December 2, 2006
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カテゴリ: 現代社会の問題
●国家間や宗教間の対立の原因の多くは、経済的利害が絡んでいるか、経済的問題が背景にある場合が多いのは事実である。

●イラクがシーア派とスンニ派の内戦状態になっているという。シーア派とスンニ派の戦闘の原因の中にも経済的要因が無いとは言えない。
●イラクの「内戦」で、経済と政治のどちらの要因が大きく作用しているかと言えば、心理的には政治の方が大きいように思える。政治よりも、経済よりもなによりも大きいにのは宗教そのもであることは、誰の眼にも明らかなように思う。
●しかし、おかしなことにイスラム教という同じ宗教の宗派間の戦いである。仰ぐ神は同じアラーである。

●話を民族間の紛争に切り替えてみる。ユーゴスラビア崩壊後の戦争・紛争の場合は、民族間の争いであり、こちらの方は領土を巡る争いでもあるから経済的・政治的紛争ともいえる。
●しかし、まがりなりにもチトーのユーゴスラビア時代には、各民族が共生していた筈である。共産党の支配体制の崩壊と共に民族同志が血を血で洗う殺し合いになった。
●近接して居住していた民族であるから、DNAで計測される民族としては近親関係にあるように思うのであるが…。こちらもも第一原因は民族主義そのものにあるように思う。

●宗教や民族そのものが争いの主因ではない場合も多いが、どちらも近親憎悪のような「宗教」や「民族」といったものである。一体どうして、このような宗派対立や民族対立による戦いが、歴史的に繰り返されるのであろうか?

●経済的問題が主因であれば、経済的問題を解決すれば、宗派間や民族間の争いは和解するのかもしれない。


●恐らく、大多数の人は「排他的な民族主義や宗教(宗派)が問題なのであって、民族主義や宗教そのもを問題視することは間違っている」と言うであろう。
●しかし、私はそうは思わない。全ての民族主義や宗教(宗派)が排他性を内在していると考えている。それどころか、全ての組織(国を含む)が排他性を内在している。というよりも組織の本質は排他性にあると思う。組織の目的が排他的でなくとも、手段としての組織が排他的になる宿命をもっている。

●民族主義や宗教(宗派)が、排他性を発揮していないとすれば、それはその組織自身の動機に基づくものではなく、社会システムが排他性を抑制しているからに他ならない。ここで言う社会システムは、政治・経済システムであり、端的には選挙制度や市場の存在である。

●未来社会のテーマのひとつに、この組織がもつ排他性の排除がある。結論から先に言おくと、「組織に境界線を持たせないこと」である。





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最終更新日  December 2, 2006 07:00:46 PM
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