2024/08/18
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テーマ: 社交ダンス(8730)
カテゴリ: 映画のはなし
タイトルを見て、怪談話かと思いました。

骨壺を抱えて、亡霊のようにゆらゆら歩いている男がいます。

『変なやつ』と都会なら見て見ぬふりかもしれませんが、熊本豊前街道の温泉町では違います。

気のいい地元の人々が、手を替え品を替え、彼に『生きよう』と言ってくれるんですね。





骨壺を抱えて彷徨っていたのは、美術教師だった市井祐介でした。

美人の奥さんを亡くし、生きる意味を失って死に場所を探しています。

山鹿(やまが)灯籠まつりは毎年お盆の時期に開催される伝統行事でした。

祭りのポスターの灯籠娘、涼しげな目元が奥さんに似ています。





祭りで使われる灯籠は、女性が頭に乗せて踊るものなんですが、骨となる木や金属を使わないで紙だけで作るので非常に軽いものらしいです。



師匠について修行する必要がありました。





灯籠師見習いをしている直樹という青年が、とってもお節介でいい人なんです。

生気のない市井に食べ物を与え、寝るところも温泉券もあげて、仕事も世話します。

美術教師ですから灯籠も作れるんですよ。





そんな姿を草葉の陰から亡くなった奥さんが見てるんです。

やっぱり怪談だったか。





一年経ってそろそろ街を出ようと考えだしたところに、なんと妻ゆかりと瓜二つの女性がやってきます。

スペインから来た、ゆかりの双子の妹だと言います。





彼女は千人灯籠を踊るために来たと言いますが、亡き姉のことを話して欲しいと市井に頼むんです。

深い孤独に沈んでいた彼の心が、妻の話をすることで少しずつ溶けていきました。

こちらは今年、2024年8月16日に行われた千人灯籠の様子です。







ご当地で異例の大ヒットだったそうで、その魅力は日本各地に飛び火しています。

怪談ぽくない人情もので、心に沁みます。オススメです。












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Last updated  2024/08/19 07:24:52 PM
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