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#がん治療研究人工甘味料はがん免疫療法の治療効果を妨げる?/CareNet・スクラロース摂取が多い進行メラノーマ、非小細胞肺がんで低下確認→腸内細菌叢を変化させアミノ酸の腸内レベルが低下か・アルギニン、シトルリン(つまりアミノ酸)補給により回復https://www.carenet.com/news/general/hdn/61281【記事の概要(所要1分)】人工甘味料「スクラロース」ががん免疫療法の効果を妨げる可能性。対策は“あるアミノ酸”の補給?米ピッツバーグ大学の研究チームが発表した新たな研究により、人工甘味料の一種「スクラロース」(ダイエット飲料などに使われる)が、がん治療に用いられる免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)の効果を低下させる可能性があることが明らかになりました。対象は進行性メラノーマや非小細胞肺がん(NSCLC)の患者などで、スクラロースの摂取量が多い群では、治療効果の指標である奏効率や無増悪生存期間が有意に低下していました。この現象の原因は、スクラロースが腸内細菌叢を変化させることで、T細胞の機能に不可欠なアミノ酸「アルギニン」の腸内レベルが低下し、免疫反応が抑制されるためと考えられています。マウス実験でも、スクラロースを含む食事を与えたマウスでは、抗PD-1抗体の効果が弱まり、腫瘍が増大し、生存率も低下しました。しかし注目すべきは、アルギニンやその前駆体であるシトルリンを補給することで、免疫療法の効果が回復したという事実です。これにより、ダイエット飲料などを避けられないがん患者にも、栄養面での介入が有望な対策になる可能性が出てきました。現在、研究チームはシトルリン補給がスクラロースの悪影響をどの程度打ち消すかを検証する臨床試験を計画中で、今後の進展が注目されます。免疫療法を受けている方は、人工甘味料の摂取について一度医師と相談することが望ましいかもしれません。---------------------------人工甘味料によって腸内細菌叢の多様性が失われる・・・という課題は長く続いているものですが、これが免疫チェックポイント阻害薬の成果に影響しているとなると、事は一層深刻だと言わざるを得ません。もちろん、この研究は最終的な結論を見ているものではありませんが、危険性と捉えてもよいと私は思います。ただし、何が原因で(要するに)免疫をだめにしてしまっているのかを概ね突き止めているところに、この研究の優秀さがあります。アミノ酸を補給することです。実はこれらのことは、何も免疫チェックポイント阻害薬でがん治療をされている方だけへの警鐘でも救いでもありません。スクラロースは日常的に摂取する可能性があるものですし、免疫力を良い状態に保つことは健康を維持する上で必須です。スクラロースは、カロリーオフ系や砂糖ゼロ系の食品を中心に実の多用されている甘味料です。砂糖の約600倍もの甘さを発揮し、しかも熱にも強いですから、メーカー側としてもぜひとも使いたいわけです。カロリーオフ、砂糖ゼロ系を避けるというのは、得策になってくる可能性はあるのですが、そういう表示はなくとも、スクラロースはよく使われています。調味料やソース、めんつゆやノンオイルドレッシング、のむヨーグルト、高たんぱく系のヨーグルト、ゼリー、プリン、グミ、クリームパン、ケーキシロップ、缶飲料のミルクティー、甘い缶コーヒー、缶チューハイ、口腔ケア系のトローチ、マウスウォッシュ・・・これ生活をしている上で、事実上、完全に避けることは難しいものです。だからこそ、アルギニンやシトルリンなどでアミノ酸を適度に意識しておくことは有意義かも知れません。アルギニンを含む食品は、ナッツや種子類、豆腐大豆製品、魚・肉・卵、穀類シトルリンは、なんと言ってもスイカが多く含まれます。ウリ科の野菜にも含まれますが少量です。特にアルギニンを含む食品から気づかされることは、バランス良く食事を摂るということです。結構入っている食品が多いですから、何かに偏った摂取していなければ摂れるのです。免疫のためだからとか、実際にがん治療中だからと、高容量でアルギニン含有食品を摂ったり、スイカを食べまくったりすれば、それはそれで、別の問題が出てきます。ナッツや大豆をやや意識して取り入れることが、現状での最善かなあと思います。
2025.08.31
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#がん治療研究腹膜転移型胃がんに有効なmRNAワクチンを開発、転移予防と治療で有効性を確認/MONOist・免疫CP阻害薬との併用で効果・長期的免疫記憶を司るTexprog細胞とがんを攻撃するTexint細胞療法を強化→腫瘍完全排除、再発防止実現に光・他のがん種への適用にも可能性https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2508/28/news009.html【記事の概要(所要1分)】“転移型胃がん”に挑む革新のmRNAワクチン、腫瘍を消失させ再発も防ぐ近畿大学の新戦略近畿大学と東京大学などの研究チームは、治療が難しい「腹膜転移型胃がん」に対して、腫瘍の消失と転移予防の両方に成功したmRNAワクチンを開発しました。これは、患者ごとのがん特有のネオアンチゲンを標的にした個別化ワクチンで、脂質ナノ粒子(LNP)に包んでマウスに投与。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)との併用により、がんを攻撃するT細胞が活性化され、がん細胞を破壊する効果が見られました。さらに、長期的な免疫記憶を司る「Texprog細胞」と、がんを直接攻撃する「Texint細胞」の両方が強化されることで、腫瘍の完全排除と再発防止が実現。これは、従来治療が効きにくかった胃がんへの新たな希望となる成果であり、今後、他のがん種への応用も視野に入れた個別化免疫療法の扉を開く可能性を示しています。
2025.08.30
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#膵臓がん「膵臓がん」を発症した際に「効果的な食べ物」はご存知ですか?医師が解説!/MedicalDOC・膵臓がんの予防・進行リスクを高める食品と、治療中に“体を支える”ための食事内容・控えた方がよい食品も紹介 他https://medicaldoc.jp/m/major-diseases/cancer/ca605/【記事の概要(所要1分)】膵臓がんは早期発見が難しく、進行すると体力を大きく消耗する過酷ながんですが、「食べ物」が治療の味方になることがわかってきました。この記事では、膵臓がんの予防・進行リスクを高める食品と、治療中に“体を支える”ための食事内容が詳しく解説されています。注目すべきは、治療を受ける体を守るために摂るべき具体的な食品です。高タンパク・低脂質の鶏肉や魚、大豆製品などは細胞修復や免疫維持に貢献し、柔らかく調理された野菜や果物は、消化しやすく体に優しい栄養源。さらに、ビタミンDを含む鮭や卵、抗酸化物質を豊富に含むベリー類やナッツは、がんの進行抑制や再発防止の可能性も期待されています。反対に、加工肉・赤肉・高糖質食品・飽和脂肪・アルコールはリスク因子として挙げられ、治療中には避けるべきとされます。--------------------------------食べ物や運動が、がん治療にどのような影響を及ぼすかについての研究がさかんになってきています。医療を受けずに食事だけでがんを治すというものではなく、がん治療を受けながら、どのような食事をすればよいのか、どのような運動すればよいのか、つまり長く生きることができるのかという研究です。医療界、好きなものを好きなだけ食べればよい、食べるものががん治療に与えるのはごくわずか、という”考え方”が依然として日本では主流のように思います。しかし、患者さんご自身にしてみれば、どうせ食べるなら何か治療にプラスになるようなものをとお考えの方も大勢いらっしゃるはずです。そういう「どうせ食べるなら」の根拠になる研究が出てきているのだと考えています。ただ、幾度となくこちらのブログでもお伝えしているのですが、食べたいものを我慢して食べたくないものを食べるというような状況があるとすれば、体力を維持していくことが優先であるケースが多いのですから、食べたいものをまず食べるべきです。その上で、十分な体力と食欲の中で、このような可能性のあるメニューを取り入れてみるのは大いにありです。状況にもよります。食欲がなく、食べなければ焦っている時などは、食べれるものをいつでも食べることが最優先です。食欲は大いにある。体重も大きな現象が見られないような場合は、メニューを気にしてもよいのでは、と。何よりも、食べることががん治療に向けての励みになるとすれば、悪い物やえらく高価なものを食べるわけでもないので良いことではないでしょうか。
2025.08.29
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#乳がん【承認】エンハーツ、ホルモン受容体陽性HER2低発現または超低発現の手術不能又は再発乳がんの治療薬として承認を取得/オンコロ ・HER2陰性のみの対象から”低発現”も対象になった意義は大→対象者増・低発現でも一貫した有効性を示しているhttps://oncolo.jp/news/250827ra02【記事の概要(所要1分)】8月25日、第一三共の抗HER2抗体薬物複合体エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)が、日本で「ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2低発現/超低発現の手術不能・再発乳がん(化学療法未治療)」に承認されました。これまで“HER2陰性”に一括りにされ、抗HER2療法の対象外だった多くの患者さんの中から、HER2がごく少量でも発現する層(低発現~“超低”発現)を治療対象として救い上げる点が最大の意義です。日本でこの層に対する抗HER2療法が承認されるのは初めてで、治療選択の地図が塗り替わります。根拠は国際第3相DESTINY-Breast06試験。主要評価項目で、エンハーツは標準的な化学療法に比べ無増悪生存期間(PFS)を13.2か月 vs 8.1か月へと延長し、病勢進行・死亡リスクを約38%低減しました。超低発現でも一貫した有効性が示されています。一方、全生存期間(OS)は追跡継続中で、確定的な結論はこれからです。安全性では間質性肺疾患に注意が必要です。咳・息切れ・発熱などの初期サインで早期対応(休薬・治療)が重要とされています。患者さんへの実務ポイントは3つ。①病理検査でHER2低発現/超低発現の再評価が可能か主治医に相談する②エンハーツの適用可否とベネフィットとリスクを個別に検討する③ILD対策を含むモニタリング体制を確認する初回化学療法へ進む前の“強い一手”が増えたことで、HR陽性・HER2陰性と告げられた多くの患者さんには新しい希望と言えます。
2025.08.28
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#骨肉腫骨肉腫の新たな治療標的を発見、がん幹細胞のPDK1-岐阜大ほか/医療NEWS・マウス試験_PDK1の働きを抑えたがん幹細胞を移植→腫瘍の進行・転移を著しく抑制・がん幹細胞の増殖能力低下、肺転移も改善・既存治療の効果向上にも期待https://www.qlifepro.com/news/20250821/pdk1-osteosarcoma-stem-cells.html【記事の概要(所要1分)】骨肉腫の治療において、治療抵抗性や再発の原因とされる「がん幹細胞」に注目が集まる中、岐阜大学などの研究チームが、がん幹細胞の性質を左右する重要な因子「PDK1」を発見しました。この酵素PDK1は、がん幹細胞のエネルギー代謝に深く関わっており、PDK1が高く発現している患者ほど生存率が低いことが判明。さらにPDK1の働きを抑えたがん幹細胞をマウスに移植した実験では、腫瘍の進行や転移が著しく抑制されるという結果が得られました。PDK1を阻害すると、がん幹細胞の増殖能力が低下し、肺転移も改善されることが示されており、PDK1は骨肉腫の治療における有望な新しい創薬ターゲットとなる可能性があります。この研究は、がん幹細胞を標的とした治療の重要性に新たな根拠を与えるものであり、既存治療との併用による治療効果の向上も期待されています。----------------------動物実験の段階ですが、これから良い進展が得られるように期待しています。PDK1について調べたところ、骨肉腫に限らず多くのがん種での研究が進んでいることがわかりました。●乳がんがん幹細胞(Breast Cancer Stem Cells, BCSC)においてPDK1が高発現しており、PDK1の抑制は幹細胞性(スフィア形成・幹細胞マーカー発現など)を低下させることが確認されています。PDK1高発現は予後不良とも関連しています。●肝細胞がんPDK1過剰発現は放射線抵抗性、転移能、がん幹細胞様表現型の獲得と関連しており、PDK1阻害により放射線感受性が回復し、腫瘍性が減弱しました。●頭頸部がんや他のがん種PDK1およびPDK2の阻害はがん幹細胞の特徴を抑え、薬剤耐性や転移能の抑制に有効であることが示されています。ただし、骨肉腫のがん幹細胞固有の制御系が存在し、これは他のがんとは異なるもののようです。創薬時の目指す方向、つまり標的としてはPDK1は共通項になってくるでしょうが、創薬そのもの設計レベルでは、がん種別のものが必要なってくる、と理解しました。
2025.08.27
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#がん治療研究iPSから免疫の「教育細胞」作製 京都大学、がん治療など応用期待/日本経済新聞・加齢で縮小の胸腺→免疫力低下、がん再発の一因・ヒトiPS細胞から多様な抗原に対応するT細胞→試験管内で胸腺再現に成功・強力ながん再発対策や”高機能”胸腺移植に可能性https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2543L0V20C25A8000000/ref.京都大学iPS細胞研究所リリースhttps://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/250825-180000.html【記事の概要(所要1~2分)】京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の研究チームは、ヒトiPS細胞から「胸腺上皮細胞(iTEC)」を作製することに世界で初めて成功しました。胸腺は免疫の“教育機関”と呼ばれる臓器で、T細胞に「敵(ウイルスやがん細胞)を攻撃し、自分は攻撃しない」というルールを教え込む重要な役割を担います。しかし胸腺は加齢とともに縮小し、免疫力低下やがん再発の一因になることが知られています。今回の研究では、iPS細胞にビタミンAの代謝産物「レチノイン酸」を加えることで、胸腺上皮細胞のマスター遺伝子が発現し、実際の胸腺と同様に皮質型・髄質型を含む多様な細胞集団へと分化しました。さらに、このiTECをT細胞の前駆細胞と組み合わせてオルガノイド(立体的な小型組織)を作製したところ、多様な抗原に対応可能な「ナイーブT細胞」へと分化できることが確認されました。これは“試験管の中で胸腺を再現する”画期的な成果です。従来のがん免疫療法(例:CAR-T細胞療法)は、がん細胞が抗原を変化させて免疫から逃れる「免疫逃避」が課題でした。しかし、胸腺機能を体外で再構築できれば、より多様性に富むT細胞を再生し、がん細胞の変化にも対応できる可能性があります。これは、がん再発リスクを下げる新たな治療法の道を開くと期待されています。さらに、この技術は先天的に胸腺を持たない「無胸腺症」や、治療や加齢で免疫が弱った人に対しても、免疫システムを再建する手段となり得ます。教授は「胸腺を体外で作り、そこから得られた多様なT細胞を移植する」未来像を描いており、がん患者にとっても大きな希望となる成果です。------------------------もちろん、試験管での実験段階ですからこれからまだまだ茨の道はあります。しかしこれ、個人的には、未来のノーベル賞候補ほどのインパクトを感じる成果だと思っています。老化によって胸腺が減少しますが、その老化の原因が胸腺の減少とも考えられます。それがもし、移植によって再現するばかりか、高機能化した胸腺が備われば、あらゆる病気や感染症などに対応できる可能性が出てきます。実用化をぼんやりと考える時、次の大きなステップは、どのようにして実験室から臨床に移行するか、です。そのために確保しなければならないのは、まずは再現性です。偶然出来るものではなく、何度も再現できるものではなくては使いものになりません。そして、安全性の確保。これも大きなハードルです。免疫暴走の危険性をどう抑えるか。また、iPS細胞の欠点とも言える、細胞のがん化もクリアしなければなりません。特にこの胸腺移植によって免疫の多様性が生まれますが、これがどう働くのかを長期で観察しなければならないでしょう。あとは、大量に培養出来るかという技術的問題。これ、自己細胞からでやるか、他の人の細胞からやるのかでまた変わってきますよね。そもそもどうやって胸腺を移植するよ、という外科的問題も残っています。こういう、再現性、安全性、培養・移植など技術の問題がクリアされた上で、やっと臨床応用へのステップに進めるものと考えます。道のりは、正直、長いと言わざるを得ませんが、新しく画期的な治療法として、また、iPSを応援する気持ちから、とても期待しています。
2025.08.26
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運動と食事が再発リスクを下げる-ステージⅢ大腸がん研究からの示唆-ダナ・ファーバーがん研究所/Ref.ecancerASCO2025で発表された論文から、注目すべきものをピックアップしてみました。https://ecancer.org/en/news/26547-asco-2025-pro-inflammatory-diets-associated-with-worse-outcomes-for-stage-iii-colon-cancer?utm_source=chatgpt.com運動と食事が再発リスクを下げる-ステージⅢ大腸がん研究からの示唆-ダナ・ファーバーがん研究所/Ref.ecancer・抗炎症食と高頻度運動の組み合わせで死亡リスクが最大63%低下ステージⅢ結腸がん患者で、「炎症を引き起こす食事」が死亡リスクの悪化と関連しており、観察研究の結果がその関連性を示しています。この研究は、教育付きがん学会(ASCO)2025年年次総会で発表されました。研究対象は、米国ダナ・ファーバーがん研究所らが実施したコホート研究。術後の結腸がん患者の「食事パターン」と「生存率」との関係に焦点を当てています。●研究背景と目的「がん治療後に再発リスクをできるだけ下げて、生存率を改善するには、どんな食事をすればよいか?」という質問は非常に多いです。しかし、診断前の大腸がんリスクに関する研究は多い一方で、診断後の生活習慣(特に食事)が治療結果にどのように作用するかは不明だったため、本研究に着目されました。●研究の対象と方法第三相臨床試験(CALGB/SWOG 80702)参加者約2,500人のうち、1,625人を対象にした追跡調査。対象患者:ステージⅢの結腸がんで、手術後に化学療法を受けた患者。平均年齢は約61歳。食事習慣の評価:食事内容を、18種類の食品群を元に算出される「EDIP(Empirical Dietary Inflammatory Pattern)」スコアで評価。高スコアは“炎症を促す食事”、低スコアは“炎症を抑える食事”を表します。調査のタイミング:治療グループに割り当てられてから6週間後と、14-16か月後に、食事と運動の習慣をアンケートで記録。●主な結果(生存率への影響)◯食事の影響最も炎症性の高い食事をしていた患者(EDIP上位20%):下位20%(抗炎症食を多くとっていた患者)と比較して、死亡リスクは87%も高い結果でした(ハザード比 1.87)。無病生存期間(再発や進行がない期間)には有意な差は認められませんでした。◯運動習慣の影響週に9MET時間以上(例:速歩を1時間×3回、またはジョギング1時間弱)運動していた人と組み合わせて分析。抗炎症食+高頻度運動グループでは、死亡リスクが63%も低下するという、最も良好な生存結果が得られました。抗炎症薬使用の有無やアスピリン使用、治療レジメン(3か月vs6か月)の違いは、この関係には影響しないことが確認されています。●医師のコメントSara Char医師(研究発表者):「炎症を抑える食事と運動を組み合わせることで、ステージⅢの結腸がんの生存率が大きく改善する可能性を示した」と強調。Julie R. Gralow医師(ASCOチーフメディカルオフィサー):「医師自身が患者に対して、いわば「良い食事と運動を処方」すべき時代が来た」とコメント。生活習慣そのものが治療の一環となるという流れへの期待がうかがえる。●今後の展望より若年での発症や転移がん、他のがんタイプにこの結果が適用できるか検討予定。食事や運動が体にどのように作用して、生存率に繋がるのか、その生物学的メカニズムを解明する研究も進行中です。【まとめ】ステージⅢまで進行した結腸がんでも、食事と運動という生活習慣の改善が、生存に大きな影響をもたらす可能性があることが科学的に示されました。特に、「野菜中心で砂糖や加工肉を避ける」「週に適度な運動を継続する」のは治療段階でも十分に意味のある行動と言えます。主治医と相談の上、サポーティブな生活習慣を構築することは、患者さんにとって“自分でできる治療の一歩”とも言えるのではないでしょうか。
2025.08.23
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#がん治療研究免疫不全状態でも抗腫瘍効果が期待できる「がん細菌療法」を開発 北陸先端大ほか/医療NEWS・化学療法、放射線治療などを受けた患者の多くは免疫不全状態に→免疫不全状態でも効果があることを確認(マウス)※"Nature Biomedical Engineering"に掲載https://www.qlifepro.com/news/20250821/aun.html【記事の概要(所要1分)】北陸先端科学技術大学院大学を中心とする研究チームは、免疫細胞に頼らずに抗腫瘍効果を発揮する新しいがん治療「AUN(阿吽)」を開発しました。第一三共、筑波大学との共同研究であり、成果は『Nature Biomedical Engineering』に掲載されました。この「AUN」は、2種類の天然細菌が“阿吽の呼吸”のように協調し、腫瘍内で次のような働きを行います:・がん細胞や腫瘍血管を選択的に破壊・細菌構造の変化で抗腫瘍効果を強化・副作用(サイトカインストームなど)の抑制従来のがん免疫療法は、T細胞など免疫細胞の力を必要としており、免疫不全状態の患者では効果が限定的でした。AUNは免疫細胞を使わずにがんを攻撃するため、免疫が低下した患者にも適用できる可能性があります。マウスやヒト腫瘍モデルでも明確な腫瘍抑制効果が確認されており、今後は実用化に向けたスタートアップの立ち上げも進行中です。150年の歴史を持つ「がん細菌療法」が、新たな科学的裏付けとともに現代医療に蘇ろうとしています。------------------------再びの取り上げになります。過去をあさると、2年前からこの研究については取り上げています。なんと言っても、体に負担にかかるがん治療を経ている方にも効く可能性があるということがポイントです。更に、重大な副作用が回避できることも大きなメリットです。これまでの試験は、全て細胞レベルか動物によるものばかりですが、そのどれもが素晴らしい結果となっています。特にヒト腫瘍細胞での試験でコンスタントに結果が出ていることは、今後開始されるだろうヒト臨床試験での良い結果を予想させるものです。既に第一三共という企業との取り組みとなっている点も実用化を考えると心強いところです。
2025.08.22
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#がん治療研究がん患者の死亡リスク「継続的な運動」で低下 追跡調査で判明/日経Gooday●運動量が多いほど総死亡リスク低下、ガイドライン以上の運動(週15メッツ・時以上)では最大57%の死亡リスク低下●10種がんで運動を継続していた人は死亡リスクが有意に低 他https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/15/050800004/080500303/?ST=doctor【記事の概要(所要1分強)】がんと診断された中高年者でも、診断から1年以上経過後に中強度〜高強度の運動(MVPA)を継続して行うことで、死亡リスクが大きく下がることが、米国の大規模な統合解析により明らかになりました。研究は、結腸がんや乳がん、肺がん、腎臓がんなど11種のがんを経験した9万人超を対象とし、平均10.9年の追跡調査を行ったもの。運動量が多いほど総死亡リスクが低下し、ガイドライン以上の運動(週15メッツ・時以上)では最大57%の死亡リスク低下が見られました。さらに、10種類のがん(例:口腔がん、子宮体がん、膀胱がん、前立腺がんなど)で、運動を継続していた人は死亡リスクが有意に低く、ガイドライン未満の軽度な運動でもリスク低下が認められるがん種も複数ありました。特に口腔がんでは56%、子宮体がんで50%のリスク減少が確認されています。この研究結果は、がん治療後の運動習慣が生存率の改善に寄与する可能性を示しており、医療従事者が治療後の患者に対して運動を勧める強い根拠となると考えられます。がん経験者にとって、無理のない範囲での継続的な運動が命を守る鍵になるかもしれません。---------------------------こちらの研究を元にした記事はここ数数週間で多く出てきていますから、既にご存知の方も多いかと思います。そこで運動を開始するのは素晴らしいことではあるのですが、必ず担当のお医者様と相談されてからでお願いします。体の状態は人それぞれ皆違いますし、体力もまた違いますから。その上で、特にこの記事からどんな運動がおすすめできるかを考えてみました。まず大事なことは「継続」です。この研究では、中強度~高強度の運動を習慣化することでそう死亡リスクが大幅に低下した、とあります。今まで全く運動をしていなかった人が、中強度~高強度の運動を開始すると、かなり高い確率でケガをされます。ケガをすれば継続することも出来ません。また、あまりにもしんどいと、やる気が無くなってしまってモチベーションがあがりません。これもまた、継続を阻害してしまうことになります。そこで私が考えるのは、「徐々に上げていく」という基本コンセプトです。これは私自身の経験からの着想なのですが、毎日継続出来る程度の強度を見つけてそれをまずはルーティンにするということです。例えば、ウォーキングするとして、私がおすすめするのは、足踏みからの開始です。スマホのアプリなどでメトロノームを用意して、1分間に120bpm、つまり120歩にセット。それに合わせて足踏みします。30分を3回(3日)連続でできるようになったら、120bpmはそのままにして今度はももを高めに上げるなど強度を高めます。それも出来るようになったら、130、140、150bpmと上げていきます。そして次は外に出ます。実際に外を歩くのですが、足踏みの延長で歩きます。前に進むというより、足踏みしながら少しずつ前に動く感じです。160bpmで徐々に足踏み前進を30分出来るようになれば、少し歩幅を広げてもう少し前進を意識すると、ほぼジョギングのような感じになってきます。そうなれば、ジョギングに切り替えても良いかも知れません。ただ、ウォーキングでももうこの時点で、結構な運動になっているはずです。「徐々に上げていく」ことで、意外と出来るようになるものです。気をつけていただきたいのは、ある一定の強度に達したら、それ以上は上げないということです。ストイックになるのは悪い事ではないのですが、ここに落とし穴があって、疲労がたまりすぎたり、何かのきっかけで全くやらなくなってしまうからです。継続のために、そういうリミットを設けておくことは大事な事です。さて、そういう徐々に・・・のコンセプトを持った上で考えられる運動です。1、速歩:1日30分×週52、自転車:1日30分×週3~43、軽いジョギング:1日30分×週34、階段の昇降や室内のエクササイズ:雨天時などこの程度だと思います。体を鍛えるためではなく、生存率を高めるための生活習慣と考えることが大切です。強度は緩くてもまずは継続すること、むやみに強度を上げてしまわないこと。これが大事だと思います。
2025.08.21
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#がん治療研究一部の肺がんで放射線療法が免疫療法抵抗性を克服/海外がん医療情報・放射線照射によって腫瘍が免疫系に「発見されやすい」状態に変化→原発巣に限らず全身に抗腫瘍の免疫反応を誘導→アブスコパル効果を誘導※Nature Cancer掲載https://www.cancerit.jp/gann-kiji-itiran/kokyuukigann/haigann/post-35452.html【記事の概要(所要1分強)】免疫療法が効きにくい一部の非小細胞肺がんに対し、放射線治療の併用が効果的である可能性が、ジョンズホプキンス大学とオランダがん研究所の共同研究によって明らかになりました。この研究は、Nature Cancer誌に2025年7月22日付で発表されたものです。これまで、免疫療法は「免疫が冷たい」腫瘍、すなわち免疫系が十分に活性化されないタイプのがんに対して効果が薄いとされてきました。しかし、今回の研究では、放射線を腫瘍に照射することで、その腫瘍が免疫系に「発見されやすい」状態に変化し、全身にわたって抗腫瘍の免疫反応が誘導されることが確認されました。これは、原発巣だけでなく、放射線が当たっていない離れた部位の腫瘍に対しても免疫応答が起きる、いわゆる「アブスコパル効果」によるものと考えられています。研究チームは、放射線療法とPD-1阻害薬(キイトルーダ)を併用した72人の患者から血液および腫瘍サンプルを採取し、マルチオミクス解析によってその免疫応答の様子を詳細に調査しました。特に注目されたのは、免疫療法に反応しにくい「冷たい腫瘍」が、放射線照射をきっかけにT細胞の増加や炎症性の変化を伴い、「温まった(ウォームアップされた)」腫瘍へと変化した点です。このような変化は、免疫療法単独では得られなかった治療効果につながっており、放射線との併用によって治療抵抗性を克服する可能性が示されました。さらに、循環腫瘍DNA(ctDNA)などのバイオマーカーを通じて、免疫応答をリアルタイムでモニタリングする研究も進行中であり、今後の個別化医療の進展にも寄与することが期待されます。本研究は、免疫療法が奏効しにくい肺がん患者に新たな治療選択肢をもたらす可能性を持ち、放射線と免疫療法の併用ががん治療の新たな地平を開くものとして注目されています。--------------------------------こちらの研究は肺がんによる研究となっていますが、この論文の内容からすると、現状の期待としては、肺がんに限定されたものではありません。免疫的に「冷たい」性質を持つがんは、乳がん、前立腺がん、膵臓がん、大腸がんなどでも見られるものですし、有名なアブルコパル効果は肺がん以外のがん種での報告されています。これまでは、あくまで”現象”であったアブスコパル効果を、免疫チェックポイント阻害薬を併用することによって(放射線治療と)、確率高く起こせる可能性が出てきた、というものと受け取っています。免疫療法と放射線治療の併用ということでは、メラノーマ、膀胱がん、直腸がん、頭頚部がん肺・肝転移などで研究が進んでいます。そう遠くない将来に、この併用療法が標準治療になる可能性はあると感じています。
2025.08.20
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#がん治療研究腫瘍を光らせる「mRNAがん治療薬」で革新へ、米Strand Therapeuticsが225億円調達/Forbes・免疫が反応しなかった末期がん患者に腫瘍縮小効果・22人に投与複数例でステ4の腫瘍著しく縮小、メラノーマで全身の腫瘍消失例・2030年商業化目指すhttps://forbesjapan.com/articles/detail/81266米バイオベンチャーのStrand Therapeuticsは、がん細胞を「光らせて」免疫系に見つけさせる革新的なmRNA治療薬の臨床試験に成功。患者の腫瘍内でインターロイキン12(IL-12)を局所的に発現させ、免疫細胞の攻撃を促進する「遺伝子回路」を導入したmRNAを投与することで、免疫が反応しなかった末期がん患者にも腫瘍縮小効果が見られました。第1相試験では22人のがん患者に投与し、複数例でステージ4の腫瘍が著しく縮小。特にメラノーマの1例では、治療後のスキャンで全身の腫瘍が消失するという「衝撃的な改善」が画像で確認されました。この成果により、Strandは約225億円を新たに調達。安全性と有効性が示された同技術は、将来の標的型がん治療や個別化医療の基盤になると期待され、2030年の商業化を目指しています。この治療法は、従来の毒性の高いIL-12投与の限界を克服し、腫瘍にだけ効果を集中させるという点で画期的。mRNA医薬の新たな可能性を切り拓く事例とされています。------------------------こちらの記事で紹介された、新しいmRNAを用いたがん治療薬は「STX‑001」と言い、その第Ⅰ相臨床試験がネタ元になります。治験の概要は、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)のポスターセッションで発表されており、「STX‑001, an LNP‑encapsulated self‑replicating mRNA expressing IL‑12, in patients with advanced solid tumors」というタイトルでまとめられていました。残念ながら現時点では、査読付き学術誌に掲載された論文は確認できていませんでしたが、今後、正式な学術誌への掲載が期待されます。ポスターセッションでの要旨は以下の通りです。ポスター要旨(2025 ASCO 年次大会、要旨番号 9556)Phase I dose escalation trial of STX‑001, an LNP‑encapsulated self‑replicating mRNA expressing IL‑12, in patients with advanced solid tumors.この第Ⅰ相臨床試験は、LNP(脂質ナノ粒子)に封入された自己複製型mRNA(STX‑001)を、免疫チェックポイント阻害薬に抵抗性のある進行固形腫瘍患者に対して腫瘍内投与することで、安全性、有効性、薬物動態および薬力学的効果を評価しています。STX‑001は、腫瘍微小環境でIL‑12を局所発現させ、免疫応答を活性化することを狙った新規治療法です。安全性:300µgまでの用量で忍容性良好。治療関連の有害事象は、免疫活性化を反映したもので管理可能(例えば、軽度~中等度のリンパ球減少や転帰良好な肝酵素上昇など)。免疫応答・薬力学:血中IL‑12およびIFN‑γの濃度が用量依存的に上昇。腫瘍組織には、PD‑L1の発現およびCD4⁺/CD8⁺T細胞の浸潤が強く誘導されたことを確認。抗腫瘍効果:進行がん患者22人中、完全奏効(CR)1例、部分奏効(PR)複数例、さらには薬剤未投与部位の腫瘍縮小(アブスコーパル効果)も報告。これらは、局所腫瘍に対する注射のみで全身の免疫効果が誘導された可能性を示唆。まとめ:STX‑001は、腫瘍局所へ自己複製型mRNAを導入することで、免疫が反応しなかった進行がんに対しても免疫を活性化し、腫瘍縮小を促せる画期的なアプローチとして注目される。安全性も良好で免疫誘導効果も確認できたため、単剤あるいは免疫チェックポイント阻害薬との併用でのさらなる開発期待。
2025.08.18
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#食で健康に黒砂糖、がん発症を抑制か~J-MICC研究/CareNet・奄美住民5004人対象、13.4年(中央値)追跡・男女の全がん・胃がん、女性乳がん発症率で黒砂糖中・高摂取群の方が低摂取群より低リスク※交絡因子調整後・全死亡、がん死亡、心血管疾患死亡では認められずhttps://www.carenet.com/news/general/carenet/57838鹿児島大学を中心とする研究チームが、奄美群島の住民を対象に行ったJ-MICCコホート研究により、「黒砂糖の摂取ががん発症リスクを抑える可能性がある」ことが示されました。5,004人を13.4年追跡した結果、黒砂糖を週1回以上摂取していた人では、がん全体・胃がん・女性の乳がんの発症率が有意に低下していました。特にがん全体では摂取頻度が上がるほどリスクが下がる傾向が明確に見られ、非喫煙者では肺がんにも抑制効果が示唆されました。黒砂糖にはミネラル・ポリフェノール・ポリコサノールといった機能性成分が含まれていますが、疫学的にその健康効果が示されたのは本研究が初。死亡率や心血管疾患との関係は明確ではなかったものの、今後のがん予防食材として注目される可能性があります。PubMedリンク: https://pmc.carenet.com/?pmid=38135478
2025.08.16
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#腸活医師10人に聞いた 自ら実践する【腸活習慣】「オリーブオイルを取り入れた地中海型和食」「コップ1杯の水」「週末にプチ断食」「瞑想・深呼吸を行う」/女性セブン・歯磨きは入念に・週2~3回の筋トレ・飼い犬を愛でる・ご飯は冷やして・トイレはがまんせずに 他https://j7p.jp/?p=146034腸活に関連した健康習慣について、お医者様が実践しておられるというのは面白い切り口です。参考になるのではないでしょうか。腸活に縛られずということでは、以前、お医者様が健康のために最も取り入れている「食品」としてトマトジュースがあがっていました。おなじみのリコピンは、トマトそのものよりも、ジュースになっている方がたくさん摂れるようです。あとは、キャベツ・ブロッコリー。この3品目は常時摂取でもよいかも知れませんね。【抜粋】・外出の2時間前には起床し、太陽光を浴びて自律神経を整える・食事は1日3食、夜遅すぎる夕食は避ける・カフェインは適度に、アルコールは控えめに・水分をとりながらウオーキングを週3回、1回20~30分行う・起床後すぐに常温の水を1杯飲み、腸のぜん動運動を促す・発酵食品、水溶性の食物繊維が含まれる食品を積極的にとる・1日1回、決まった時間にトイレに座り排便習慣を固定化・ストレス緩和のため瞑想・深呼吸を行う・起床後に白湯を飲み、必ずトイレに行く・歯磨きは入念に行い、口の中を常に清潔に保つ・週2~3回の筋トレと有酸素運動・帰宅後は飼い犬を愛でる時間をつくり、幸福感を得る・朝、必ずコップ1杯の冷水を飲む・野菜など食物繊維が多い食べ物を20g以上、できれば30g以上とる・食事時間は朝7時、昼1時、夜8時を厳守・ご飯は冷蔵庫で冷やしてレジスタントスターチを生成してから、電子レンジで温めて食べる・ごぼうやキムチなど食物繊維が多い食品をとる・食後に豆乳ヨーグルトを食べる。豆乳に青汁の粉末を入れて飲むことも・なんでも好き嫌いをせずに食べる・大根、にんじん、セロリなど食物繊維が多く含まれる野菜を毎日とる・空腹時はさつまいもなど腹持ちのいい野菜を食べる・トイレにはがまんせずに行く・腸活を過度に意識しない。ご飯とみそ汁を基本とした食事・地中海型和食®を意識する・糖分は血糖値を変化させず、腸内ビフィズス菌を増やすオリゴ糖を用いる・食後にはペパーミントティーを飲む・安眠を意識した食生活を送る・腸内細菌には独自のリズムがあり、食事の時間や生活のリズムに合わせて活動しているため、常に決まった時間に食事をとる・朝に肉、魚、乳製品、大豆をとる本間良子さん(スクエアクリニック院長)・朝に骨盤ストレッチを含む軽い運動を週2〜3回行い、骨盤周辺を柔軟に保つ・週末に“プチ断食”を行う・小麦や乳製品に含まれるグルテンやカゼインは腸漏れの原因となるため控える・夏場は手作りスポーツドリンクで、便秘の原因になる脱水を予防岡田正彦さん(新潟大学名誉教授)・腸活のために余計なことはしない・サプリメントには頼らずに、生活習慣のなかで腸内細菌を増やすことを意識・人体に必須の成分が含まれている果物や野菜は、積極的にとる・夏場は冷たい飲み物をとりすぎない
2025.08.15
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#適度な運動がん患者の無再発生存率を上げる「運動」のやり方が明らかに 世界的に有名ながん学会と科学雑誌で同時に発表<医師が解説> /東洋経済・手術・化学療法後889人10年追跡、週3-4回、1回45分有酸素運動を継続のグループは5年再発で28%、8年後死亡率で37%低下https://toyokeizai.net/articles/-/894024?display=bがんの再発や死亡を防ぐ新たな方法として、運動療法が科学的に有効であることが、2024年6月に明らかになりました。これは、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会と世界的医学誌『NEJM』で同時に発表された、極めて信頼性の高い研究結果です。この研究では、手術と抗がん剤治療を終えた大腸がん患者889人を、運動支援を受ける群と情報提供のみの群に分け、10年以上かけて追跡調査を実施。週に3〜4回、1回45分の早歩き相当の有酸素運動を継続したグループでは、5年後の再発・新たながんの発症が28%、8年後の死亡リスクが37%も低下するという大きな効果が確認されました。これは、既存の抗がん剤以上の効果に匹敵し、副作用もなく、費用も非常に少ないという点で、がん治療における「第4の柱」として運動療法の重要性が注目されています。運動による免疫力の強化、炎症の抑制、インスリン感受性の改善などが、がん細胞の増殖や転移の抑制に寄与したと考えられています。この研究成果は、がんの治療後に「何をすれば再発を防げるか」と悩む多くの患者さんにとって、大きな励みになるものです。まずは無理のない範囲で、日常に定期的な運動を取り入れることが、再発予防と長期生存につながる可能性を示しています。
2025.08.09
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#がん治療研究 #悪性黒色腫悪性黒色腫に対する新型ウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認/信州大学・標準治療(免疫CP阻害薬)+新型ウィルス、切除不能or転移悪性黒色腫→9人中7名腫瘍縮小or消失(従来34.8%→77.8%)・副作用軽・製造・販売承認の可能性高https://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/information/2025/07/post-256.php?utm_source=chatgpt.com信州大学と東京大学の研究チームは、悪性黒色腫(メラノーマ)を対象とした世界初の第三世代がん治療用ウイルス「T-hIL12」の医師主導治験で、極めて高い治療効果(奏効率77.8%)と安全性を確認しました。「T-hIL12」は、既に脳腫瘍治療薬として市販されている「G47Δ(デリタクト)」に免疫刺激物質「インターロイキン12(IL-12)」の遺伝子を組み込み、がん免疫を強化したウイルス療法薬です。治験は切除不能または転移性の悪性黒色腫患者18人を対象とし、標準治療(免疫チェックポイント阻害薬:ニボルマブ)にT-hIL12を追加投与する形で行われ、中間解析では9人中7人(77.8%)に腫瘍縮小または消失が認められました(従来の標準治療のみでは34.8%)。副作用も軽度の発熱や一時的な血液数値の変動のみで、安全性は高いと確認され、製造販売承認の可能性が極めて高いとされています。-----------------承認からしばらく経過したデリタクトの次世代版で、注目の治験と言えます。あらゆる固形がんに効果が期待されている治療法だけに、この免疫チェックポイント阻害薬との併用は期待が膨らみます。
2025.08.08
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#がん治療研究がん幹細胞の"ゲートキーパー"を発見「骨のがん・骨肉腫の根治」へ/岐阜大学・がん幹細胞の自己再生能力・腫瘍形成能の因子(言わば元凶)「PDK1」を特定・骨肉腫だけでなく様々な難治性がんの根治期待※米学術誌『Cell Death & Disease』掲載https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2025/08/entry06-14523.html岐阜薬科大学・岐阜大学・山梨大学の共同研究チームは、骨のがん「骨肉腫」の根治に向けた新たな突破口を見出しました。がん幹細胞の幹細胞性(自己再生能力)や腫瘍形成能を制御するカギとなる因子「PDK1(ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ1)」を特定。がん幹細胞は、治療抵抗性・再発・転移の原因とされ、がん治療の難しさの元凶とも言えます。本研究では、PDK1が骨肉腫のがん幹細胞で高発現し、エネルギー代謝のバランス調節を通じて悪性化を促進していることが明らかになりました。この発見は、PDK1を標的とすることで、骨肉腫だけでなく他の難治性がんにも有効な新たな治療薬の開発に繋がる可能性を示しています。2025年7月30日、権威ある米国学術誌『Cell Death & Disease』に掲載されました。※『Cell Death & Disease』の信頼性は?『Cell Death & Disease』は、大手学術出版社「Nature Publishing Group(Nature系)」が発行する査読付きの国際的な生命科学誌で、細胞死・がん・再生医学などの分野に特化しています。Nature系列のため、信頼性・影響力ともに高い雑誌と評価されています。よって、信頼に値する国際誌であり、今回の研究成果も学術的に重要かつ注目度の高い内容といえます。
2025.08.07
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#がん治療研究2種類の細菌が「阿吽の呼吸」でがん細胞破壊、新たな細菌療法につながる可能性 北陸先端科技大が成功/読売新聞・”免疫不全”状態の大腸がん・膵がんマウスに投与→数日でがん消失→免疫力低下状態でも効果あり・’28年実用化に向け新興企業設立計画https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250805-OYT1T50144/2種類の細菌がタッグでがん細胞を破壊、新たながん治療法に光 ― 北陸先端科技大の研究北陸先端科学技術大学院大学の都英次郎教授らの研究チームは、2種類の細菌を連携させることで、がん細胞を効果的に死滅させる動物実験に成功しました。この新たな手法は「がん細菌療法」と呼ばれ、特に免疫力が低下した状態でも効果が期待できる画期的な治療法です。チームは、がんに自然に存在する「阿形」と、発光・発熱能力を持つ自然界の細菌「吽形」を組み合わせ、「阿吽の呼吸」でがん細胞を攻撃する様子から命名。免疫不全状態のマウスに大腸がんや膵臓がんを移植し、この細菌を投与したところ、数日でがん細胞がほぼ消失しました。現在、2028年の実用化に向けて新興企業の設立も計画されており、がん治療の新たな選択肢となる可能性が注目されています。ただし、生きた細菌の使用に対する社会的理解や安全性(免疫暴走の懸念など)の確認が今後の課題です。
2025.08.06
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#がん治療研究 #鎮痛剤 #QOLモルヒネ匹敵の鎮痛薬開発依存性など副作用なし「医療現場に変革」京都大/時事通信・ノルアドレナリンの制御機能をブロック・肺がん手術後20名対象試験で有効性確認、'26-米で大規模治験・'28実用化目指すhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2025080500067&g=soc2025年8月、京都大学の研究グループは、モルヒネに匹敵する強力な鎮痛効果を持ちながら、依存性や重篤な副作用のない新しい鎮痛薬「ADRIANA」を開発したと発表しました。従来のオピオイドとは全く異なる仕組みで作用する新薬です。「ADRIANA」は、生命の危機時に自然に分泌される神経伝達物質「ノルアドレナリン(NA)」に着目し、その制御機構をブロックすることで、強力な鎮痛効果を発揮します。2023~2024年に京都大学病院で行われた治験では、肺がん手術後の患者など20名で一定の有効性が確認されました。今後は2026年にアメリカで大規模な治験が行われ、2028年の実用化を目指しています。現在、がん疼痛のコントロールで最強クラスの強オピオイドはモルヒネです。適切なオピオイド治療によって、80-90%の患者さんの痛みがコントロール出来るとされています。ただし、オピオイドには、長期使用による耐性、依存性リスクがあり、動物実験でこの新薬ADRIANAは、モルヒネ級の鎮痛効果が確認されていますが、画期的なことは、依存性が確認されていないことです。更に、肺がん患者さんに対する試験においては、従来モルヒネと比較して新薬の方が効果的であったようです。今後、大規模治験を経て標準治療に適用されていくように願います。急いで欲しいですね。
2025.08.05
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#がん治療研究 #膵臓がん(がん細胞や)老化した細胞が鉄で死なない仕組みを解明 リソソームの酸性度が細胞死の鍵を握る/東京大学・膵臓がんなど治療抵抗性が高いがんでがん細胞の細胞死を起こしやすくする「スイッチ」になる可能性・Nature Communicationsに掲載https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20250730.html東京のがん研究会などの研究チームが、膵臓がんをはじめとする難治性がんに新たな希望をもたらす画期的な発見を報告しました。がん細胞や老化細胞が鉄による細胞死(フェロトーシス)を回避する仕組みを解明し、その回避の原因が細胞内の「リソソーム」という器官の酸性度の低下にあることを突き止めたのです。特に注目すべきは、膵臓がん細胞も老化細胞と同様にリソソームの酸性度が低くなっていることです。研究チームは、リソソームを再び酸性に戻す薬剤(EN6)を使うことで、がん細胞が再びフェロトーシスを起こしやすくなることをマウス実験で確認。膵臓がんモデルマウスにEN6を投与したところ、がん細胞とその周囲の老化細胞が死滅し、腫瘍の成長が抑えられ、免疫細胞も活性化されました。この成果は、膵臓がんのような治療抵抗性の高いがんに対して、「がん細胞を死なせるスイッチ」を入れられる可能性を示すもので、新たな治療戦略として大きな期待が寄せられています。Nature Communicationsに掲載されたこの研究は、今後の臨床応用や新薬開発にもつながる可能性があり、現在治療に励んでいる患者さんにとって、未来を照らす一筋の光となるでしょう。
2025.08.03
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#食で健康に【枝豆】夏においしくタンパク質補給!食べ合わせで効果倍増「疲労回復」に役立つ食べ方ガイド/yoga・ビタミンB、カリウムを多く含み筋力の維持、疲労回復に・おすすめの食べ合わせは、鮭・トマト・ニンニク→レシピ:枝豆のペペロンチーノ 他https://yogajournal.jp/28414夏バテや疲労回復、栄養補給にぴったりの食材「枝豆」を特集した記事です。枝豆は植物性タンパク質が豊富で、「畑の肉」とも呼ばれ、100gあたり約11.5gのタンパク質を含みます。ビタミンB群やカリウムも多く、筋力の維持、疲労回復、夏バテ予防に効果的です。さらに健康効果を高めるおすすめの食べ合わせとして、「鮭(タンパク質とビタミンB群)」「トマト(抗酸化作用)」「ニンニク(アリシンとビタミンB1の相乗効果)」が紹介されています。記事では、簡単に作れる夏向けレシピ「枝豆のペペロンチーノ」も紹介。枝豆に含まれる栄養素を最大限に活かす料理で、副菜やおつまみにぴったりです。食欲が落ちる夏でも、枝豆を上手に取り入れることで、がん治療中の体力維持や回復にも役立つ栄養バランスの良い食生活をサポートしてくれる食材といえるでしょう。
2025.08.02
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#がん治療研究腹膜転移型胃がんに治療効果を示すmRNAワクチンを開発 免疫チェックポイント阻害剤と併用する治療法の確立に期待/近畿大学・マウス実験で強力な治療効果→腫瘍消失・転移予防・他の難治性がんにも適用が期待できるhttps://newscast.jp/news/3377657近畿大学と東京大学などの研究グループは、mRNAワクチンと免疫チェックポイント阻害剤(抗PD-1抗体)を併用することで、腹膜転移を伴う進行胃がんに強力な治療効果を示すことを、マウス実験で世界で初めて明らかにしました。この新しい治療法では、がん細胞だけが持つ「ネオアンチゲン」という目印を標的としたmRNAワクチンを開発し、それを脂質ナノ粒子(LNP)に包んで体内に届けます。これにより、がんを特異的に攻撃するキラーT細胞が活性化され、がんの拡がりを防ぎ、腫瘍の消失に成功しました。従来の治療法では効果が限られていた腹膜転移型胃がんに対し、免疫の力を引き出す画期的なアプローチとして注目されます。今後、このmRNA技術を個別化がんワクチンとして応用し、他の難治性がんにも広げていくことで、新たな免疫療法の確立が期待されています。現在治療中の患者にとって、「これまで治療が難しかったタイプのがんにも、新しい希望が見えてきた」といえる前向きな研究成果と言えます。
2025.08.02
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#がん治療研究「液体のり」の成分を利用した悪性胸膜中皮腫治療 ホウ素中性子捕捉療法用ポリビニルアルコール製剤の実用化に向けた画期的一歩/東京大学・マウス実験→BNCTの効果を高め生存率大幅に向上(46日:83日)、副作用軽減・難治性の胸部悪性腫瘍の治療に期待https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20250730050000.html東京大学の研究チームが、難治性の胸部がん「悪性胸膜中皮腫」に対する革新的な治療法の開発に成功しました。この治療法は、「液体のり」の主成分として知られるポリビニルアルコール(PVA)を活用し、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の効果を大きく高めるものです。従来の薬剤にPVAを加えることで、がん細胞に薬がより長くとどまり、抗腫瘍効果が劇的に向上。マウス実験では生存期間が大幅に延び、副作用も抑えられることが確認されました。この新たな製剤は、これまで治療が難しかった深部腫瘍にも有効とされ、今後の非臨床試験を経て、実際の医療現場で使われる可能性があります。すでに加速器型中性子線源との併用も視野に入っており、将来的には世界に誇る日本発のがん治療として展開される見込みです。現在治療に取り組んでいる患者さんにとって、「諦めなくてもいいかもしれない」と思えるような、まさに希望の光となる研究成果です。-----------------PVAを使った製剤については、既に発表されていたもので、その成果が確認されたというリリースになります。この薬剤は安全性が高いものですので、人体への適用についても大きなハードルは無いものと思われます。今回は悪性胸膜中皮腫についての研究ですが、他のがんへの適用についても期待したいところです。BNCTは、積極的に研究されている分野と言えますから、こちらのような効果を増強するような手法が併せて確率されていけば、いっきに治療法として確立される可能性を感じます。現在BNCTは、切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌に保険適用されていますが、治療できる施設が少ししかありませんから、なかなかこの恩恵を受けることは難しくなっています。今後、研究が発展して、施設が拡大されていけば、日本が誇るがん治療法になるかも知れません。
2025.08.01
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