ラビィのしあわせ

  ラビィのしあわせ

September 8, 2008
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カテゴリ: 音楽

昨日、たまには今流行りの曲や、大好きな映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の曲でも弾

こうかと、楽譜を探しに楽器屋さんへ行って来ました。それで、店内を色々見て回ってる

と、小学生の頃に練習したブルグミュラーの楽譜があったので、懐かしくて見てみました。

そしたら、何となく雰囲気が違うんです。で、よ~く見ると、音を響かすためのペダルを

踏む場所が細かく指示されているんです。私が使っていた頃の楽譜には、そんな表記は

なかったはず。そう思って家で自分の楽譜を見たら、やはり何にも書いていませんでし

た。


私たちの頃は、練習していって先生に聞いて頂いてから、先生が細かい指示を書き

込んでくれたものです。今は親切になったものだな~と思った反面、何となく寂しい気もし

ました。私の子供の頃は、先生からの注意点だけでなく、説明を受けながらペダルの使い

方などをたくさん書き込んでもらったもので、それは世界にひとつの楽譜で、今でも私の宝

物。もうボロボロになってしまったけれど、思い出がいっぱい詰まっているし、先生の手書

きだから、今でも忘れずに覚えているんです。それに、自分で練習し始める時に、何も書

かれていないから、まず自分で色んな風にして弾いてみて、どうすれば一番いいか考えま

した。そして、先生の注意や指示を聞いて、自分の弾き方やペダルの使い方のどこが良く

てどこが悪かったか気が付く。それが練習だと思っていました。


もちろん、とっても偉い先生が考えて書かれている表記ですから、結局は同じように弾くこ

とになるのかもしれませんし、最初からちゃんとしたものを弾けば変な癖もつかなくていい

のかもしれません。それに、何より上手に弾けるようになるのが早いでしょう。でも、そこに

は「自分で考える」というプロセスが抜け落ちているように思ってしまうのは、古い考え方な

のでしょうか?


私の先生は今でも、絶対にどんな曲か最初から弾いて聞かせてくれることはありません。

それは、私が弾く前に、曲のイメージが出来てしまわない為にだそうです。

例えば、スタッカート(短く切って弾く)ひとつ例にとってみても分かりますが、同じスタッカー

トと言っても、ワルツとマーチでは同じ長さ、同じ強さでも音の色を変えて弾きます。

それは教えてもらうのも大事ですが、自分で意識して曲の雰囲気やメロディーラインを

考えて弾かなければなりません。そういう意味でも、自分で考えて曲を捉えていく癖を

つけていった方が、遠回りのようで結局は早道のような気がします。


私は音楽の専門家ではないので、どれが一番いい方法なのかは分かりませんが、

与えられて育つ今の子供たちの現状が、こんなところにも見え隠れしたように感じました。




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Last updated  September 8, 2008 11:48:20 AM
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