陳寿の編集した歴史書の三国志は Sanguo Zhi/Records of Three Kingdoms/Chronicles of Three Kingdoms
といろいろな表現がありますが、一般にはRecords~のほうが普及しているようです。
羅貫中作の小説の三国志演義は Sanguo Yanyi ...略称SGYY。中国通、研究者がたまにこの表現を使います。中国語のピンイン読みです。 Romance of Three Kingdoms: コーエーの三国志ゲームの人気により三国志演義を表す表現として普及しているようです。ROTK, RTKと略して使うこともあります。コーエーの三国志ゲームの英語タイトルは日本で最も普及している三国志英訳である C.H. Brewitt Taylor 訳(初版1925年)のタイトルからきています。 アメリカではMoss Roberts(Three Kingdoms: A Historical Novel, 初版1976年)がかなり普及しているようです。
なお小説の三国志演義を指す表現として、Epic of Three Kingdoms, Saga of Three Kingdomsという 表現も見られます。これはRomanceという表現に抵抗を感じる人たちがこう表現しているとのこと。私自身としてはこちらのほうが何も知らない人たちに説明するにはしっくり来ると思うのですが。事実amazon.comで三国志演義英訳の解説をするときにはepicという言葉が使われています。