ガムザッティの感動おすそわけブログ

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gamzatti @ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

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gamzatti

gamzatti

2010.04.04
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カテゴリ: ものかきの呟き
「この作家はこういう生い立ちだったから。
 彼はこういう恋をしたから…」などと、
作家の人生から作品をひもといていくのが、
かつての文芸評論の主流だった。
しかしその後
「作家論と作品論とは別もの」とするスタンスが台頭し、
作品を評するときに、作家の人生を加味するか加味しないかという、
大きく分けて二つの道が存在するようになった。

私はどちらかというと、

それはいわゆる私小説と呼ばれるジャンルが
あまりにも作家そのものの人生と比較されてのみ論ぜられることに、
辟易とした読書経験による。

その人がどういう人生を送ったとしても、
そこにある作品そのものから浮かび上がるものの素晴らしさを、
私たちは評価するのが一義的である、と
私は今も思っている。

それでも、
やはり作品と作家を厳密に分断することなど、もちろんできはしない。
その作品が出来た背景を知ることで、
作品の奥深さをさらに知ることができるという意見に、


今朝、朝日新聞で長年続いている「おやじのせなか」
(著名な人物に、父親について語ってもらうコーナー)で
ドストエフスキーの翻訳者にして評論家の亀山郁夫氏の文章を目にしたとき、
「ああ、だから亀山さんはドストエフスキーなのね」と
素直に感じた。


「父の兄弟に対する差別は、僕の目には強烈だった」と続く。
さらに「長男は新興宗教に救いを求め…」とくるわけで、
彼が「カラマーゾフの兄弟」に出会ったときの魂の震えが
私の胸に伝わってくる思いがした。

悩んでいても、直接当事者に聞けないことを、
文学は遠まわしに、しかし実際よりずっと深く、
おしえてくれることがある。

亀山さんが「嫌悪していた」父親を、
「姉たちは、良い父親だと言うんです。
 僕も子供を持ち、今なら父の苦しみが少しは分かる」
と言いつつも、
最後まで「果たして(彼の父親は)良い父だったのか」と自問する亀山氏に、
十分な親子関係を結べぬまま逝かれてしまった父親への、
愛情と悔恨とが垣間見える。

親孝行したいときには親はなし、とは、
こういうことも含めて真実なのだと思う。

私も、
今も元気に生きている母とは、
いさかいも多かったが今はいい関係を持っているが、
約20年前に死んだ父とは、
今ならもっと語り合えたのに、あるいは
今こそ語り合いたいのに、と思う瞬間が
多くなった今日この頃である。









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Last updated  2010.04.04 16:57:56
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※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ドストエフスキー生誕190年記念国際シンポジウム開催のお知らせ  
佐藤誠司 さん
はじめてメールさせて頂きます。東京ノーヴイ・レパートリーシアターの佐藤と申します。本日はシンポジウムの宣伝をさせて頂こうとメールしました。もしご興味がおありでしたら是非いらしてください。お待ちしております。

詳細を以下に

★☆ドストエフスキー生誕190年記念国際シンポジウム開催のお知らせ☆★

今年はドストエフスキーの生誕190年記念の年です。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターは2011年11月11日のドストエフスキー190歳の誕生日に、長編小説「白痴」を舞台化した作品『Idiot~ドストエフスキー白痴より~』の初演を迎えます。公演に先駆けて、日本・ロシア協会のご協力をいただき国際シンポジウムを開催する運びとなりました。

●パネリスト
亀山郁夫(ロシア文学者)加賀乙彦(作家)  
レオニード・アニシモフ(演出家・功労芸術家)
司会: 井出 勉(作家・日本ペンクラブ事務局長代理)

●入場料:一般 2000円 学生 1500円  要予約 (ご予約の上、事前振込みをお願い致します)

●お申し込み●
詳しくはHPをご覧下さい

【予約・お問合せ先】
東京 ノーヴイ・レパートリーシアター
電話/FAX 03-5453-4945 (平日10:00~17:00)
Email
info@tokyo-novyi.com

HP
http://www.tokyo-novyi.com/ (2011.10.16 15:39:43)

Re:ドストエフスキー生誕190年記念国際シンポジウム開催のお知らせ(04/04)  
佐藤誠司さん
初のコメントありがとうございます。
またシンポジウムのお誘いまことに感謝いたします。
ぜひ参加させていただきます。 (2011.10.17 00:38:33)

【毎日開催】
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