花屋な日々

この店　芍薬しか売る気ないんですか、って感じの　のらねこ花屋でありんす。

えぇそうなんですぅ、、、芍薬を堪能してるんですぅ

１本あたりの単価が決して安いとはいえない芍薬を

仕入れては　散り
仕入れては　散り
だけども　その中で　数本でも売れたらうれしい。

個人的に芍薬を眺めてうっとりしてるこの季節。

お客さんの目に留まって
「あらー、、、きれい、、すごいわねー、、」
と感動を共有できたらもうそれだけで

っていうのは嘘で
イヤ　買ってよマジで　私だけたのしんでるなんてもったいない





金曜日の様子。



午前中はにぎわうのらねこ八百屋。




珍しい野菜イロイロ。




珍しすぎるとみなさん食べ方がわからないから
次回から　オススメの食べ方ラベルもつける予定。

ケールはさ、生でもちろんおいしいけど
オーブンでパリっと焼くと　パリパリでシャクシャクで更においしかった。





お得感のダイコンは大人気～



このグリーンピース、「生でも食べられる」という農家さんの一言で
みんなで１粒ずつ試食したらば

なにこれー！！という感動のおいしさで。

グリーンピースを生で食べるなんて普段ないけど、
これは甘みがじゅわーっとあって、本当においしくて
みんなでびっくり、内輪で奪い合いになってしまったほど。



まままま　
隣のスーパーをのぞいたら
リーフレタスが１２８円だった。
うちではその３倍の値段で売っていたんだけど

それでもほぼほぼ昨日で完売しました。


高い～っていう人ももちろんいるし
当然私も　安くはないとわかってて売ってる。

でもね

その「３倍」の中身を考えたら、それなりの理由があって、
その理由を考えたら
決して高くはないんだよね。

うちの野菜の売り上げは、そっくり農家さんに行くので
中抜きとかないしね。

農家さんが儲かるような仕組みを作りたい。
こんなに丁寧な仕事をしてくれて、
日本の未来を担う子供たちの食の安全のために頑張ってくれているのに、
農家さんたちが疲弊するような社会は　間違ってると思うから。

なんでもそうだと思うけど

どこかで誰かが疲弊して壊れていくような社会の歪は

安いものを買い求める消費者意識が生み出してる部分があって。


例えば　安いたまごが欲しい人がたくさんいる。
安いたまごを大量に産みだすためには
そこに　犠牲になる鶏がいる。
声なき命たちの悲痛な声は　無かったことにされる。

例えば　安い洋服が欲しい人がたくさんいる。
安い洋服を大量に作り出すためには
そこに　犠牲になる労働者がいる。
弱い立場の人たちが　奴隷労働というカタチで搾取され続ける。

これ　　　言い出したらキリがないくらい　世の中にあふれてる。

安くないものの中にも　もちろん　理不尽なものはたくさんあるし
でも
安いものの方に　そういう犠牲が多いのは事実だと思うし


今はなんでも　お金至上主義がはびこってるから
食品を見ても　添加物まみれ農薬まみれ
そういうものを使った大企業が儲かる仕組みだったり
でもそれで
私たちの健康は脅かされたり

なんだかとっても歪に見える。


買い物は投票だし
選択は毎日のように迫られる。

その中で　ひとりひとりが　何を選ぶか、ってところで

社会は変わっていくと思うから


隣のスーパーの３倍の値段のレタス。
それでもそれを選んで買ってくれる人たちがいる。
別にその人たちが　他の人より３倍の所得があるわけでもない。
何が大切か　わかってる人たちが
暮らしの中で　何かひとつを　いいものに置き換える努力をしているだけだ。

そして　その想いに真剣に応えようと頑張る農家さんたち。



私が　月に一度　こういう場を設けて　オーガニック野菜を販売することは
ほんのわずかなちっぽけな　小さな小さなことでしかないんだけれど

世の中に　こういういい循環を作りたい　という想いが
ちっぽけながら形にしていけたらいいな　と思ってやってる。


安いものが全部悪いわけでも

高いものが全部いいってわけでもないから　判断は難しいし

実際　高いものを買う余裕なんて　今の日本人にはないのも実情。

でもだからこそ　消費者が賢く考えて行かないと

この歪が　どんどん　取り返しのつかないほうに傾いていきそうで　怖いなって。


なにかの誰かの犠牲の上にしか成り立たない　しあわせ　なんて　まやかしだよ、って思う。
人類は　その危ういまやかしの上で　なんとかバランス保ちながら生きてるから

いつその足元が崩れても　おかしくない。そんな社会。だからこそ。せめて。





次回の野菜販売は6/27です。
まー健康にこだわらない人でも　おいしい野菜好きな人はぜひ来てね。

今日も芍薬に見とれながら　がんばるんば。