壮年の森 放浪日記

2006年11月15日
XML
カテゴリ: 随想
 山崎駅は京都駅から大阪に向かって4つめの駅である。只野は3人のグループで山崎駅に降りた。目的地までは歩くことになる。

 雨が落ちてきた。秋雨であり濡れていこうと只野は思った。

 山崎駅は京都である。しかしサントリー山崎蒸留所は大阪になる。すなわち只野らは、歩いて県境を越えることになる。「正確には府境ですよね」との指摘はまことに正しい。

 サントリー山崎蒸留所に着く。只野にとっては今回一番の目的地である。 ついに電車からの車窓を手にした 気分である。

 案内のMさんの後に続き、工場を見て回ることになる。Mさんの説明は当を得ており、まことにわかりやすい。毎日何度も同じ説明をされているのだろうなどとも思った。

 重厚な蒸留釜が並ぶ。一つ一つ形が違う。それが多彩なベースのウイスキーを生むということである。生まれたての透明なウイスキーを目の当たりにすることになる。普通ウイスキーの偽物はお茶で作るが、これなら水でよいと只野は思った。

 貯蔵庫である。一歩足を踏み入れると「香りの世界」である。只野は故郷に帰ってきたような感覚で、貯蔵庫の雰囲気を味わっている。

 例の、樽が何段も積み重なった貯蔵庫である。樽には生産年が刻印されている。一番古いもので1920年代のものもある。ただし只野の生年のものはなかった。



 貯蔵庫から生まれた只野は、試飲会場でウイスキー山崎を元気よく飲むことになる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月01日 16時26分21秒
コメント(18) | コメントを書く
[随想] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) Chelsea_28さん  賛美歌を幼稚園で習…
Chelsea_28 @ Re:キイテナイゾ(05/14) こんばんは…。 ご無沙汰しております。…
只野壮年 @ Re[3]:キイテナイゾ(05/14) lady-piratesさん  立会人にも拒否権…
lady-pirates @ Re[2]:キイテナイゾ(05/14) 只野壮年さん > 離婚の危機なんてなっ…
只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) D(SP)さん  そういわれてみると、そ…
只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) lady-piratesさん  立会人でしたか。…
只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) ぢんこωさん  お経をご一緒にというの…
只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) ベガとみなみさん  県歌というのは滅…
只野壮年 @ Re[1]:キイテナイゾ(05/14) ミルフィーユ1217さん  今年だけです…
只野壮年 @ Re:教会の(05/14) 神秘家の庵さん  新譜さんのお話はわ…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: