はっとりしょういちさん、みなさん、残暑お見舞い申し上げます。
-----
和尚様。恐れ入りましてございます。全く分かりません。極楽浄土へは、行けそうにありません・・・。(2008年08月05日 21時57分03秒)
仏教は勉強して頭で理解するものではなく、体験を通して覚る(気付く)ものです。
貴方もいつか、ふと腑に落ちるように覚るときが来るでしょう。極楽に行く前にきっとそうなります。何かに強くとらわれることなく、あるがままに素直に生きていけば、その確率はより高まるでしょう。
拙僧はかつて富士山頂でご来光を拝したとき、グランドキャニオンで広大な大自然の営みを観たとき、大自然の想像を絶するスケールや悠久の時の流れを実感し、対して人類の歴史がきわめて短く、まして人ひとりの人生の一瞬にも等しいことを覚りました。
人はその一瞬にも等しい人生の中で、一喜一憂しています。つまらないことに執着して自ら苦しみを産み出しています。執着の種と苦しみが尽きることがないかのようです。しかしわずかに一瞬でしかない人生の中で、何に執着する価値がありましょうか。苦しまなければならない必然がありましょうか。そう思うと既に心は、解脱の楽しみを味わっていたような気がします。光は突然現れて、拙僧を包み込み、安心と寂静の世界へ誘ってくれました。
座禅でも瞑想でも読経でも写経でも念仏でも真言でも何でもいい。山歩きやお遍路でもいい。日々のお仕事や生活に全力を尽くすことでもいい。悪心を制して汚れない清い心を保つことに心がけ、他人を楽しませる慈心と他人の苦しみに同情する悲心を日々育てて行くことで、貴方もふと覚りの境地に行くことができるでしょう。極楽に行くのは命尽きてからでも遅くないと、拙僧は思います。
生きとし生けるものが幸せでありますように
合掌 観学院称徳
仏教を知るお奨め本(5)(Posted on 06/… 2016年01月19日
仏教を知るお奨め本(4)(Posted on 06/… 2016年01月12日
仏教を知るお奨め本(3)(Posted on 06/0… 2015年12月11日
PR
カテゴリ
カレンダー
コメント新着
キーワードサーチ
フリーページ