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報告者@佐藤研

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2006.02.11
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カテゴリ: 芸能
 日比谷を出て、渋谷の奥で午後は能を鑑賞。その後青山まで移動してスパイラルホールへ(何やってるんだ?<自分)
 学生時代に“入り浸っていた”と言って過言ではないスパイラルビルだが、ここのホールでは長らく声明(ショウミョウ)の会が開かれている。真言宗系の声明を基に、高田みどりさんという方が打楽器系で曲を付けて作り上げた「沈黙の鳥」が今回の公演作品だ。最初に高田さんが身体を叩いて音を出しながら口でも音を発するという演技(身体表現)があり、その後は声明&打楽器の演奏。一種、“アングラ”のノリである。だが散華とかの儀礼も入っているし、声明自体はちゃんとしている。
 番号順の入場でも見苦しい席取りはないし、場内はひっそりしているし、きわめて良好な環境で声明に浸る。幸せな時空間だ。

 声明を文芸研究の領域と見るか、という問題については、私はNOである。声明には高い芸術性があるのは言うまでもない(自分の研究室では黄檗宗梵唄を時々流すほどだ<それも変?)。ただ、読者(視聴者)に向けて文芸を作るという姿勢があった上で芸術性があるのか、あるいは別の物に向かっていたものに芸術性を見いだすのか、という部分で分かれていく物だと自分は思っている。
 日記で言うと、他人の目を意識しないで書かれた日記あるいは見られると意識した上で記録性を高めた日記、つまり創作の営為のないものは「日記文芸」と見做さないというのが自分の立場だ。
 もちろん、そうではないと考える立場も当然あって、むしろ現在の流行から言えば、学際的とか領域の越境という視点で文芸を論じる方が普通だろう。でも、従来の文芸で括られた領域の作品をまずはしっかり読もうよ、と自戒を込めて思ってしまうのである。





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Last updated  2006.02.12 21:51:54
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