもう一つの限界は、新しい治療法をすぐには試せないということです。これはもう悩みの最たるものの一つですが、試験には相当な時間がかかりますからね。それ限界をも踏まえた上で、標準治療が最適解とするのが現代日本の大勢というわけです。しかし私は個人的に、最適解ではあってもただ唯一の答えなのか、というチャレンジもまた受けるわけです。その”限界”を補う一手法として、プレシジョンメディシンが位置付けられないのか、というもう一つの答えに導かれるのです。選択肢としてあってよいものだな、という感じです。言いたいことは、標準治療と自由診療であるプレシジョンメディシンは、患者さんの治療を主体で考えた時、対立する構造にはないということです。SNSやブログ或いは書籍などで、がん治療において、標準治療以外は敵だ、程の論説が繰り広げられていますが、それは本当にそうか、と。標準治療で効果が見込めない場合には、プレシジョンメディシンという流れの一つとして捉えても良いのではないか、と。もちろん、私がもしがんと診断されたら、標準治療を優先させての上、ということでもあります。私は不幸にも、そんなにお金持ちじゃないですから、がん保険をフルに使ってやれるかどうか、というところです。その辺は、もう一度保険内容を確認する必要があるでしょう。遺伝子パネルは保険診療とされているわけです。未来の標準治療候補として、プレシジョンメディシン他、幾分の自由診療を捉えて、保険か自費か、というような制度環境は改善してもらいたいと思いますね。
2025.09.09
コメント(0)
#小細胞肺がん抗SEZ6抗体薬物複合体ABBV-706が多くの治療を受けた再発・難治性の小細胞肺癌に有用な可能性【WCLC 2025】/がんナビ・約80名参加治験、約58%で腫瘍縮小の効果確認・特に2次治療の場合に77%と高い奏効率、かつ効果が数カ月持続・安全性良好https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/news/202509/590125.html【記事の概要(所要1分)】再発や治療抵抗性の小細胞肺がんに対して、新しい治療の光となり得る抗体薬物複合体「ABBV-706」が注目を集めています。SEZ6というがん細胞に多く発現する目印を標的にするこの薬は、従来の治療で限界があった患者さんにも効果をもたらす可能性が示されています。世界肺癌学会(WCLC 2025)で報告された第1相試験では、約80人の患者さんが参加し、ABBV-706を3週間ごとに投与したところ、全体でおよそ6割にあたる58%で腫瘍が縮小する効果が確認されました。特に2次治療として使われた場合には77%と高い奏効率を示し、しかも効果が数か月にわたり続いたことは大きな励みとなる結果です。さらに脳転移や白金製剤に抵抗性を示した患者さんにも奏効が見られ、治療の幅が広がることが期待されます。安全性の面でも、より少ない副作用で効果が得られる用量が明らかになり、推奨用量は3週ごとに1.8mg/kgと決定されました。これは副作用をできるだけ抑えつつ、治療を長く続けやすい投与設計であり、患者さんにとって安心材料となります。さらにこの薬は、米国FDAから希少がんに対する「オーファンドラッグ指定」を受けており、国際的にも開発が強く後押しされています。SEZ6を標的とする抗体薬物複合体は他にも研究が進んでおり、新しい治療の選択肢が広がっていく可能性があります。従来は有効な選択肢が限られていた小細胞肺がんに、ABBV-706は確かな希望を与えています。今後の臨床試験が進むことで、この治療が現実のものとなり、多くの患者さんに新たな選択肢を届けられる日が近づいていると感じさせる発表でした。
2025.09.09
コメント(0)
#がん治療研究免疫細胞でのY染色体喪失(LOY)ががんを促進する/nature・免疫細胞のLOYががんの治療抵抗性に関与・がん細胞と免疫細胞のLOYの同時進行を確認・喫煙はLOYを促進するhttps://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v22/n9/%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%A7%E3%81%AEY%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E5%96%AA%E5%A4%B1%E3%81%8C%E3%81%8C%E3%82%93%E3%82%92%E4%BF%83%E9%80%B2%E3%81%99%E3%82%8B/131808【記事の概要(所要1分)】米国シーダーズ・サイナイ医療センターの研究チームは、がん患者におけるY染色体喪失(LOY)が、がん細胞だけでなく免疫細胞にも起き、がんの進行や治療抵抗性に関与する可能性を示しました。特に腫瘍微小環境のT細胞でY染色体を失うと、腫瘍を攻撃する遺伝子の働きが弱まり、逆に免疫抑制的な性質を示すようになります。その結果、がん細胞が破壊を免れ、患者の予後が不良になることが明らかになりました。さらに、がん細胞と免疫細胞のY染色体喪失が協調して進むことも確認されました。喫煙などの環境因子もリスクを高めるとされます。今後、腫瘍内のY染色体状態を診断に活用できる可能性があり、免疫療法の効果予測や男女差の解明にもつながると期待されています。--------------------Y染色体というのは、特に性別を決める染色体として学校で習うので、聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。女性はXX、男性はXY、つまり、男性にしか存在しない染色体です。つまりこのY染色体というのは、生体としての男性が男性であることを決定づけるもので、精子の形成や男性ホルモンに大きく関わるものと考えられています。加齢によって、このY染色体は喪失しやすいものなのです。つまり、老化です。そして、一度失ってしまったものを再生することは出来ません。こちらの研究によると、喫煙がその喪失に大きく関係あるようです。ですから、この研究というのは、特に男性のがん対策に関わってくるものと捉えておいてよいと思います。さて、では男性で、老化現象が見られる40代頃から、このY染色体の喪失をどう気をつけておけばよいのか、ということがとりあえずの実践課題になります。喫煙を去れている方はやめること。喫煙は、最も強いリスク因子です。環境因子としては、大気汚染や有害物質から離れておくこと。他、肥満や慢性的な炎症も関連が疑われますから、食生活や運動の習慣づけは大事なってきます。Y染色体の喪失は、その進行を止めることは難しいですが、遅らせていくことは幾分は出来るでしょう。
2025.09.08
コメント(0)
#食で健康に芽まで食べると「がん予防成分」がたっぷり摂れる 冷凍コーナーでも買える「長生きする最強野菜」の名前/プレジデント・日本人9万人追跡でアブラナ科摂取多い男性がん死亡16%低下・玉ねぎ(ケルセチン)・にんにくは抗腫瘍・抗炎症作用、胃がん死亡34%低下https://president.jp/articles/-/86061【記事の概要(所要1分)】がん予防に関わる食事研究の知見を整理し、「毎日の献立に取り入れると総合的にリスク低下が期待できる食材」を紹介した記事。核となるのはアブラナ科野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)で、抗酸化成分スルフォラファンが豊富。特にブロッコリースプラウト(芽)は含有量が突出し、「冷凍ブロッコリー常備」も推奨される。日本人約9万人の追跡では、アブラナ科の摂取が多い男性でがん死亡が16%低下、全死因死亡も男女で低下が報告された。アリウム属の玉ねぎ(ケルセチン)やにんにくは抗腫瘍・抗炎症作用が示され、中国の比較試験やメタ解析で胃がん死亡34%低下、大腸がんリスク25%低下といった関連が紹介される。大豆のイソフラボン(ゲニステイン)は血管新生を抑え、複数研究の解析で胃・大腸・卵巣がんの死亡リスクが約50%低下と記載。きのこのβグルカンは免疫を高め、摂取量が多い群でがん発症34%低下、海藻のフコイダンは抗腫瘍・免疫賦活に加え化学療法の補助効果が示唆される。脂ののった青魚のオメガ3は抗炎症で、摂取が多い人は乳がん14%、肺がん21%、膵がん30%のリスク低下とされる。トマトのリコピンは抗酸化・血管新生抑制に働き、中国の研究で肝がんリスク37%低下、にんじん(βカロテン)は解析で肺がんリスク42%低下の関連が示される。サプリ単独の有効性は限定的とし、食品そのものを“バランスよく”継続して食べることを勧める—という内容。なお、いずれも主に観察研究の相関であり「がんを消す食品」ではないが、野菜・豆・海藻・魚を軸に、加工肉や砂糖の多い食品を控える食習慣が現実的な予防策になる、とまとめている。-----------------食べるものには、抗がん剤のような、がん細胞を殺傷してしまうような効果は期待出来ませんが、がん治療の助けとなるような食材は存在していると、私は捉えています。この記事に掲載されるのは、どのような仕組みでがん治療の助けになっているかまでは明確ではないけれども、統計的には食べている人の方がリスク低下の結果が見られているというものです。食事とがんは関係ない。何でも好きなものを食べるべき、というのは、私は基本的に賛成しています。それは、がんもがん治療も、体を衰弱させてしまう恐れがいつもあるため、身体の栄養状態を良好に保つことは、サバイバルにおいて必須だからです。ですから、食べれる時に食べておく、ために、好きなものを気にせず食べるのは合理的です。ただ、好きなものを食べてればよい、と言っても、カップ焼きそばが好きだからと言ってそればかり食べていれば、がんとは関係なく体がおかしなことになります。この記事で紹介される内容というのは、栄養バランスの観点からも、がん治療の観点からも、取り入れていけば良い「可能性がある」食材であると私は思います。どうせなら、こういうものを食べてはどうですか、という。食べるものとがん治療は無関係だということは、そろそろ言えない時代になってきているのでは、と。それでもむきになって、関係ない、好きにすればよい、というのは、ちょっと無理があるようにも思えますね。
2025.09.05
コメント(0)
#がん治療研究不要な細胞「食べさせて」除去 京都大学が新技術、がん治療など期待/日本経済新聞・がん細胞を”不要細胞”と認識させて貪食細胞に食べさせるという新手法になるか・マウス試験、悪性黒色腫の増殖を抑制・2030年代の実用を目指すhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF028RO0S5A900C2000000/★ネイチャー・バイオメディカル・エンジニアリング掲載論文↓https://www.nature.com/articles/s41551-025-01483-9【要約】研究チームは、死細胞の“食べられ”シグナルを認識するProtein Sを改変し、貪食細胞(マクロファージなど)が特定の生きた標的細胞を認識して取り除くよう設計した合成タンパク質Crunch(connector for removal of unwanted cell habitat)を開発。**メラノーマ(悪性黒色腫)**モデルや、CD19+ B細胞を標的とする自己免疫モデル(全身性エリテマトーデス)で、腫瘍抑制・病勢改善を示しました。ヒト版・マウス版ともに有効性が示され、**標的細胞の“貪食除去”**を利用する新規治療プラットフォームとして期待されます。【記事の概要(所要1分)】京都大iCeMSの鈴木淳教授らが、体内の“掃除屋”である貪食細胞に不要な細胞を食べさせて除去させる新技術を開発しました。自然界で「役目を終えた細胞」に目印を付けるたんぱく質Protein Sを工学的に作り替え、生きている特定の標的(例:がん細胞)に結合する合成タンパク質「CRUNCH」を設計。結合した標的を貪食細胞が認識して取り除きます。マウスの悪性黒色腫(メラノーマ)モデルでは腫瘍の増殖が抑えられ、自己免疫モデル(CD19陽性B細胞を標的)では過剰な免疫反応が鎮まり、病勢が改善しました。ヒト版・マウス版ともに機能が示され、標的を差し替えて応用できるモジュール式のため、老化細胞の除去や難治がんなどへの展開も期待されます。既存の免疫チェックポイント阻害薬のようにT細胞を“攻め”で活性化するのではなく、マクロファージ等の“片付け”機構を直接使う新しい発想が特徴です。論文はNature Biomedical Engineeringに掲載。とはいえ現段階は前臨床(マウス)で、ヒトでの安全性・オフターゲット影響・最適な投与法などの検証がこれから。研究チームはスタートアップ設立を準備しており、2030年代の実用化を目指すとしています。-----------------免疫療法の新しい一手として今後確立される可能性があるもの、という認識です。現在はマウス試験であり、これから多くのハードルが存在しているものの、”研究の価値”とでも言いましょうか、その画期性において、十分に「凄いもの」と捉えることが出来るのではないでしょうか。つまり、新しい免疫療法の中の機序なわけで、科学的なインパクトがかなり高いということです。ただ現時点で、がん治療として期待できる効果は未知数と言えます。マウスでメラノーマがどれほど除去されたのかと言うと、20~30%程度にとどまるようです。これは、単剤でがんを制圧するほどの効果があることが示されたわけではない、のです。安全性に関する事項がクリアにされた上で、実用に向けたフェーズに進む中で、恐らく、既存療法・別の療法との併用によって成果の上積みを狙うことになってくるのではないかと思います。ただ、がんを完全に除去されないままでも、長く生きることが出来る患者さんが増えてきている昨今ですから、そういう方に新しい選択肢をもたらす可能性があります。というのは、これまで効き目を示さなかったがんについて幾分は効く可能性があることと、免疫不全下でも効果が期待できるからです。順調にこの研究が続くとして、現状の患者さんにとって可能性があるのは、まず治験参加です。これは楽観的に見積もると、数年内ではないかと思います。
2025.09.04
コメント(0)
全17件 (17件中 1-17件目)
1


