2008/06/13
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テーマ: 社交ダンス(8414)
カテゴリ: 下町人情物語
尊敬から愛が生まれるなんて言われますが、私の初恋もどきはそうして始まりました。

保育園の年長組だった時の話です。

その頃の遊び友達はだいたい住んでるエリアで区分されていました。

保育園のあった場所から見て東側に住んでいた私は、仲良しさんもみんな同じ東エリアの子供たちだったんです。

特に良く遊んでいたのは、なおみちゃんとはるえちゃんの二人。

西側に住んでる子たちとは同じ組でも『知り合い』レベルの付き合いだったんですね。





さて、国語の時間だったんでしょうか。

先生が、『自分の名前書けるかな?』なんておっしゃって、一人ずつ黒板に出て名前を書いて行ったんです。

鉛筆で書くみたいにちっちゃく書く子もいれば、それは字なのか?みたいなのを書く子もいて、全く統一性のない寄せ書きの様な黒板でしたが、一人だけ異彩を放っている子がいました。








みんな『すげー!』とか『かっこいー!』とか、その子は一役ヒーローですよ。

で、私の心の中に小さな恋花がポっと咲いたんです。

「このひと、天才かも知んない。」





漢字で名前書けるくらいで天才はないだろと思いますが、そんなこと出来る子はほかにいなかったし、いままで遊んだ事無い西エリアの男の子でしたけど私の中で一気に『知り合いレベル』から『世界で一番カッコいいやつ』までポジション急上昇。手書きハート手書きハート

よく見ると背も高くてカッコいいじゃありませんか。

今まで遊んでた東エリアの男の子たちが相対的にレベルダウンして見えちゃいましたよ。




仲良しのなおみちゃんとはるえちゃんと3人で、積極的に西エリアの仲間に入って遊ぶようになります。

人生の縮図を見るようですね。

保育園でもこんなドラマがあるんです。

私達三人は、東エリアの男の子たちに『裏切り者』みたいな感じでちょっといじめられましたが、恋の炎はそんなもんじゃ消えませんよ。

女は強いんです。






お遊戯会で『白雪姫』のミュージカルをやることになり、王子様役にはその西の王子様が抜擢されたんです。

さあ、だれがお姫様役なのか、女の子たちは大変な騒ぎでした。









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Last updated  2008/06/13 09:04:10 PM
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