2013/02/16
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テーマ: 社交ダンス(9412)
カテゴリ: TVのはなし
坂の上の雲と同じVFXスタッフが、太平洋戦争後の昭和を映像化しているというので興味がわいて見てみました。

歴史自体にはほとんど興味がない上に政治の話しと来たらもうサッパリ知らない世界だったんですけど、これ、すごく面白かったです。





自分も知ってる首相たち、佐藤栄作、田中角栄、宮沢喜一。

みんな吉田茂の目に留まって政界入りした人ばっかりだったんですね。

ドラマに新人議員として登場します。

麻生太郎(10歳)も吉田茂の孫として登場。

昭和史って自分の人生とすごくかぶってるんだって再発見しました。




敗戦によって日本も朝鮮半島のように北南に分断されていたかもしれなかったんです。

そうなってたら東京生まれの私と京都生まれの大将は出会うことはなかったのかもしれません。



憲法だってGHQから押し付けられた形でしたから、制作に関わっていた人たちは相当ストレスだったでしょう。

戦犯としてさばかれた人たちには、本当は戦争したくなかった政治家たち、吉田の親友も含まれていました。

日本人なら知っておいた方がいいようなこれらの史実。

心の中で小さく『へー、そうだったんだ。』を繰り返しつつ見ているのに気恥ずかしさを覚えましたよ。





焼け野原になった東京の映像が出て来ます。

がれきと焼け残った電柱、風が吹くと土ぼこりが舞い上がります。


戦争に負けて弱っている日本を何とか独立国家に導くために、ワンマンと言われた吉田茂のような強いリーダーシップが必要だったのかもしれません。





戦争を放棄した日本を外圧から守るためにはどうしたらいいか。

吉田茂は政治家というより外交官でした。

ぎりぎりの駆け引きでどうしても欲しいものだけを勝ち取り、その結果、日本は奇跡の復興を遂げます。

サンフランシスコ講和条約。



この時が吉田茂人生最高の男の花道だったんじゃないでしょうか。





しかしいい面ばかりではなく、やはりマイナス面も残りました。

米軍基地や日本国憲法改正の問題というのはこの時に始まったものだったんですね。

進駐軍相手の日本人娼婦(パンパン)の仕事は政府主導で作られた施設だったというのも驚きでした。


がれきだけだった場所に少しずつ建物が建ってきます。




日露戦争の時は、勝ったにもかかわらずポーツマス条約でロシアからほとんど得るものがありませんでした。

戦争で勝って、外交で負けたんですね。

このことは 坂の上の雲 で知りました。




しかし吉田の目指していたものはその逆でした。

太平洋戦争で負けた日本を外交で勝たせるために奔走したんです。

白洲次郎のブレインとしての働きは素晴らしかったですね。

吉田茂も自分の息子より信頼してかわいがっていたように見えました。



『負けて、勝つ』はNHKの土曜ドラマスペシャルで全5回に分けて放送されたドラマです。

政治家以外にも多くの人物が登場しました。

私の親戚に当たる人も登場したんです。

いままで親に話しを聞いていただけだったので、客観的に見るチャンスに恵まれて少し見方が変わりました。

このドラマはおすすめです。







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Last updated  2013/02/27 08:48:39 AM
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