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神林長平「宇宙探査機迷惑一番」ハヤカワ文庫JA
小説読書復活ということのリハビリ用で、軽めのSFを読んでみた。
『戦闘妖精・雪風』シリーズ日本SFを代表する傑作。異星体との戦闘を描きながら、人間と機械の境界、自我のあり方を問い続ける作品。冷徹な戦闘機「雪風」と人間の関係性が深いテーマ性を持っています。
『敵は海賊』シリーズコミカルで軽快な冒険SF。宇宙を舞台にした海賊退治を描きつつ、ユーモアとシリアスが同居する独特の世界観が魅力。
この作品は、 地球連邦軍の〈雷獣〉迎撃小隊、通称「脳天気小隊」
ユーモアとシリアスの融合神林作品の特徴である「哲学的テーマ」と「軽妙な会話」がここでも健在。死や存在の危機に直面しながらも、登場人物たちはギャグを連発し、能天気に振る舞います。この「能天気さ」が異常な世界への対抗策として描かれているのが面白い。
言語と認識の揺らぎ探査機の姿が人によって「?」や「!」に見えるという設定は、言語や認識の不安定さを象徴していて、神林らしい仕掛け。読者も「自分が見ているものは本当に正しいのか?」と考えさせられます。
初期作品ならではの勢い後の『雪風』のような冷徹な哲学性よりも、まだ荒削りで勢いのある筆致。シリアスな状況を笑い飛ばすキャラクターたちの姿は、読んでいて爽快です。
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