Jul 30, 2008
XML
長らくお待たせしました。
富士登山のシーズンはとっくに過ぎてしまいましたが、最後までまとめねば。
それでは、レポートの続きをばご覧ください。

******************************* * * * * * *

お鉢巡り半ばにしてリタイヤ。
まあ、体力も経験もない私にしては、
半分回っただけでも上々の首尾、というものです。

元の須走口山頂までまた、ノロノロと戻ります。
その後少し待っていたのですが、お鉢巡り完遂組から連絡がないので、



〈砂埃まみれ〉

下山道は登山道とは違う道が用意されています。
といっても、須走口ルートと河口湖・吉田口ルートは始めは同じ道で、
途中から分岐する、という意味ではちょうど登りの逆パターンになっています。

ブルドーザーが山頂まで通れるようになっている、幅広い道がずっと続いています。
基本的に砂礫でできていて岩場などはありません。

晴れている日は砂埃がすごいので、防塵マスクが必要です。
私はバンダナをギャング巻(分かります?…笑)にしていたのですが、
これがとても役に立ちました。
ブルドーザーはともかく、勢いよく下って脇を通り抜けて行く人たちの
砂埃まで浴びせられるのが、これまた腹が立つのですが、
普通に降りているだけでもそうなるので、結局避けようがありません。

覚悟してください。
コンタクトの人はその対策が必要ですね。



バンダナは見た目は悪いですが、日除けにもなるので一石二鳥です。おススメ。



〈砂礫の道〉

登りのような険しい難所がない代わりに、ひたすら単調なのがこの下山道です。
つづら折りの道をひたすら一歩一歩地道に降りるしかありません。

御殿場口の「大砂走り」のように一歩3mとかで駆け抜けるなんて、ここでは無謀です。

走り抜けていく命知らずも数人見ましたが、危険すぎます。
普通に歩いていても足を取られる上、大きく鋭い石の塊の上に転んだが最後、
血まみれになるのは目に見えていますので、お勧めしません。

結構滑るので、スキーで斜面を歩くように靴のエッジを立てて歩いてました。


〈果てしない道〉

八合目で、河口湖・吉田ルートと須走口ルートの分岐点があります。
砂礫の他にこの辺りになると少しずつ植生もみられるようになるのですが、
高所に生える植物は限られていて、
どこまでいっても同じ草、同じような風景が続きます。
折り返しても折り返しても、また同じ場所に来たのではないかと錯覚するほど。
まるで迷路の中にいるようです。

おまけに、8合目から6合目にかけての長い道中、
途中2、3か所〈しかもどれも中途半端〉しか、現在位置を示す看板がありません。
前に進んでいるという手応えも確信も持てないまま、その作業を繰り返すのは、
身体の疲労も頂点に達している中では、かなりの気力が要ります。

そこへ折も折、お鉢巡り以降、別行動しているチームの隊長からの電話が。
「今どこ?」
 …この野郎、そんなん、ここで分かるわけねぇだろ?
危うくこんな風にキレかねない状態の私でした。
その前から連絡の行き違いやらも重なっていて、
たまっていたものが、ここで一気に噴き出しそうに…。
実際にはちゃんと節度ある言い方で怒ってますのでご安心を。
(結局怒ってるんだけど…笑)

しかし、本当にこのループするデジャヴ感は怖いですよ。
身体にもそうですが、むしろ精神の方にこたえる場所という気がします。


〈六合目→五合目=ゴール〉

6合目が近くなると、つづら折りも終わり、
森林限界を越えるので木々も繁り、普通の山歩きの状態に近くなります。
登山道からかなり回り込んでいるので、そこからも結構歩く(1km)のですが、
この「景色が変わる」ということだけでも随分気持ちが楽になります。

六合目には登山道への分岐点、吉田口への分岐点があり、
その先は登山道と同じ道で5合目に戻ります。
行きの時は逆方向というだけでなく、夜暗かったので周りが何も見えず
同じ道という実感があまり持てません。

後で調べると、この五合目~六合目間に限っては、
疲れてどうにもならない時には、一万円を出せば
馬に乗って移動という手段もあるそうです。
途中道に落ちている大盛りの馬糞が、芳しい香りを放っていました(笑)
行きには気づきませんでしたが、注意が必要でしたね…。

この辺りではこれから登山する人と、
砂埃まみれの黒い顔で下山する人が交錯するというわけです。
登山前にガイドさんの注意を聞いている団体の横を通り抜け、
五合目まで1.7kmの緩い上り坂を登ります。
六合目からはほとんど無言で歩き続け、ようやく、ゴール。

13時過ぎに頂上を出て、河口湖口に着いたのは17時近く。
下山に約4時間かかりました。
平均所要時間は3時間とのことですから、まあまあでしょうか。


…というわけで、やっと下山まで漕ぎつけました。
とにかくこの下山の部分が一番辛かったので、文章にするにもハードルが高くて(^_^;)
一応、構想では、まとめの部分も考えてはおります。
最近すぐ腐りがちなのですが、ぼちぼちといきますのでよろしくお願いします。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 11, 2008 08:53:56 PM
コメント(0) | コメントを書く
[富士山に登ってきました] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

桃饅頭

桃饅頭

Comments

桃饅頭 @ Re:手作りジャムマニアです(04/07) 踊り子で~すさん 書き込みありがとう…

Calendar

Archives

Nov , 2025

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: