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2008.12.01
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 マガジンで短期連載された「青春少年マガジン」の余波で、久々に小林まこと先生の「柔道部物語」を読み返したのですが。

 いやはや、実にキャラを書き分ける能力が高いというか・・・汗臭い柔道モノなので、登場人物が基本男ばかりなのですが、そのメンツの顔の個性ときたら。怖そうなやつ、間抜けそうなヤツ、強そうなやつ、卑怯そうなヤツ、不気味なヤツ、いかにもザコっぽいヤツ・・・それそれ個性的、かつ「いるいる!こういう顔のやつ!」と納得できるキャラが多数登場し、実に魅力的です。その書き分け量はハンパなく、サブキャラや団体戦での相手学校の生徒、さらには応援団なども含めて膨大な数になると思います。

 このマンガを見て、いわゆる「萌え絵」とよばれるキャラの描き方とは、根本的に違うのは顔を骨格(輪郭)から変えることができる画力を持っている、ということじゃないかと。

 マンガは昔から高度な記号化の世界でしたが、その記号化も萌えマンガの場合、特に女性キャラは「目の形」「髪型」「メガネや服装など衣装」のみでキャラ個性の書き分けを演じていることが多いです。しかし、その場合、どうしても動かせるパーツ(書き分けられるパーツ)が少ない分、俗に言う「判子絵」になってしまう宿命のようで。また、作家側もその手の絵に特化した才能が要求されるため、それ以外のキャラが一切描けない、という人も少なくありません。

 特にエロゲなどでよくありがちなのは女の子はかわいいけど、男性キャラになると急に「あれ?」という場合や、髪の色、衣装を隠したらまったく見分けが付かなかったり、年齢による書き分けが若いキャラに無理やり書き足した皺の線だけだったり。

 もちろん、萌え絵が書き分けられないからダメだ、って意味ではありません。そこの需要がないメディアですから。また、萌え絵である以上、美人がある程度顔にパターンが出来るのと同じで個性が出しにくい、ということもあります。

 ですが自分も典型的なヘタクソ判子絵タイプなので、小林先生のような骨格からキャラを多彩に書き分けられる人は本当に尊敬します。それに、こういう個性的なキャラって、いつまでも印象に残るんですよね。いやはや、恐るべし小林まこと先生・・・

 あ、柔道部物語はストーリーも直球王道、しかも笑える熱血スポ根なので、ぜひオススメします。





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最終更新日  2008.12.01 02:24:06
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