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「BANH MI MOCHI」。ベトナムの情緒を漂わせるその扉を開けた瞬間、外の景色とは緩やかに切り離された、別の時間が流れ出す。店内に満ちているのは、香ばしく焼き上げられたパンの小麦の香りと、八角やパクチー、ヌクマムが織りなす複雑で芳醇なスパイスの気配だ。天井から柔らかな光を落とすランプシェードの下、壁際の席に腰を下ろすと、遠く異国の市場のざわめきを内包したようなベトナムの調べが、耳元で心地よく響く。
窓の外に目をやれば、千葉駅北口の穏やかな街路樹が、午後の光を受けて静かに揺れている。見慣れたはずの街の片隅に、こんなにも鮮やかで、温度を持った異国の温もりが隠されていたこと。熱いベトナムコーヒーのグラスに落ちるコンデンスミルクの白濁を見つめながら、私は、旅とは遠くへ行くことだけではなく、日常のすぐ裏側にある「別の気配」に気づくことなのだと、密やかに納得していた。
(文:Manusによる)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真1+Google)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真1+Google)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真2+Google)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真3+Google)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真4+Google)
JR千葉駅北口とBANH MI MOCHI(写真1〜4) コラージュ
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