2009/11/17
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: 映画のはなし
天翔る9人の女神は、戦死した英雄の魂を天上の宮殿ヴァルハラへと導きます。

彼女たちは北欧神話に登場する神々の長ヴォータンの娘で、ワルキューレと呼ばれていました。

ワーグナーのオペラ『ニーベルングの指輪』に出てくるヴォータンは片目です。

私は最初にこの写真を見たとき、その神を思い浮かべたものです。




しかしこの映画に出てくる『ワルキューレ』というのは、第二次大戦下にドイツ国内で反乱が起きた時それを鎮圧するために作られた作戦の名前だったようです。

1944年にドイツで実際に起きたヒットラー暗殺計画はかなり大掛かりで、このワルキューレ作戦を利用し国内を一気に掌握するというものでした。





計画の中心人物がトム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐。

いまでも彼はナチス抵抗運動の英雄で、彼の名前を冠した街もできたそうです。

伯爵の称号を持ち、ドイツ将校としてアフリカの前線に送られていた彼は連合軍の攻撃を受け、左目、右腕、左手の指二本を失っていました。





ヒットラーはワーグナーのファンでした。

ですから、シュタウフェンベルク大佐を見たヒットラーも多分私と同じようにヴォータンを思い浮かべたのではないでしょうか。

国のためにここまで尽くした生粋のドイツ人ですから、ヒットラーは彼を信頼したんですね。




しかしヒットラーに命を捧げることを誓ったドイツ人の中にも、ドイツの未来を憂いてなんとかこの独裁者を葬り去りたいと思っていた人が何人もいたんです。

暗殺計画は40を超えるほどあったようですが、全部失敗に終わっていたのはヒットラーの悪運の強さでしょうか。

この計画も様々な偶然が重なってあと一歩のところで失敗に終わります。

結末は分かっていても、ミッション・インポッシブルみたいなハラハラの連続。

かなり史実に忠実に描かれているようですのでテーマは重いですがサスペンスのように楽しむことができますよ。

最初にドイツ語で手紙書いてたトム・クルーズが急に英語に変わる当たりはちょっと違和感ありましたけど、まあアメリカ映画ですからね。




予告編はこちらからどうぞ。

ワルキューレ












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Last updated  2009/11/18 08:02:45 PM
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