行徳みんよう勉強中

行徳みんよう勉強中

PR

×

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

エイヒロ(eihiro)

エイヒロ(eihiro)

2025.04.06
XML
【行徳みんよう勉強中!】想作唄 行徳塩づくり唄について



想作唄 行徳塩づくり唄(五郎八)

1 ハァ 朝も早よから 塩場鍬(ショバクワ)かついで
   砂を塩田(インデ)へ ヤレ まき散らす

囃し(職ハ ナンダト トワレタサ
ゴロッパチジャワーン ニ ゴロッペー 以下同じ)

2 ハァ 塩場の男の どこ見て惚れたエ
   砂の寄せ方 ヤレ 見て惚れる

3 ハァ 流れ落ちたる 汗水なめたエ
   払うあの娘にゃ ヤレ 見せられぬ

4 ハァ ザルに砂盛り 潮水かけりゃエ
   砂も黒なる ヤレ 宝水

5 ハァ 飯の時刻だ 親方さんよ
   白いまんまが ヤレ てんこ盛り

6 ハァ 松葉燃やせば 黒なる煙
   煙黒なりゃ ヤレ 日もかすむ

7 ハァ 塩釜焼いてる 釜たろうが憎い
   仲の良いコビ ヤレ はがし取る

8 ハァ 祭礼河岸から 行徳船に
   塩を積み込め ヤレ 江戸へ出す

9 ハァ 白帆巻き上げ イナサを受けて
   行くは野州か ヤレ 上州かエ

10 ハァ 仕事上がれば 二合半が腕まくり
   飲めば塩場節 ヤレ 唄い出す

こんにちは、エイヒロです。

かねてより、行徳に製塩に関する唄が無いことに疑問を抱いていましたが、であれば自分で作ろうと曲作りを始めた次第です。(かつてこのような唄が唄われていただろうと想像して作った「想作唄」と名付けました。)

この唄は、塩田における製塩から出荷までのプロセスを唄にしたものです。
最初はサブタイトル(塩場節)として作りました。作業唄というよりも、一日の仕事を終えた後酒を飲みながら唄う「反省唄」のつもりでしたが、今一つ盛り上がりに欠けていると感じ、歌詞はほぼ同じの(五郎八)として作り替えたものです。
(塩場節)がモノローグ風であるのに対し、(五郎八)はより人に聴いてもらう意識を高くしたヴァージョンです。結果、酒盛り唄風となっています。

〇参考資料
郷土史家の鈴木和明さんの著書や「昔話」関連、博物館の資料を参考としました。が、作業の実体験を語ったものが少なかったため、瀬戸内各地を訪れ実演を体験、また当地の「浜子唄」「浜曳き唄」等もヒントとさせて頂きました。 

〇曲のイメージ
漁師町らしく「貝殻節」「大漁唄い込み」等の漁師唄のイメージにしようと決めていました。

〇「ヤレ」について
瀬戸内の塩田唄のほとんどが「音戸の舟唄」系と知り、リスペクトの意味で挟み込みました。

〇はやし言葉について
「行徳の昔語り」より引用しました。専売制となった頃、ある塩場師が違法と知りつつ行商へ行った際に、関所の役人?から職務質問を受けた際のやり取りです。職業を尋ねたのに対して「五郎八茶碗に五、六杯」という一日の食事の量?を意味する返答をしたとか。
本には説明が無いので推測ですが、「職」を「食」と解釈した(意図的かはわかりません)と思われます。塩場の人のユーモアと、もしかしたら反骨心を表す大好きなエピソードです。

語句解説

製塩法について
(入浜法)海の干満差を利用し、満潮時に塩田に海水を導入する。
(採鹹(さいかん)作業)塩の結晶の付着した塩田の砂を、干しては海水をかけ、濃度の濃い塩水(鹹(かん)水(すい))を抽出する。
(煎熬(せんごう)作業)鹹水を塩釜へ入れ、煮ることにより水分を蒸発させ塩をつくる。

1 撤(さん)砂(しゃ)・・・鹹水を採るための砂を、鍬を使って撒く。
2 砂寄せ・・・撒かれた砂を夜間の露防止のため、一方へ寄せておく。行徳の「塩浜音頭」からの転用。

3 払う・・・撒かれた砂を払竹(はらいだけ)で平にして、日光と風の通りを良くする。

4 砂に付いた塩分を、桶の中へ洗い流す。行徳で行われていた鹹水取得の方法。笊取り法という。

5 製塩業においては、白米の供給は充分だったようだ。

6 行徳では塩焼の燃料は、瀬戸内地域よりかなり遅れて明治二〇年代に石炭に変わるまで松葉や薪・葭・萱等だった。

7 釜たろう・・・塩焼担当。「コビハガシ」を使って、釜につくコビ(コゲ)をはがす。

8 行徳塩は家康入府以来、日本橋までの直航路により、毎日城内へ納入されていた。
祭礼河岸・・・江戸川に設けられた物流専用の湊。

9 イナサ・・・南東風。江戸川利根川の舟運により、北関東や信州まで販路を拡げていた。

10「二合半が腕まくり」・・・このフレーズはゴットン節で知りました。

行徳の塩業は、幾度となく洪水や津波で破壊され、その度ごとに堤防を作り直して復活を遂げてきました。まさに、人々の不屈の精神を感じます。
製塩については、ついでに当ブログ内の「市川歴史博物館」「塩田炭田社会科見学」をご覧いただければ幸いです。
「行徳みんよう勉強会」では、この塩づくり唄を只今練習中です。いつの日か人前で披露できるようになるまで、引き続き「行徳みんよう勉強中!」です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.12.30 11:57:28
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: