英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

2011/10/28
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カテゴリ: 音楽/その他


「とことんNo.2を考えてみたら?」。
もう何回か放送しておりますけども、皆さんの間で評判はどうでしょうか。

世間的には大ヒットしたんだけど第2位だったんだよっていう話よくあるんですけど、その第2位が意外に凄かったりするわけですよね。
ただの曲だった場合もあるわけですが、ドラマがあるわけです。
全米で1960年から今までの2位の曲を数えるとおよそ450曲あります。そんな中から選りすぐった世紀のナンバー2ソングを楽曲のエピソードを交えながら、さらに世界のナンバー2情報、これも交えてお送りしていきます。
小林克也がお届けする「とことんNo.2を考えてみたら?」。この時間最後までどうぞ。

さて「とことんNo.2を考えてみたら?」。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。長いんであの頃はみんなCCRと言いましたね。
活動期間中全米のシングルチャートで数々のトップ10ヒットを出したアメリカのバンドです。実は彼ら、とても不運なナンバー2の記録保持者なんです。
バンドとしてもちょっと運が悪いんですよこの人たちは。最後はレコード会社と揉めたりするんですよね。で、解散しちゃったりするという。

まずナンバー2の記録なんですけども、全米ナンバー1を獲得できなかったアーティストの中で最多の5曲の全米ナンバー2を持っている。ナンバー2が5曲あるわけです。
その悲劇のスタートは1969年3月8日からの3週間、2位につけながらナンバー1に上りきれなかった“プラウド・メアリー”。いい曲でしょ。
この曲のナンバー1を阻止したのはスライ&ザ・ファミリー・ストーン“エブリデイ・ピープル”。それからトミー・ロウ“デイジー”。どちらも4週連続でナンバー1を獲得する大ヒットでした。ちょっとCCR運が悪かった。

続いては1969年の6月の終わり、“バッド・ムーン・ライジング”。
勢いよく2位まで上ったんですが、この時ナンバー1だったのはヘンリー・マンシーニの“シーム・フロム・ロミオ&ジュリエット”。「ロミオとジュリエット」の映画のあの曲ですから。これはどうでしょう。2度目の挑戦も2位で終わります。
続いて1969年の9月の終わり、“グリーン・リヴァー”。これもまたもやナンバー1にリーチをかけます。
しかしこの時ナンバー1だったのはアーチーズの“シュガー・シュガー”。バブルガム。やっぱ10代のお子様ミュージックと言われたもんですよね。“シュガー・シュガー”なんて。これに阻まれました。
このアーチーズってのは実際にはメンバーがいなくてスタジオのミュージシャンばっかりのグループだったんですが、これに負けちゃった。

それから3度連続でナンバー1を取り損ねたジョン・フォガティ率いるCCR。今度こそと1970年、超強力な“トラヴェリン・バンド”。これを持ってきました。ロックンロールです。またまた勢いよくヒットチャートを駆け上がって3月7日ナンバー1にリーチをかけるんですが、しかし相手が悪かった。
サイモン&ガーファンクル。まあサイモン&ガーファンクルはわかりますが、“ブリッジ・オーヴァー・トラブルド・ウォーター。”“明日に架ける橋”。これはもう不動のナンバー1ですから、ちょっと本当運が悪かったですね。
翌週の14日もナンバー2を堅持するんですが、そこまで。4度目の挑戦も失敗です。

そして結果的に最後の挑戦となったのは“ルッキン・アウト・マイ・バック・ドア”。この曲はちょっとカントリーっぽい。
彼らはカントリーっぽいものもやるスタイルなんですけど、何しろマール・ハガードというカントリー・シンガーを一番尊敬しているジョン・フォガティですから、本来のスタイルだったかもしれませんけども。
10月3日またもやナンバー1にリーチをかけます。この当時ソロになったばっかりで話題満載のダイアナ・ロスの“エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ”。これが3週目のナンバー1に居座っていて。ナンバー1になれなかった。
結局5度の挑戦も儚く破れ去ってしまったというわけです。ということで悲しきクリーデンス、ナンバー2物語ここまでですけども。
それでは“プラウド・メアリー”、“グリーン・リヴァー”、そして“トラヴェリン・バンド”。3曲続きます。

01 CREEDENCE CLEAWATER REVIVAL // PROUD MARY

02 CREEDENCE CLEAWATER REVIVAL // GREEN RIVER

03 CREEDENCE CLEAWATER REVIVAL // TRAVELLIN’ BAND


クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。“プラウド・メアリー”、“グリーン・リヴァー”、そして“トラヴェリン・バンド”。
アメリカン・ロックの歴史を作った人たちですね。

小林克也がお送りしている「とことんNo.2を考えてみたら?」。

さて先ほどのCCR、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの“プラウド・メアリー”をカバーしてヒットさせたアイク&ティナ・ターナー。
1980年代ティナ・ターナーがソロになって大きな成功を手にします。
夫であるアイク。公私ともに迷惑夫だったわけですね。でも有名にしてくれたのは夫で何とも言えない感じが残りますけども。

しかしこの夫から離れてティナの風向きがガラッと変わるわけです。
彼女も80年代ヒットチャートの常連として大活躍するんですが、そんなティナもナンバー2ソングが2曲あります。1つは1985年の映画「マッドマックス/サンダードーム」の主題歌となった“ウィー・ドント・ニード・アナザー・ヒーロー”(邦題:孤独のヒーロー)。
1985年9月14日2位まで上ったんですがこの時ナンバー1だったのはやはり映画の主題歌。ジョン・パーの“セント・エルモス・ファイアー”。こっちの方が強かったわけです。

そしてもう1曲1986年の10月18日から3週間連続で2位だった“ティピカル・メイル”。この曲のナンバー1を阻止したのはジャネット・ジャクソンの“ウェン・アイ・シンク・オブ・ユー”(邦題:あなたを想うとき)、そしてもう1曲シンディ・ローパーの“トゥルー・カラーズ”。この2人に阻止されてしまいました。
これちょっと仕方なかったかなという感じですが。

それではティナ・ターナーで“ウィー・ドント・ニード・アナザー・ヒーロー”、そして“ティピカル・メイル”。

04 TINA TURNER // WE DON’T NEED ANOTHER HERO (THUNDERDOME)

05 TINA TURNER // TYPICAL MALE


お送りしたのはティナ・ターナーが2曲。“ウィー・ドント・ニード・アナザー・ヒーロー”、そして“ティピカル・メイル”。

さてティナ・ターナーのナンバー1を阻止した人の1人ジャネット・ジャクソンというとマイケル・ジャクソン。お兄ちゃんです。
生前ソロではマイケルは26曲トップ10ヒットを持っておりました。でも以外にもナンバー2ソングというのはマイケル、2曲あります。


続く。





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Last updated  2011/10/29 01:59:13 AM
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