ふつうの生活 ふつうのパラダイス

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2007年10月12日
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カテゴリ: 読書ノート


それらの霊を払うために佐藤愛子は数々の霊能力者にたのむのだが、ドレもこれもみんな失敗におわり、最期にやっと解決のめどがつく。

いやあそれにしてもね。こんなにたくさんの人たちがいろいろとお祓いをやってくれたのに、どれもこれも失敗していてね。いろんな霊払いの儀式があって霊能者から、大学の先生まで、実に最もにやってくれるんだけど、失敗に終る。つまりかれらは、実際には、確証なしに、やってるんですね。ものすごい仰々しい儀式や、いろんな料理、供物など、そのルールを細かく指示して教えてくれる割には、結局失敗してるってことは、かれらにすれば、確証ないけど、とりあえずやってるわけで。ほとんどの霊払いは、そんなものなんですねえ。ほとんどはいんちきに近いともいえるし。もちろん、作者の佐藤さんはいんちきだなんて、書いてないし、いろんな人に手伝ってもらって、感謝してるけど。

ああいうのって、大概は、よくわからないままやってる人のほうが多いのですかね。
それを佐藤愛子さんは、霊能者にも見える範囲があって、能力にも上のもの下のものなどいろいろといるという書き方で説明されているのですが。
見えるだけの人。払うことの出来る人。低レベルの霊だけ払える人。もちろん、高レベルの力の強い霊を祓えるような能力のある人なんてそんなにいっぱいいるわけないでしょうし。

霊がいるかどうか、霊の存在を信じるかどうか。この手の話には、必ず出てくるテーマですが、わたしは、とにかくみたことないので、わかりません。

それにしても、オカルトとか、心霊の描写って、怖く書かなければ、こわくないんですね。ぜんぜん。
佐藤愛子の心霊体験の書いてある本だっていうんで最初はどきどきはらはらしながら、読み始めたんだけど。

あまりにも、当然のようにしかも、具体的に理路整然と書いてあると、怖くないんですね。心霊体験の話でも。

オカルトやホラーなんかの映画はあれは、怖く感じるように作ってあるんだって言うけど、ほんとだね。

幽霊とかなんて怖いから、私は絶対見たくないし、経験したくないんだけど、もしかすると、霊能者の人たちは、普通の人が普通に他の人が見えるのと同じように普通に霊の姿が見えるだけなのかもしれないですねえ。

ところで、人というのは、いろいろとつらい思いやいろんな経験をしながら生きて、なんども生まれ変わって魂を磨いていくものなのだそうなのですが。その魂の修行の一環として、一度死んだ時その霊だけの状態で、生きている人の守護霊として、その人につくのも、修行のうちなんだそうです。

で、私個人的な感想としては、げげっと思ったんだけどねえ。

だって今現在の自分の人生生きるだけでも大変なのに、死んだ後もその意識が残ってたり、しかもそのあと、見ず知らずの他人の人生に付き合わなきゃいけないなんて、ちょっとしんどくない?

しかもそれが自分のきらいなタイプのやつだったらどうするのよ。そんなやつとそいつが死ぬまで延々とつきあうんですか。しかも守護霊って霊だから、実際には後ろにくっついてるだけでなんにもできないし。

どうせ守護霊やるならイケメンのかっこいーひとがいいなあ。かわいい子とか。

でも守護霊って、ついてる人のトイレとか、ラブラブの時とかも横で見てるのかなあ。

それとも、それほどいつもべったりなわけじゃなくて、なんとなーくぼやーっとそばにいて肝心なときだけ、バシッとでてきて、そんなときだけ助けてあげられたりするんですか。

などと下世話なことばかり考えてる私。へへへ。

ところで、本の最後の方で、佐藤さんが、「人がこんなにすさんでしまったのは科学文明の進歩のせいなんじゃないか。だから、科学や技術の進歩なんていらない。不便でもいい」というけれど、私はそれは違うんじゃないかと思いますね。

昔から人間は戦争や戦や争いをつづけているし、今より昔の方がもっとずっと倫理や社会ルールはひどかったと思う。むかしは、泥棒なんて当たり前、江戸時代までは、当たり前のように刀をもっていて、人をきったり、女を強姦したり、なんてことが普通に横行していたわけで、今のように安心して街中をあるけるようになったのは、江戸自体以降なんじゃないのかな、人を殺せばきちんと殺人罪として裁かれるようになったのも最近。

科学技術が発達したおかげで多少の不作や凶作でも、とりあえず飢え死にすることもなくなってきたわけですからね。

人の世がすさんできたとしても、それは決して科学文明のせいだけじゃないと思う。それはもっとべっのところにも理由があると思う。そこまでもっと突き詰めて考えてほしいです。ただ、科学文明のシンポがわるいなんて結論の出し方は単純すぎる。

さて、佐藤愛子が心霊に悩まされたのは、山荘を作ったところにいたアイヌの霊と、彼女の祖先の霊などなどのいろいろな因縁が複雑に絡まっての結果なのだそうですが。

いや。あのね。自分の祖先が昔行ったいろいろなことが子孫に影響するとして。
でも、それとは別に自分はいろんな人の生まれ変わりなわけで。
もし、自分の祖先が、自分の生まれ変わる前の誰かを殺したり、いじめたりしてたとしたら。あるいはその逆に、自分の生まれ変わる前の人が自分の祖先を殺したり、いじめたりしてたとしたら。その場合どうなるの?

よく映画なんかで、殺された人が相手にお前の子々孫々までのろってやるとか言うでしょ。

あれがほんとだとしたら。自分の祖先て言うのと、自分の生まれ変わる前の人たちは、自分とどちらも関係してるけど、ぜんぜん別な人たちなわけで。

その二つの経路のどこかでからまってたら、どうなっちゃうのでしょうねえ。

なんて下世話なことも考えてしまいました。

















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最終更新日  2007年10月12日 14時47分01秒
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