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2011.09.26

第１６回招き猫まつりin瀬戸

(8)

カテゴリ：招き猫。

またしても鬱病を悪化させてしまいやして～
昨日はずっと布団の上で、うなだれてました。
その周りでは､まったく空気を読めない子供達が半狂乱になって走り回ってました｡
他の部屋でやってくれ・・・私の周りで騒ぐんじゃねぇ
しかし・・・残念ながら我が子には通じず・・・ホント苦しかったです｡

まぁ。そんなこんなでしたが。
昼前には、なんとか起き上がる事ができまして｡その後､しばらく長男のイヤーマフを使用｡
防音になってんの。

猫のような長男と､野猿のような次男の雄叫びが耳に響くのでね｡
イヤーマフしてうずくまっていたんですけど｡
そこで、ようやく長男が私の異変に気が付いてくれまして。

（イヤーマフして、うずくまっている時の）自分と、私の姿を重ね合わせて分かったようです｡

おぅ気が付いてくれただけで、ステキなんですが
なんと・・長男が！！なんとーーーー！！

｢お母さん､たぁ坊（次男）の面倒は見てるから好きな所に出掛けていいよ｡｣ と！！
言うじゃぁ、ないですかーーー

｢え！？本当？？？マジで！？マーーージーーーでーーー！！？？｣

す・すばらしいいつの間にか、とってもナイスな男に成長してた長男

と、いう訳で・・・「んじゃ、よろしく～」と、出掛けることにしました。
て・・・普通の母親は、真に受けて出掛けるなんてしない・・・んだろうな

行き先は愛知県､瀬戸市｡
この日､『招き猫まつり』が開催されていたから｡どうしても行きたかったのよ｡

全国の造形作家さんの作品が瀬戸に集まる日｡
そしてこの日は､めったに会えない作家さんに会えるチャンスでもある｡

今日は､我が家の玄関のニッチに飾ってあるお気に入りの作品の作家さん、
櫻井魔己子先生にお会いすることができた｡

招き猫さま.JPG

コレコレ

｢玄関に飾ってあるんですよ～｣
｢先生の色使いと､エキゾチックな柄使いが大好きなんです｣と
しばし作品のことについて、先生とお喋り｡
先生の作品は色彩も綺麗だが、質感がなんともいえず良い。
どうやって、この色と質感を出しているのかもコッソリ教えていただいた。
で｡今回は､ウッドディスペンサーを使った作品が展示してあったので興味津々｡
「案外、簡単にできるのよ。やってみませんか～？」と先生に誘っていただき
先生ご指導の元､私も体験してみることにしました｡
ウッドディスペンサーは､木に熱を入れて焼き目を付ける機械｡
ペンを扱う感覚で､焼き色を付けていきます｡

薄板で出来たブックエンドに、
我が家の猫達､TANGOとMARONをイメージして絵付けしてみました｡
熱の温度や筆圧を調整すると濃淡ができるんだけど、初心者なので同じ焼き色・・・
毛の柄を、薄くぼかしたかったが難しくて出来なかった

裏側には先生におねだりして、エキゾチックなハート柄を描いて頂きました
先生は下書きなしで、サラサラ～と。

可愛いのが出来て大満足とても良い記念になりました

その後､もりわじんさんの個展会場に移動｡
もりわじんさんは､造形作家さん中でピカイチとても高い位置にいる先生です｡
一体､ウン百万という作品を手がけていらっしゃいます｡
そもそも私が招き猫にハマッたのは､もりわじんさんの作品に出会ったのがキッカケ。
わじんさんの作品を初めて見たときに、感激したんだよね～

そんな、憧れのもりわじん先生。瀬戸の祭り時は､遠方から毎年来てくださいます。
作品はいつでも､その気になれば買えるけれど｡｡｡作者ご本人とお会いして
作品を手にできるのは､めったに無い事ですから｡！！！
この招き猫祭りはファンにとっては本当に貴重な日なのです｡

私は､ちゃっかり毎年わじんさんを捕まえて、お喋りしていますが｡
どうしても緊張してしまって････手に汗握って､いつも舞い上がってしまってました｡
でも今日は､なんでか（？）まったく緊張せずに、ごく普通にお話することが出来ました｡
たぶん、うつ病悪化で、羞恥心ってものがなくなっていたのだと思います。
うつ病になって良いこともあるものだよね・・・（笑）。

そうそう、うつ病になってから､私の中で大きく変化したこと｡
それはいつ死んでもいいように､感謝の言葉･伝えたい言葉は素直に真っ直ぐ伝えること｡
以前は､照れが優先して､真剣に自分の思いを人に伝えるのが苦手でした｡
でもうつ病になってからは､いくら照れようが感謝の気持ちは伝えるようになりました｡
だから今日は､わじんさんに感謝の気持ちと､どれほど私がわじんさんの作品を
愛しているかを伝えました｡とても高い評価を受けている作家さんなので､
私が言わなくても十分なのでしょうが｡でも伝えずにはいられませんでした｡
わじんさんの作品の魅力を伝える私に､わじんさんは｢そんなに褒めてもらっちゃぁ～､
こっちが逆に､お金払いたくなったうなぁ（笑）｡｣と、照れ笑いしてました｡
それから､作品とは関係ない､子育ての愚痴まで聞いてもらっちゃいました｡
なんで､そんな話をしたかと言うと･･･
（ブログに載っていた）わじんさんの子供の頃のエピソードが長男とよく似ているから｡
わじんさんも｢俺にソックリだわｰｰｰ！｣と笑ってました｡

そして・・・

｢俺､こんなヤクザなチンピラだけどさ｡今は俺に救われた････
俺の作品見て、元気が出る！て言ってくれる人がいるの｡
こんな俺が､人を救う事ができるんだぁ！て感動したよ｡
35歳で、初めて粘土細工を始めたんだ｡それまでは親が､俺のこと捨てたがってたくらい､
どうしようもないヤツだったんだんだけどね（笑）｡でも３５歳で､天職が見つかった｡
だからさ､35歳くらいまでは手が掛かるかもしれんけど、子供の面倒､見てやってよ｡｣
わじんさんと.jpg

わじんさんは笑顔で､そんな話をしてくださいました｡
それから似顔絵を描いて頂きました｡私の顔・・・似てます！
ワタクシこうゆう顔です

今回は､大きな買い物はしませんでしたが､とても楽しく思い出に残る時間を
過ごすことが出来ました｡
なんと言っても今回は､長男が私の体調を気遣って留守番をかって出てくれたことが
本当に嬉しかった｡本当に･･･

作家さんと交流して､心がとても満たされました｡
自分も、人を癒せるようなモノ作りができたらなぁ～と、創作意欲も湧いてきました。

招き猫の代わりに、子供達の大好物の刺身をたくさん買って帰りました｡
頑張って留守番してくれた子供達の為に
そうそう。旦那に今日のことを報告したら
「オマエ・・・すごいな、楽しみ方が！！そんな風に話せちゃうんだもんな。」と
感心されちゃいました。はは。確かに・・・
こういう性格は、長男の育児で備わったのかもしれないなぁ。

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