2017/10/19
XML
テーマ: 社交ダンス(9783)
カテゴリ: 映画のはなし
2017年ノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロ原作の映画を久しぶりにもう一度見ました。

昔レンタルビデオで見た覚えがあるのですが、物語をほとんど覚えていませんでした。

ノーベル文学賞で脚光を浴びて、この作品の作者を知ったくらい。

刺激の強い台風のような最近の映画に比べると、この作品は人知れぬ湖に立つさざ波のような映画なんです。

時代に翻弄されるヒーロー/ヒロインではなく、決して表舞台に立つことを好まない傍観者としての視点で綴る物語。

もう一度見て、改めてアンソニー・ホプキンスの存在感を感じました。





スティーブンスはダーリントン卿に仕える有能な執事でした。



屋敷の従業員を束ねるのも彼の仕事でした。

第一次世界大戦のような惨劇を繰り返さないようにと数々の会合がこの屋敷で執り行われていた1920年代、若く有能な家政婦長ミス・ケントンがやってきます。





執事という仕事は、滅私奉公のようなイメージがありますね。

感情を極力抑え、常に沈着冷静。

大統領の執事の涙 でもそうでしたが、私生活は決して幸せというわけではなさそうです。





人のいいダーリントン卿が次第にナチスの策略に巻き込まれ、やがて後ろ指さされる立場になっても、政治には一切口出しすることなく、新聞にアイロンをかけ紅茶を用意し最後まで主人を信頼し愛し続けました。

ミス・ケントンはスティーブンスのことが好きだったようなんですが、実務に忠実で決してなびかない彼を諦め別の男性と結婚して屋敷を離れます。



二人が別れる時、雨が降っているんです。

やっぱり別れは雨が似合いますね。





ミス・ケントンを演じたエマ・トンプソンは大好きな女優さんの一人で、 いつか晴れた日に

屋敷を買い取ったアメリカ人実業家が昔スーパーマンだったクリストファー・リーブです。





ノッティングヒルの恋人 のヒュー・グラントも若いジャーナリストとして登場します。

スティーブンス役のアンソニー・ホプキンスはこの映画を初めて見たとき『羊たちの沈黙』のイメージが強すぎて、穏やかな執事がいつかサイコな犯罪者に豹変するんじゃないかと思いながら見ていた記憶があります。


​ ​ ​ 


今から考えると名優ぞろいの映画だったんですね。





『日の名残り』(原題:The Remains of the Day)は、1993年のイギリスの映画。ジェームズ・アイヴォリー監督作品です。

アカデミー賞では、主演男優賞、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、監督賞、作曲賞、作品賞、脚本賞の8部門にノミネートされ、惜しくも受賞はなりませんでしたが非常に評価の高い上品な映画でした。

ダーリントンハウスを飾る絵画の数々も見ものですよ。

カズオ・イシグロのノーベル賞受賞記念に良かったらご覧になって見てください。

本も増刷されてるようです。


​ ​ ​ ​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017/10/20 12:39:55 PM
コメントを書く
[映画のはなし] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: