ヴッパタール遠征記（その７）

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2012/07/10

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テーマ：社交ダンス(9412)

カテゴリ：旅行記

＜ライン・ワインとケルン大聖堂＞

『ここって、電車の駅ありますか？』

ライン川下りの船から降りてはみたもののザンクト・ゴアルスハイゼンは静かな街。

一応出発前に電車が通っていることは聞いていたんですが、全く気配がありません。

船の切符売り場で聞くと３分ほど歩いたところにあるとのこと。

照りつける太陽のもと、言われた通りの道順を辿って駅にたどり着きます。

無人駅でした。

私達が向うコブレンツ行きはガードを潜った反対ホーム。

切符の自動販売機がありましたが、反対ホームにもあるだろうと踏んでそちらに向いました。

『切符なくても車内精算できるんじゃないの？』

時刻表を見ていると同じタイミングでホームにやって来た日本人の男性がいて、『あと10分ですね。』と言います。

その方は往復の切符を買ってあるそうで、車掌さんが回って来た時にどこから乗ったのか分からないと面倒なことになるかもとおっしゃいます。

確かに一理あると思い、もう一度ガードを潜って販売機まで戻りました。

ところが販売機の前には長蛇の列。

買い方の分からないいろんな国の観光客がずらっと並んでいます。

強烈な紫外線が容赦なく照りつけ、最後尾でいつ回って来るとも分からない順番を待っているうちに電車は行ってしまいました。

次は１時間後。

『船乗ってコブレンツまで行った方がよかったかもね。』

やっと切符は買えましたが暑くて喉が渇いて、これはもう電車が来るまでビールでも飲むしかないと言った状況になっていました。

ホームの前にきれいなお店があったので入ってみると、

線路渡って行けば速いんでしょうけど、ガード下から駅の反対側に行くのは上りも下りもあるしそう楽じゃないんです。

またガード潜って反対側に行く気が起きずしばらく日陰にいましたが、大将がワインでもいいから飲みたいというのでもう一度店に行きました。

『やっぱりきました。』

店を仕切っている女性がにこやかに出迎えてくれました。

『ビールに似た喉ごしのいい大きなグラスのワインがあるけど試してみます？』

私はビール党ですのでワインは滅多に飲まないんですが、出して下さった白ワインには感激しました。

『これはこの店で造っているライン・ワインなんですよ。』

素晴らしくフルーティで優しい甘さの冷えた白ワインの美味しかったこと。

すっかり忘れてましたけど、ライン川沿いはたくさんのブドウ畑が連なるドイツワインの名産地なんです。

ワインの神様が『折角来たんだから、ちょっと飲んで行きなさいよ』って、わざと電車に乗れないようにしたんじゃないのかななんて大将は言ってました。

すっかり満足して電車に乗り、普通電車でコブレンツ駅へ。

しかしここでも自動販売機に翻弄される羽目になります。

日本みたいにいろんなお札が使えなくて10ユーロ以下じゃないとダメなんです。

売店で両替してもらっているうちにまた電車が行ってしまいました。

急行電車でケルン中央駅まで約１時間。行きのICEとは大違いで、ゆれるし暑いし周りのドイツ人は皆大声で携帯でしゃべってるし、乗ってる時間が長く感じました。

駅降りてすぐのところにそびえ立つケルン大聖堂に向います。

世界遺産にも登録されている古い建物なんですが、一部緑のネットが張られていて現在も修復工事中でした。

中に入ると赤い衣の牧師さんたちが要所要所に座っていて多分観光客が変なことしないように見張ってるんでしょうね。

ライトアップされた姿もきれいみたいなんですが、暗くなるまでまだ随分間がありそうだったしケルンからヴッパタールまでまた１時間以上電車に乗る必要があったのでここだけ見て帰ることにしました。

駅前にはオーデコロンの老舗があります。